†若に夢中†
「こ、こら!よさぬかお前達…!」
飼い犬に噛まれる、とは
このようなことなのかもしれぬ。
冷静にそんな事を考えながらも、
セイロンの思考は次第に行為に奪われていく。
『食材を集めにいきたいから一緒に来て』
そうライにせがまれ付き合いで赴くも、
どうやらその要求に応じたのはセイロン一人のようで。
無理も無い。
ライは一度食材を取りに行くと、
日がくれてしまうまで戻ってこない。
ライの食材探しに付き合わされたものは、
その間、ライが安全に食材探しができるよう、
自ら囮となり 延々とその地の敵と戦わされ続けるという
とてつもなくハードワークなのだ。
だから誰もがさりげなく、ライの誘いを敬遠する。
それはいつものことだ。
だが、まさか今日は自分ひとりしかいないとは…
セイロンも予想外で。
まさかこんな状況に陥るとは…
まったくの予想外で。
ライが食材を取りに向かった地は、思いのほか敵が硬く、
一人で敵を惹き付けるには、少々荷が重かった。
それならば、こちらも数を増やすのみだ。
「イヌマル!ミョ−ジン!ナガレ!」
セイロンの声に応えるように、鬼妖の召喚獣が三体姿を現した。
見た目は小さくかわいらしい風貌の三体だが、
その力は鬼妖界でも抜きん出たエリート、
セイロンお気に入りの忠実な召喚獣だ。
「ゆくがよい!」
セイロンの号令で、三体は敵の束に飛び込んでいった。
自分一人でもなんとかなるかと高を括ったものの、
思いの他の苦戦に結局召喚獣を喚ぶ事となった。
だが彼らにまかせれば、もうあとは放っておいても良いだろう。
彼らが暴れている間にちょっと後方で休ませてもらうとしよう、
そう思い戦線から下がった時だった。
「!?」
体に走る妙な硬直。
「ふはははは油断したなっ!」
そこには、名も無き外道召喚師がいた。
ふいをつかれ、不覚にも奴の術にはまり
麻痺により身体の自由を奪われてしまったのだ。
外道召喚師は、捕まえた獲物を繁々と眺めまわす。
「龍か…こいつは高額の上玉だぜ!」
「…下衆な…!」
裏で召喚獣の不正取引にも手を染めているのだろう、
その男はセイロンを見て嬉しそうに値段の計算を始める。
なかなか手にはいらない龍族で、しかも見るからに上流階級。
セイロンは裏市場で売れば一財産になることだろう。
「でもまぁ売っぱらう前に…」
大金を手にする事は約束されたも同前、そう急く事も無い。
余裕の出た外道召喚師は、麻痺して動けないセイロンに近付いた。
「ちょいと楽しませて貰うとするか」
「なっ…」
外道の手が襟元を掴むと、セイロンの衣服は乱暴にはだけられる。
「やめぬか無礼者!」
下衣に手をかけられ、セイロンが威嚇する。
「へへ…売られる前に慣らしといてやろうって親切心じゃねぇかよ!」
「離さぬと…」
セイロンの表情が本気の怒りになりかけたその時だった。
「ギャッ!?」
何かが凄い勢いで飛び込んで来て、外道召喚師の顔にへばりつく。
「アォン!」
「うわっ?!なんだこれッ1?ぎゃ!いてて鼻噛みやがったこいつ!!」
「イヌマル…!?」
それはセイロンの召喚獣、忍犬イヌマル。
主人の危機を嗅ぎ付け、戻ってきたのだ。
勿論、先程の敵の束は片付け済みだ。
「こ、この…」
外道召喚師が召喚術を唱える。
「ドライア−ド!」
喚ばれたのは、主人にはそぐわぬかわいらしい花の乙女。
「やれドライア−ド!こいつらを…ぎゃーーーッ!」
召喚された召喚獣が術を唱えるのと、
外道召喚師が悲鳴をあげて倒れるのとはほぼ同時だった。
イヌマルに遅れ駆けつけたナガレとミョ−ジンの攻撃をダブルで喰らい、
外道召喚師は呆気無くその場に崩れ気絶した。
ドライア−ドの攻撃が主人のいないまま虚しく放たれ、役目を終えて帰って行く。
