「ば、バカ暴れるなって!」
「馬鹿はどっちだ!?」
「大丈夫だって、これだけ上空だと地上の人間の目には見えないからよ」
「ルーガさんには見えるだろう!?」
「…Σ あ」
「だからお前は馬鹿だというんだッ!!」
「でも、はじめちまったし?たまにこういうのもいくね?」
「良く無い!いいから…はなッ…!」
「ちょ、落ちる落ちる!暴れんな!俺の翼じゃ支えらんねーよ」
「だったらその手を放せファング!」
「いででで!髪ッ!髪もげるっ」
「こッ、こんな状態でまだ続け…っ、信じられな…ッ!」
「わああぁッ!まじで落ちるってガーリット!そっちに飛ぶなって!!」



「…何やってんだい、あの馬鹿共は…」
「どうしたのルーガさん?」
「あぁ、何でもないよ。さっさといこうかい」
「でも、ファングさんとガーリットがまだ上に…」
「後からとんでくるだろうさ、あんな馬鹿ほっときなよ」
「う…ん?」
地上のルーガが溜息をつきながら見ないフリをしていたのは、
言うまでもない。




2010.01.31

せっかく羽根有るんだから、空中でって特権じゃね?(笑)
暴れれば暴れる程あらぬ方向に飛んでいくんだよきっと。
そんな妄想。

 

 

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