「そういえば越前ってオヤジさん住職だったけな」
「そうそう」
「僕、除夜の鐘って一度突いてみたかったんだよねぇ♪」
「あれってなんで108回も打つのかなー?」
「鐘を突くという行為は108の煩悩を打ち砕くという意味があるんだ」
「さすがによく知ってるッスね」
「鐘の音には心が洗われる気持ちになれるからな」
「やぁこれは先輩方、よく来たなぁ」
「あ…オヤジさん」
「こんばんはー」
「うちの鐘は他所では見られない代物だから驚くぞ!」
「それはたのしみだね」
「どこにあるんだ?越前」
「こっちだよ…」
リョ−マに誘われ、除夜の鐘を突きに集まった青学テニス部レギュラー陣は
案内されるがままお堂に向かっていた。
「ほら、ここ」
「え…………」
そして、辿り着いたお堂の前で一同は暫し言葉を失う。
そこには、全裸に剥かれた手塚が吊るされていた。
†除夜の鐘†
「ん…んっ!ん〜〜っ!!」
口を粘着テープで塞がれた手塚を、南二郎は着々とセッティングする。
吊るしていた高さを調節すると、手塚の腰に結わえられた縄を引いた。
「ん…!」
盛り上がった手塚の尻を高く掲げさせ、開かせた足をお堂の柱に結わえつける。
「高さはこんなもんかな…」
南二郎は高さと角度を確認する為、鐘を突く棒を手塚に押し当てた。
「んっん〜〜っ!」
その棒は普通の鐘突き棒とは違っていた。
先端が少し細めに丸く加工してあり、 角を取り払った滑らかなモノで、
強いていうなら…巨大なディルド。
「……これを…これで…突くの?」
「まじ…?」
「どうだ、うちの『鐘』に驚いただろう!」
呆然としている部員達に越前親子は不敵な笑みを返す。
「ちょっとうちの『鐘』の音聞いてみる?」
リョ−マは手塚の口に貼られたテープを剥がした。
「んぐ…っ」
息苦しさと沈黙から解放された手塚は、一呼吸おくと怒鳴るように言った。
「〜〜ッ何を考えているんだ越前ッ!」
手塚の本気の怒鳴り声に部員達は一瞬怯んだ。
だが、リョ−マだけはその声にも何も臆する事無く
笑みさえ零していた。
「ね?良い音でしょ?」
「良い音って…」
「お、そろそろ時間も迫ってきたな…本腰入れて準備にかかるぞリョ−マ」
南二郎は棒の先端にゼリー状のモノをたっぷりと塗り付け、
そして手塚のアヌスにもそれをたっぷりと塗り込みはじめる。
くちゅ くちゅ ぬるっ
「や…!あ…あぁっ…んっふ…」
怒鳴っていた筈の手塚が、南二郎の指の動きに悩まし気な声をもらす。
「………」
部員達は生唾を飲み込んでそれを見ていた。
たっぷりとゼリーの塗りたくられた棒が、
たっぷりとゼリーの塗りたくられた手塚に押し付けられる。
最終確認をするように、位置と角度を調整した南二郎は
その棒をグッと押した。
「ヒ…!」
手塚が上擦った声をあげて仰け反る。
細く加工された先端の一部が、手塚の中にめり込んでいるのが
誰の目にもみてとれた。
ゴクリ、と唾を呑む音がどこからともなく聞こえた。
「暴れると…変なとこにぶつかっちゃうかもね」
リョ−マは寒さと恐怖で縮みあがってしまっている手塚をつまみあげ、
乱暴にギュッと握った。
「ひ…!?」
抵抗して暴れれば、機能を失う羽目になるかもしれない。
それを回避するには、素直に『コレ』を受けとめることだけ。
「だ…だめっ、嫌…こんな…こんな太…っ」
「この日の為にいっぱい練習したから大丈夫だよ」
手塚の言葉を遮るようなリョ−マの言葉は、
手塚にではなく、不敵な笑みと共に先輩達に向けられていた。
「…時間だな。それじゃ2003年除夜の鐘一発目イクとするか!」
時計を確認すると、南二郎は縄を握り大きく振りかぶった。
「い…いや…!」
「そうら、ひとーーーーつ!」
反動をつけ振りかざした棒は、勢い良く手塚に打ち付けられた。
ズドッ!!
「ぎゃあああああああああっ!!」
次の瞬間には、
その太さから、無理ではないかと思われた程の棒が、
手塚のアヌスをめっこりと拡げて挿入されていたのだった。
よほど慣らされてきたのだろう、手塚は傷付く事もなくそれを喰わえ込んでいる。
「アッ!ッ…あぐッ…アッ!」
だがあまりのその刺激に、手塚はびくびくと痙攣をする。
それに呼応するかのように、限界に伸ばされたアヌスもびくびく震えていた。
「うわ…」
見ていた部員達は果たしてこの光景を『悲惨』と捕えただろうか。
あるいは…
「ほらね、大丈夫でしょ」
「アゥ…う、アッ!?」
リョ−マは南二郎と交代するように縄を握ると、乱暴に引っ張った。
ぐぼんっ!