不覚をとったとは言え、所詮雑魚。
セイロンの敵ではなかった。
「ふぅ…やれやれ」
服は乱れ霰も無い姿にされはしたが、 ひとまずは落着。
セイロンは安堵の溜息を漏らした。
「もう良いぞ。御苦労だったな、戻るがよい」
活躍した召喚獣達に労いの言葉をかける。
くるりと振り返った我が下僕達。
「…ん?」
様子がおかしい。
「……ハッ!?」
三体は外道召喚師の最後の足掻き、ドライア−ドの術範囲に居たのだ。
ドライア−ドの攻撃とは…そう、魅了攻撃。
「なっ…なっ…!?」
頭上にハートマークをとばしながら、
三体は動けない半裸のセイロンに突進する。
「はッ…あっ…」
イヌマルの舌がセイロンに戯れつくように身体を舐めまわし、
起立した象徴をペロペロと刺激する。
「あ、あっ…やぁっ!」
人の愛撫とは違う獣のそれに、セイロンが体を震わせる。
麻痺した体は脚を開かれたまま動けず、
股の間にいる二体の行動を制御できない。
ナガレの武器『胡瓜』がイヌマルの刺激により
ヒクヒクと蠢いて居たセイロンの蕾を突ついた。
「ひっ…!?」
突つかれた事でキュンと締まる窄んだ其処を
胡瓜がさらにつんつんと突つきあげる。
ひくん、ひくん、とそれに応えるように蠢く蕾。
焦らすような刺激にセイロンの体の熱は高まる一方だ。
「やっ、やめぬかナガレ…うッ!?」
叱咤しようとあげた声が、詰まる。
押しあてられた胡瓜が、セイロンに挿入され始めたのだ。
「あ…あぁ…っ…」
ゆっくりと拡がる拡張感。
にゅるん。
「ひッ!?」
そして一定値まで拡がった其処は、
さほど太く無いそれを一気に中に受け入れる。
「やっ!ナガレ…あぁッ!」
くちゅ くちゅ くちゅ
擦るように動かされ、セイロンの内腿が震えた。
ぷつぷつと表面にある疣は入口を刺激しながら擦りあげ、
興奮に立ち上がった象徴を獣の舌が舐めあげる。
普段は感じ得ない、異質な快感。
「んっ…あぁ…っ」
素直にあがってしまう声を押さえる事もできず、
セイロンは己が下僕達に嬲られる。
そして二匹の責めにすっかりと骨抜きになってしまっている主人を
じっとみつめていた最後の一匹、ミョ−ジン。
ついに、彼もが動き出す。
「んあッ…!?」
つぷり。
「なっ…?」
異物を喰わえる蕾の脇に更なる異物感を感じて己の股間に視線を送れば、
ミョ−ジンが角をセイロンの中に挿し入れようとしていた所だった。
「や、やめぬかっ、お前まで…うッ!?」
ぐぐっ、とミョ−ジンが身を進める。
「ぐ…あっ!ふ、くぅっ…!」
先端は細く容易に受け入れたそれだが、
根元に向かうに従い急激に太くなっているのだ。
「や、やっ、…っああッ、やめっ…やああぁッ!」
まるで人二人に同時に犯されているような感覚に、
セイロンの思考は次第に奪われていく。
セイロンは気づかない。
ナガレには魅了攻撃が最初から効いてないことに。
セイロンは気づかない。
他の二体の魅了効果も、じつは当の昔に効れている事にも。
『若様ーーーっvvv』
愛しの御主人の悩ましい姿に素で魅了されている下僕達により、
セイロンは日が暮れるまで弄られ続けた。
end
五周年記念企画よりセイロン罰ゲーム。リクエスト当選者は傘峰様です。
本当は『ネスティとセイロンがユニット召喚獣に可愛く犯される』という事でしたが、
セイロンの罰ゲームということでセイロンのソロとなりました。
既にネスはユニットに何度か犯られてますしね(笑)
そんなわけでちゃっかり二本挿しなユニット達( 容赦ねぇな/笑)
でもほどよい太さなので意外と若様気持ち良さそう?
ていうか半裸めんどいのでイラストでは全裸にしてしまいましたよ(笑)
2007.10.01