†独占欲†

 

互いのことは意識していた。
一方は捨てた男、
一方は付け込んだ男。
卑怯と、狡猾。
互いに後ろめたい部分を自覚しながら
互いを非難する矛盾を自覚していた。
どちらも、つり合わない自分を知っている。
所詮、どちらも同じ小さな存在なのだという事を知っている。
それでも、愛情を与えられた。
その愛情を独占したいという感情は、とても自然なものだ。
だが自分がこの龍に愛されている事と同じように、
相手もこの龍に愛されている事を、ちゃんと知っている。
彼等はいがみ合いながらも、互いを認めあっていた。
牽制しあいながらも、互いの姿に己の姿を重ねて。

表立って争う事は無くとも、
表立って和解する事は無い。
いままでも。
そしてこれからも。







これクラウレほとんどみえねぇな(笑)
まぁ羽根で存在感を感じて下さい。
らくがきの制裁参より。
拳の後にニ本挿しをくらって散々な若様。
でも自業自得(笑)

2008.07.20


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