†研究材料†

「滅却師の研究は飽きたハズだったんだけどネ…」
ギチュ…
「ひ…!」
「君には特別興味が沸いてしまったヨ」
ギチ…ギジュ…
「うあ…ッ…あッ…!」
「あの女を逃がしたのは残念だガ…かわりに君をたっぷりと研究してあげるヨ」
グジュゥッ!
「ぎゃ…ああああああああああぁッ!!」
涅の拳が、雨竜の中に押し込まれた。


「あぐッ…くアァッ!」
グリュ…
雨竜の中で拳が動く。
すでに人なのかバケモノなのか不明な涅の腕は
まるでグロテスクで巨大なバイヴのようにもみえる。
だが明らかにその腕先は、意志をもって動いていた。
「狭い狭い、狭いですネ…君の中ハ」
グリ…ギジュ…
「はッ…はぁッ!?アッ…!あゥ…あああああッ!あがぁッ!」
中で拳を握ったり開いたりされ、雨竜の体は壊れたように踊り狂う。
ここで意識を手放すことは、すなわち死を意味する。
雨竜は激痛に堪え、必死に正気を保ちつづける。
僅かな勝機をも見逃さない為に、相手に隙ができるのを…それまで、堪え抜こうと。
「痛いのかネ?うんうん…大丈夫。直ぐに何もわからなくなるヨ…」
「はゥ…!ア、うあああぁッ!うわあああッ!!」
ズリュ、ズルッ、と涅の腕が雨竜に出入りする。
グチュ
グチュ
雨竜の悲鳴と共に肉の擦れる音がする。
「アアアアアァッ!!」
乱暴に内臓を傷つけられ、雨竜の内腿を鮮血が流れ落ちていく。
グポッ!ガボッ!ヌポッ!
「グ、あぐ!がはッ!」
勢い良く内臓を突き上げる鉄拳で、雨竜の腹がボコボコと波打つ。
意識を失うわけには、いかない。
「はァっ、ーーーーーーッ…!」
だが繋ぎ止めていたギリギリの意識は、次第に霞んでくる。
「おやおや…寝ても良いといいましたかネ?」
涅は失神しかけた雨竜の肩の傷口に指を割り入れた。
「!!」
新たな激痛が、雨竜の瞳を開かせる。
「もっと…楽しませてくださいヨ」
ニチュ…
「あがッ…アアアアアアアァッ!!」
吹き出す血飛沫が雨竜の眼鏡に飛び散った。
「最後の…滅却師サン」
ヌジュ…
涅の指はまるで陰部を愛撫するかのように、押し拡げながら傷口を掻き毟った。
「うわああああああああああァッッ……!!」
グチュ
グチュ
悲鳴に混じって肉の擦れる音がする…。

end

ついに、ついに、雨竜初フィストです!
なにがなんだかエグイですが、フィストに間違いありません!
これでとうとう雨竜も拳経験者になってしまいましたよ…(苦笑)
しかも始めての相手がこんな変人野郎の腕とは…不憫なコだ(お前がさせてんだろが
でもあんまエロくはないねコレ。グロいけど(笑)

じつはこれらくがきようにとおもってかいてたんだけど、なんだか気に入ったので色つけてみました。
そして彩色始めてから気付いた事、『しまった、こいつの色がわかんねぇ(汗)』
それでもすでに雨竜の色つけてしまってたので、まぁいいかとばかり適当に(笑)
あえてギャップの淡い色彩でまとめてみた。何色なんですかね実際は。
ところでアレは仮面なんですよね?違うのかな?自顔?
ナカには意外とまともな顔あったら、萌え倍増なのに(笑)


2004.02.25

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