†手塚ゾーン†
「やめろ…や…」
グリ…ッ
「やあァッ!」
リョ−マは指で解した手塚の其処に、ラケットを捩じ込んだ。
「…なかなか入んないね」
グイッ…グッ
「くッ…痛ッ!やめろッ…あっ!」
滑り止めの効いたグリップ部は、滑らかには挿入出来ない。
手塚の内壁を引っ張るように擦りながら、手塚に痛みを与える。
「くぅ…越前…クッ!…あああぁッ…!」
グジュッ
それでも、リョ−マは強引に手塚の中にラケットの柄を埋めてしまった。
「どうスか部長?自分のラケットに犯されてる気分は」
「う…はぁ…ッ、くッ…越前…!」
リョ−マはラケットを指で弾き、手塚に刺激を与える。
「俺とするの嫌なんでしょ?だったら大好きなテニスとヤってりゃいいじゃん」
「越前…」
憎しみさえ感じさせる冷ややかな口調でリョ−マは言った。
いつまでも自分を拒み続ける手塚に、彼は次第に壊れ始める。
アンタガ悪インダヨ…
「……ねぇ部長、試合しない?」
リョ−マは生意気な笑みを浮かべると、自分のラケットを手に立ち上がった。
「サーブ、俺からでいいよね?」
すっ、とリョ−マがラケットを構えボールを放った。
「な……!?やめ…えちぜ…」
「いくよ」
リョ−マのラケットが風を斬る。
ビシッ!
狙い澄まされたようにラケットの中心にボールが吸い込まれ、
衝撃を受けたラケットは手塚の中を抉りながら大きく振動した。
「ああああぁッ!!」
手塚が悲鳴をあげて仰け反る。
「サスガ部長、よく今のがとれたね」
「はぁ…うッ…うぅッ…越前…」
「次、いくよ」
「やめ…ッ…」
ドシュッ!
「うああああぁーーッ!」
リョ−マは跳ね返ったボールを打ち返し、
再び手塚のラケットに当てた。
「さぁ、まだまだ」
バシッ!
「あああぁーーッ!」
跳ね返るボールをリョ−マは器用に打ち返し、
正確に手塚のラケットに当てていく。
「へぇ、ボールが部長のラケットに吸い寄せられていくよ
…これが手塚ゾーンっていうやつなんだね」
ボールを打ち返しながら、リョ−マはわざとらしくそう言った。
バシュ!ビシィ!
「くあッ!あァッ!ひぃッ!」
手塚ゾーンを楽しむように、リョ−マと手塚のラリーは続いた。
良く効いた滑り止めと手塚のきつい締め付け、
そして加減された球威の為、手塚はなかなかラケットを手放さない。
「やめ…もう…ひッ…やめてくれッ…!」
「まだ試合は終わって無いよ部長」
そうしているうちに、激しく振動するラケットが、
ようやく手塚の中を抉りながら少しづつ抜け出てくる。
そして、
ドシュッ!
「あああぁッ!!」
ガラン…ッ…カラカラ…
一際大きく手塚を抉りあげたラケットが、
ついに抜け落ちた。
「はぁ…ふぅ…」
ようやく解放された拷問に、手塚が安堵する。
「これで決めるよ」
だが、そこにリョ−マの声が降ってきた。
「は…!?」
リョ−マのラケットが空を斬り、痛烈なスマッシュが唸る。
グボォッッ!
「!!!!!」
ラケットを取り落とし、まだ口を大きく空けたままの手塚に
勢い良くボールがめり込んだ。
「あぐ…が…ッ…」
手塚は目を剥いたまま泡を噴いて失神していた。
「…テニスって楽しいよね、部長」
リョ−マが子供っぽく笑った。
end
ちょっと子供っぽくなりすぎて一年手塚みたくなっちゃった。まぁいいか。
それにしても、またしょーもないモン描いてます魅夜(笑)
あいかわらず魅夜的鬼畜リョ−マ容赦無し(笑)
2002.12.15