『それでもどるのか?』
石田の能力がなくなった。
なんでなくなったのかは、正直わかんねぇ。
ルキアみたいに誰かに譲渡したってわけでもねぇし、
滅却師ってのは戦っただけでなくなっちまうもんなのか、
何があったか、ホントわかんねぇ。
あいつは何にも言わない。
ただ一つ確かな事は
再会した時、あいつの両手には無数の傷痕があったってこと。
俺にわかるのはそれだけだ。
でも、責任を感じて無いといえば嘘になる。
俺についてきたから、こうなった。
俺があの時ルキアを守れなかったから、
結果的に こうなったんだ。
だから…。
『本当に…それで僕に滅却師の力が…?』
『可能性はあります』
浦原さんに呼ばれた時は驚いた。
そして、嬉しかった。
石田の能力を戻すのに、俺の力が必要だって。
俺の力で戻してやれるんだったら、なんだってしてやるって。
だから…。
『というわけなんで…お二人でここでSEXしていただけます?』
『はあぁ!??』
だから…なんで、そうなるんだ?
『これは死神の力を滅却師の力に変換するための薬です』
渡された薬は、ただの軟膏のよう。
『これを接合部にしっかりたっぷりと塗布して注いで下さいね』
『注ぐって…』
やっぱ、そういう意味だよな。
石田はというと、驚いているというより、
何だか放心状態になっている。
まぁムリもないか。
でも…俺等的には初めてってわけでもないし。
『あぁ御心配なく、アタシは席を外しますからね?』
浦原さんもそう言ってることだし。
本当にこれしか方法がないんだったら、
するしか、ねぇよ。
『石田』
これは俺なりの責任の取りかた。
『黒崎…?』
俺に呼ばれ我に返ったように俺に目線を向けた石田。
少し怯えた感じが、ちょっとソソる。
『まさか君…な!?やめッ!』
慌てふためく石田を掴んで、強引にキスをした。
『んっ!?』
人工呼吸みたいに、息を吹き込んでみる。
『…なんか身体に変化あるか?』
『なにも…というか、いきなり何をするんだ!!』
キスでもいいのかな?とも思ったけど、どうやらキスじゃダメなんだな。
しゃーない。
やっぱ、やるか?
『く…くくくくく黒崎ッ!?』
『いいじゃねぇか、浦原さんもう出てったし』
実際、久しぶりだし。
顔を真っ赤にしてうろたえるこいつの姿も、なんか懐かしい。
ルキア奪還とかで色々あったけど、
…平和が戻ったんだなって実感する。
『能力、取り戻したいんだろうが?』
『う…!』
これでこいつに能力戻れば、なんの問題もねぇ。
なにもかも、元通りだ。
『…わ…わかったよ…それで戻るなら…』
ようやく、石田が折れた。
『そうと決まれば、こいつの出番だな』
これを使えば、俺の力を呼水にしてお前に力が戻るという薬。
そういえば、さっきキスした時は
単にこれを使って無かったからダメだったんじゃ?
唇にぬっておけば別にキスでもいいのかもしんねぇな。
でもま、せっかく石田もその覚悟になった事だし、
そのことはあえて黙ってていいか。
俺はもらった薬の蓋を開けながら、何気なく容器に目を通した。
よくみると、なんかドクロマークみたいなのが小さくプリントしてある。
『…大丈夫なのかい、それ』
『…………』
石田が不信に思うのも当然だ。
やばそうだろ、これ。
そうは思うが、浦原さんはあれで結構ちゃんとした技術者。
胡散臭いけど、胡散臭さと同じくらい
信頼もできる…かな。
『とりあえず…やってみるぞ石田!!』
『ちょ…っと、黒崎っ!!』
こうして、なんだかんだとおっぱじめたのは覚えてる。
そこまでは覚えてるし、理解してる。
だけど…。
「んっ…、あ、ああぁっ…」
なんで…。
「はぁ、はぁ…っく、すげ…ぇ」
なんで俺、今…石田の親父さんとヤってんだ?
†裏商店7†
「一護」
すでに衝撃の再会から開き直り、
それぞれの行為に没頭し始めてから数分。
一心が息子、一護に声をかけた。
「なん…だよ!」
今それどころじゃないとばかりに
ぶっきらぼうに言葉を返す一護。
「どうだ、雨竜君はイイか?」
「なっ…」
繋がって居た二人の顔が瞬時に真っ赤になる。
「なっななななな何をっ!?」
「変な事聞くな馬鹿親父っ」
一心はうろたえる息子達に声をたてて笑う。
「なぁ一護」
「なんだようるせぇな!」
こっちに構ってないで自分のことに集中しろ!