凄い音がして、一気に棒が引き抜かれる。
「あぁうッ!」
手塚の足を固定した縄がミシ、ときしむ。
急激に抜かれた為、一瞬内側の粘膜を外に覗かせた手塚の其処は
ゼリーでテカる内側を皆の前に晒した。
「はぁっ、はぁ…はぁッ…」
荒い呼吸と共に、其処は少しづつ元の形に戻ろうと収縮を始める。
だがその時には、すでにリョ−マは棒を振りかぶっていた。
「さぁ、二発目だよ」
「は…!?」
棒が振り降ろされる。
ズボォッ!!
「ああああああああぁーーッ!」
「ふたーーーつ」
青学テニス部員しかいない鐘突き堂に、二つ目の『鐘の音』が鳴り響いた。
ずぽんっ!
「ひっ、ひぃ…はぅ…」
棒は直ぐに抜き取られ、手塚のアヌスはまた内側を晒しものにされる。
「…………で?」
「え?」
リョ−マはくるりと振り返ると、言った。
「先輩方はどうするの?」
「………………」
お堂に一瞬の沈黙が流れた。
そして…
「………僕、『鐘』って一度突いてみたかったんだよねぇ…」
「!?」
「…『鐘』って何回、突くんだっけ?」
「ちょ…お前等…!?」
「108だな…」
「なッ!?本気でいってるのか!?」
「みんなで『鐘』を突いて今年の煩悩を打ち砕こうじゃないか」
「そうだな」
「おっ、オイッ!?」
驚愕を隠せない手塚の耳に、部員達の不敵な笑いを含んだ声が聞こえた。
ぐぽぉっ!!
「んああああああぁぁぁーーッ!」
「よーーーんじゅごーーー」
ぬぼんっ!!
「ヒアアアアァァァッ!!」
「よーーーんじゅろーーく」
「ひぃ…だめ…もうだめ……」
ずぽんッ!!
「いやぁぁあああーーーっ!!」
「よーーーんじゅしーーち」
「やめ…やめ…てッ、もう…」
じゅぼっ!!
「あああああぁぁぁ!!壊れるぅぅゥッ!!」
「よーーんじゅはーーち……何いってるんだ手塚」
「まだ半分も突いてないぞ?」
「さぁどんどんいこう!」
ぐぼんっ!!
「いぃやぁあああああっっ!!」
「よーーーんじゅきゅーーーう」
年の瀬の終わりに、鐘の音が高らかに鳴り響く。
ーそしてー
「ひゃーーーくごーーー」
じゅぽんっ!
「ひゃああぁんッ!! 丸太…入ってるぅ…あは…あはは…っ」
「あと少しだぞ、頑張れみんな」
「おう!」
「ひゃーーーくろーーーく」
にゅぼっ!!
「んはぁぁぁあああーーっ!深いィッ、深いよぉッ!」
「そういや、なんか最初より随分奥まで入ってるみたいだけど」
「気合い入ってきたからだろ」
「そうか」
「っ…あっ……壊れちゃう…あは…っ…あはぁ」
「そーーれ、ひゃーーーくしーーーち」
ぢゅぼっ!!
「ひあぁああああああーーーん!!」
ぬぽん…
107回目の棒が抜き取られた。
「あーあ、もうすっかりのびのびになっちゃってるよ」
「だらしないなぁ部長のくせに」
「はぁ、はぁ…あは…あははっ…」
勢い良く何度も突かれた手塚の其処は無惨な程に伸びきっていて、
窄まる気配も感じさせない程に拡がってしまっている。
壊れた様に枯れた笑いを漏らす手塚は、既に目の焦点もあっていない。
「それじゃ栄えある108回目は、皆で突こう!」
「さんせーーい!」
わらわらと縄に手を伸ばす喜々とした部員達。
「押すなよ!」
「てめぇこそ」
「喧嘩しないで」
「それじゃみんな握ったか?」
「持ったぞ」
こういう時に先頭にに立つ存在は、やはり大石だ。
「みんな、思い残す事のないよう力一杯いくぞ!」
「おう!」
部員の心は今、一つになっていた。
「せーーーの……」
大きく振りかぶった棒が、振り降ろされる。
「煩悩を打ち払えーーー!」
ずぽぽぽぉッッッ!!!
「!!!」
虚ろだった手塚の目が見開かれる。
「うわああああああああぁぁぁーーーーーッ!!!」
「……これで去年の煩悩は全て打ち砕かれた。
よし、このまま初もうでといこうぜみんな!」
「おう!」
こうして訪れた新しい年を、皆が晴々とした気持ちで迎えられたのはいうまでもない。
でわでわ
良いお年を。
そんなわけで年末の手塚でした(笑)
2003.12.31
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