†死神日誌†

今朝、指令が出た。
滅却師とかいう奴を探し出して殺すんダとよ。めんどくせぇ。
滅却師ってもう滅んでんじゃなかったっけ?何て思って適当に探してたら、
驚いた、まだ生き残りが本当に居やがった。
しかも御丁寧に自分は最期の滅却師だ、なんて名乗ってきやがる。 阿呆かコイツ?
奇妙な術をつかってくるので、右手をへし折ってやったらおとなしくなった。
右手が使えないとコイツ何も出来ないのか?所詮ひ弱な人間よ。
生意気な事を口走ったので、からかい半分で嬲ってやったら
これが思いのほかイイ声で鳴く。 面白いので仲間を呼んだ。
斬魄刀を突き付けて、脅しをかけながら上にも下にも突っ込んでやった。

俺はまだ滅却師は見つからずに探索中ということにして、
もうしばらく殺さずにコイツを生かしておいてやることにした。
俺って慈悲深いぜ。

「オラ、休むな滅却師!」
「ふぐ…うっ…う…!」
「歯なんか立てたら首切り落としてやるからな」
「……っ…」
右腕をだらりとぶらさげたまま、滅却師の少年は死神を喰わえ込む。
上の孔にも、下の孔にも。
「しっかし狭ェなテメーの中はよ」
「あ…ぅ…っ!」
「見ろよ、指入る余裕もなさそうなくらい、いっぱいいっぱいだぜ ?」
ずぶ…
指が二本、既に死神をくわえている其処に捩じ込まれる。
「んんーーッ!?」
窮屈な其処が切れて一筋の血が流れ、滅却師の瞳から涙が溢れる。
「歯ぁ立てやがったなコノ!」
バシッ!
滅却師の綺麗な顔に平手が入った。
「さっさと続けろ!」
「あぅ…」
死神は滅却師の前髪を鷲掴みにすると、再び奉仕を強要させる。
「…なぁ、コイツ殺すんだろ?」
死神は突っ込んだ指を三本に増やしながら言った。
「あぁそうだ」
「そう焦らずともいいだろう?」
「何…?」
「腕が入るくらいガバガバになるまで、コイツと遊んでやろうぜ」
「ッ…!?」
滅却師が、信じられないという顔をして瞳を見開いた。

「…それもいいな」
「くッ…!」
滅却師が笑う死神を睨み付ける。
「…なんだその目は?」
地に投げ出された滅却師の右腕を死神が踏み付けた。
「ああああぁーーッ!!」
「煩ぇよ!」
絶叫した滅却師を、死神はまた殴りつけた。
「う…!」
それでも滅却師の瞳の色は変わらない。
「…気に食わねぇんだよテメーのその目!」
死神が斬魄刀を握り直した。
「おい、まだ殺すなよ」
「…おっと、そうだったな」
言われ、死神は刀を降ろした。
「まだまだだ、殺すのはもっと遊んでからだ」
死神達は恰好の獲物を前に喜々として笑った。

2003.01.19

 

とある死神の日誌って感じで、なんとも不憫な石田雨竜。
っつうか、やっぱり色付けないで落書きにするべきだったかな…質が悪すぎ(苦)すっごい適当に描いたんだもんさ。

 

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