人として生き10と5年
忘れもしないあの時より
抱いた憎しみと共に10と5年
まだだ
まだ足りぬ
もっとだ
もっと憎しみを与えよ
満ち足りた憎しみの中で
貴様を…
熟れゆく果実
「何用でしょうか叔父上」
この国を治める男を叔父として、彼は存在する。
「来たか」
この国の全てを手中に治める男、バルド王は
甥であるその少年を部屋に招いた。
いまここで貴様を喰らう事もできる
だがまだだ
まだ足りぬ
ここで終らせては憎しみが満たされぬ
もっとだ…
「つくづくお前は美しい」
淡い金の髪に翡翠色の宝石のような瞳の見目麗しきその少年。
今年16になる彼の美しさは性別を超越する妖艶な色気を放つ。
「叔父上の麗しき姫君程ではございません」
自らの美を否定もせず、返される社交辞令のような言葉も、
幼き時から上流階級に身を置いた彼ならでは。
上品で、とても嫌味で皮肉屋で。
「たしかにアレも美しい、だがそういうものではない」
まだ幼き少女ながら、王の娘は美しかった。
年頃にもなればそれは美しく成長することだろう。
娘は王にとって大切な特別な存在だった。
「では、私はどのようなモノなのでしょう?」
その言葉に挙げ足を取るように少年が返す。
バルド王は手をのばし少年の襟を掴むと、
突然 裂いた。
「わかるであろう?」
上質の衣の裂け目から、白い肌が露になる。
「………」
無言でその裂け目を見つめていた少年の腕は掴まれ、
極上のベッドの上に放り出された。
「…なるほど」
自分の呼ばれた意味を知り、少年は驚きも怯えもせず
妖しげに微笑んだ。
…いいだろう
喰らうが良い
「…っ…く」
「なんだ、はじめてか?」
細い身体を押さえ付け
王は強引に少年を貫く。
「は…!」
ビクと、か細い腰が僅かに退く。
「貴様程のモノならとっくに遊び歩いていると思っておったぞ」
「う…っあ!」
真っ白なシーツを引き裂かん程に握りしめ
少年の身体は激しく揺らされ続ける。
なんだこれは
なんだこの感覚は
まるで生きたまま肉を喰われているようだ
熱い
「はっ…はぁっ…」
「ふふふ…まだ逃がさんぞ」
いやらしく笑い何度も求めて来る叔父に
初めて人を受け入れた少年の身体は軋みあがる。
「ふ…っく…んぅ」
「可愛いやつめ」
だが決して嫌がらず
逃げようともせず
甘んじて全てを受け入れる。
まるで自ら望んでいるかのように。
食らえ
もっと 食らえ
憎しみを与えよ
もっと…!
「どうした、立てぬのか」
「いいえ…大丈夫です」
ふらつく足どりで少年はベッドからおりた。
本人が思うよりも身体が疲労し上手く動けない。
それでも平気を装い衣を纏い、裂けた襟を正す。
「デュファストン」
名を呼ばれ、少年の手がとまる。
「明日も来るがよい」
それは命令を意味する誘いの言葉。
「……喜んで」
少年は叔父の手を取り、恭しく口付けた。
「良い子だ…」
その少年の頭を、上等の子猫を愛でるように王の手が撫でた。
少年の魔性の瞳が一瞬ギラついた光を放ち、すぐに笑みに変わる。
「では御機嫌よう叔父上…」
「うむ」
愛しそうな口調で微笑する少年に、王は満足気に頷いた。
妖艶な器は、決して少年の中身を映さない。
人として10と5年
憎しみと共に10と5年
まだだ
まだ足りぬのだ
そう…あと10年
10年もあれば
機は熟す
その時こそ
最高の舞台を用意しよう
貴様に…
2008.06.05
デュフのはじめては絶対バルド王!
でもって、犯されるのも結構悪く無いかもとか味占めて
これ以後あちこちで遊び歩きはじめるようになるんだよ(笑)
エロに目覚めるデュフ萌るなぁ。
エロく育て上げたバルド王おいしいなぁ。