†滅却師姫 1†




「もっと素直な子かと思ったんだがな」
「…………」
バウントと呼ばれる者達に拉致監禁された滅却師。
衣服を剥がされ両腕は後ろ手に革のベルトで拘束、、
脚は鉄の棒に括られたまま動かす事を許されず
そのうえ腕と脚を連結され角度をかえる事も叶わない。
まさに、身動きが取れないという状態だ。
この最後の滅却師は彼らバウントにとってとても重要な存在だった。
なんとしても仲間にしなくてはならないのだ。
たとえそれが力づくでも。
「狩矢さんよ、もうこいつ身体でわからせてやろうぜ?」
血の気の多そうな若造バウントが、
滅却師の首につけられた首輪を引き身体を引き摺った。
太ももに何かがぶつかり、滅却師の身体はそこで止まる。
「…!」
己の身体に触れた物を認識し、滅却師は眉を歪めた。

腿に当たったそれは、男性器を象った模造品。
御丁寧に表面に突起加工された、黒光りする極太な逸品だ。
「まぁ、待て」
その男を制止し退かせると、狩矢と呼ばれた男が
一言も言葉を発しない滅却師の頭を撫でる。
「もう一度聞こう、私と共に来る気はないかね?」
「断る」
返されたその答えは、躊躇ない速答。
「…そうか、残念だよ。仕方が無いな…」
その答えに狩矢は少し不服そうに苦笑する。
「どうやら力づくでも首を立てに振ってもらうしかないようだね?」
滅却師の頭から手をどけると、狩矢は先程後ろに退かせた男に視線をやる。
「…だとよ?」
それをまっていたとばかりに首輪を掴むと
ぐい、と滅却師の身体を持ち上げた。
宙に浮く滅却師。
「ーーッ!」
苦しさに滅却師の表情が歪む。
「苦しいのか?…じゃ、放してやるぜ」
顔を耳元に近付け愉快そうにそう言った男は
首輪を掴む腕をゆっくりと放した。
「は…ああぁ…ッ」
自らの重みで己の身体にめり込んで来る物体を
滅却師には拒む術など何一つ無かった。


「いったろう?狩矢さんは優しいが怖い方だ、とな…」
ぐったりとした滅却師に、大柄な男が溜息混じりにそう呟いた。


続く



てなわけでバウント凌辱編、続いちゃいます(笑)


2006.08.08

戻る