と言いたげに 鬱陶しそうに答える一護に、
思いも寄らない言葉が飛んで来る。
「こいつと、してみたくねぇか?」
「…な?」
一護の前に、竜弦の顔がつきつけられた。
「なっ…なに阿呆なこと言ってんだよ馬鹿親父!?」
罵声もきにせず、一心はニヤと笑う。
「お前、雨竜君しかまだ知らんだろ」
「う!」
図星。
「何事も経験だぞ、いい機会じゃねぇか健康優良不良息子!」
「あ、あのなっ!」
実際、一護は雨竜しか知らない。
女性も、もちろん他の男性も経験は無い。
だからといって、なにもわざわざ同級生の父親…、
いや、自分の父親の愛人と…。
「んむッ!?」
言葉を発しようとした一護の口を、目の前の顔が塞いだ。
「ん、んむ…んぅ…!」
一護の唇に淫らに吸い付く石田竜弦。
「竜弦…!?」
怒ったような苛ついた雨竜の声が遠くに聞こえそうなほど、
一護はその唇に翻弄される。
(う!キス…うめぇ…)
驚くというか、圧倒されるというか、
正直雨竜とは比べ物にならないその舌使い。
上手いというかエロい。
キスだけでかなりエロい。
「ぷはっ…!」
「んあっ!?や…ぁ黒崎ぃ!」
唇が離れた時、一護は竜弦に唇を弄ばれながら
雨竜の中に何度目かの精を放っていた。
「なんだ一護、キスだけで降参か?」
「そ、そんなんじゃねぇよ!!」
顔を赤らめて怒鳴り返す息子をからかうように笑うと、
一心は竜弦の中から己の昂った物をいきなり引き抜いた。
「んぁ!?あっ…抜…っや…ぁ!」
「そーかそーか、欲しいか石田」
中途で抜かれ不満そうに強請る竜弦を抱え直し、
一心は視線を一護に向ける。
「続きは…一護がしてくれるからな」
「!」
一心は一護にむけて、竜弦の脚を拡げさせる。
「な…」
今し方一心が抜取られた其処が、白い液体をとろとろと垂らしながら
誘うように蠢いている。
「ん…ぁ…」
其処に竜弦は自分の指を差し込むと、我慢出来ずにくちゅくちゅと弄り始める。
常に刺激が欲しくてたまらないのだろう。
もう竜弦にはマトモな思考回路は無い。
なにしろ一心に注がれれば注がれる程、霊圧は上昇し効力も上昇し続け、
やればやるほどに、もっと、したくなってしまうのだ。
効力がきれるまで、この悪循環は治まらない。
狂いそうなこの感覚を緩和できるのは、
突き上げられている瞬間だけ。
「ほら一護…あんま焦らさなでしてやれよ?可哀相だろ」
竜弦の頭を撫でながら、一心は囁く。
「石田、御強請りしろよ」
「…ぁ…」
雨竜をエロくしたような顔が、 一護に誘惑の視線を送る。
「欲し…い…」
竜弦は差し入れた指を左右に押し開き、
淫らな其処を一護の前で拡げてみせる。
「あっ…あっ……此処に…入れ…て」
抑え切れない淫欲が竜弦を動かしていた。
今の自分の行動が屈辱だとか、プライドがどうだとか、
竜弦にはもうそんな事を判断できる状態ではないのだ。
「う…!」
雨竜の中に果てたばかりだというのに、その姿に一護の下半身が疼く。
一護は雨竜からそっと己をぬいた。
「んあ…っ黒崎?」
一護はまるで催眠術にでもかかったように
吸い寄せられるように竜弦に歩み寄る。
「く…黒崎…ッ! 」
こともあろうに、自分の父親のもとへいこうとする一護の背中に、
雨竜の苛だちの怒号が飛ぶ。
一護の腕を掴もうとするが、雨竜は腰に力がはいらず起き上がれない。
「よーし一護、ホレここに入れてみ」
一心は竜弦が自ら拡げている其処に、ぬぽぬぽと指を出し入れさせる。
「う……うん…」
素直に頷くと、一護は己の物を掴み
ひくついている竜弦の其処に押し当てた。
「あ…あっ…早く…」
嬉しそうに腕を伸ばした竜弦は一護の身体を掴むと、
脚を一護の身体に絡み付かせ、ぐいッと勢い良く引き寄せた。
一護の猛ったものは、にゅるりと一気に竜弦に飲み込まれる。
「うわ…ひゃぁッ…!」
まるで犯されたみたいな悲鳴をあげ、
一護はその感覚に身体を震わせた。
「なん…だ…これ…ッ!?」
熱くてとろとろの粘膜が巧に蠢き、
敏感な所に絡み付き搾り取るように締め付ける。
信じられないくらいの快感。
「あっ、あっ…んあっ」
「す…すげ…っ…!!」
雨竜との性交も勿論気持ち良い。
ちょっと痛いくらい締めてはくるが、
それも含めて気持ちいいと思って居た。
だがこれはもう、超越しているというか、
プロっぽいというか、ベテランのイイ仕事というかんじ。
「うわ…ちょ、石田の親父さ… うあっ!」
そのまま好きなように腰を動かされ、一護はその快感に振り回される。
「はっはっは、すげーだろ?こいつ」
これが大人のSEXなのか?
それともこの人が特別なのか?
石田も将来こんな風になっていくのか…?
様々な疑問が渦巻く中、一護は目先の快楽の虜になっていく。
「黒崎っ…竜弦ッ…!!」
目の前で 自分の父親を抱く一護。
情けなくも、裏切られたような失望感すら感じる。
「ごめんなぁ雨竜君、仲良くお楽しみのところ邪魔して」
そんな雨竜のところに、一心が歩み寄った。
「お、お楽しみとかそんなんじゃ…っ」
「そのかわり雨竜君はおじさんと、な?」
「…え?」
雨竜の表情がサァと青ざめる。
「そ、そんな…く、くく黒崎以外なんて僕…っ!」
狼狽え逃げようとする雨竜の身体は掴まれ
目の前で鬚面がエロそうな表情で微笑む。
「安心しろ雨竜君」
「なん…」
そして笑顔のまま、言った。
「おじさんも『黒崎』だからな」
「えっ…えっ…?」
一護よりも逞しい身体が雨竜の細い身体に覆い被さる。
「い…っ…いやああああぁーーッ!!?」
淫欲の虜となり無意味に絡み合う男達の横で、
悲痛な少年の叫びが響き渡った。
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ようするに雨竜とやりたかった一心さんでした(笑)
→おまけ アクティブな竜弦たん。
2008.03.16