大人の上手な甘え方

 

「あっれ〜?ネクロマンサーがぶっ倒れてますよぉ〜?」
 ふと振返ると、いつも偉そうな男の情けない姿。ルークはその様を馬鹿にしたようにニヤけて覗き込んだ。
「…末代までの恥ですね…」
 その視線を受け、ジェイドは自嘲気味に溜息をついた。封印術を喰らった身体は、思いのほかジェイドの言う事を聞いては
くれない。詠唱した呪文は発動せず、かざした槍は自分の意志より数秒も反応が遅い。全身に重りをつけられ水中で戦っているようなのだ。
 本来、封印術をうけた人間が戦闘に参加するなど有り得ない事。元々の戦闘力がずば抜けていたジェイドだからなんとか戦闘出来ているとはいえ、その肉体は本人が思っているよりも、ずっと弱体化しているのだ。いつもはティアが常に回復を掛けてくれて居たからなんとかなっていたのだが、今回は体調を崩したティアを宿に残し野郎共のみで街周辺の探索を行なって居た。そのため、ジェイドは己の脆さを痛感する羽目になったのだ。
 こんな雑魚数匹相手に、己の身体のなんと打たれ弱い事か。彼にとって、数日前には信じられない事体。
「ハッ!なんだよ口ばっかで全然じゃん」
 いつも偉そうに戦術だのなんだのルークにぐだぐだ語る男が、いざ戦いが始まってみればまっ先に撃沈。説得力などあったものではない。
「まぁそういうなルーク」
 ここぞとばかりに詰ろうとするルークを、ガイが即座に制止させた。
「仕方ないだろ?旦那は本調子じゃないんだから。一旦街まで引き返そう」
 ガイの尤もな判断。だがそれが、今のルークには気に触る。
「そんなことは俺の知ったことかっ!!」
 ジェイドが本来の力を出せていないのは、重々承知。でもこれは、ルークにとっては溜りに溜った 日頃の仕返しをする絶好のチャンスに他ならない。
「こいつなんかここに放っておきゃいーじゃん!先行こうぜガイ!」
 半分、本気。
「ダメだ! いい加減にしろよ?そう我侭ばっかりいうなルーク!」
 だがガイの責める様な視線に、ルークの目論見は断念させられる。
「〜〜〜〜〜はいはい…わぁったっつーの!」
 不満げな様子で口を尖らせつつも、ルークは渋々折れさせられた。
 
いつもそうだ。いつもガイはこういう時、そうだった。
「女嫌いのガイ様は随分とおっさん趣味なことで」
「あのなぁ、茶化すなルーク」
「ふーーんだ」
 茶化したくもなる。ルークには、なぜかガイがジェイドに甘いように思えたのだ。ガイだって普段ジェイドに酷い目にあわされているくせに、と不思議にすら思った。どうして自分のようにジェイドが弱っているときに仕返しがしたくならないのだろうかと。なんだか面白くない。ルークはむくれて二人に背を向けると、そこにあった石ころを蹴って八つ当たりしていた。
 そんな子供地味た行動に苦笑しつつも、ガイは倒れている男に視線を動かした。でかい図体の割に華奢な身体がぐったりと地に横たわり、自力で起き上がろうとしては、身体に力がはいらないのかまた地に伏せっている。まるで生まれたての子鹿みたいな弱々しさ。
 そう…ジェイドはガイにとって護らなければならない『弱い者』だったのだ。
「…大丈夫か?」
「えぇ…まぁ、なんとか」
 雑魚相手にもかかわらず、ジェイドの撃沈ぶりは見事なものだった。初撃に敵全体に魔法を唱えるや否や、怒った総ての敵に同時にターゲットされ、助けに入る間もない程あっというまに沈められて居た。最初の一撃で総ての敵を倒せた自信でもあったというのだろうか、無謀にも程が有る。ジェイド自身も敵の猛攻には驚いていたようだったが、なんだってあんな無茶な戦い方をするのかと見ている方が驚くというものだ。
 そんなジェイドの戦い方は、ガイにとっていつもヒヤヒヤさせられるものだった。ジェイドは封印術というものを受けて能力を弱体化されているらしいが、ガイの目から見れば、今のジェイドも普通に戦えているのではないかと思う。確かに防御は弱いが、攻撃力に関すれば自分達と同程度くらいにはなっている。無茶な行動さえしなければ、現状でも充分に戦っていけるのだ。
 まぁ、彼が前に出ずにおとなしく後ろに控えていてくれればの話だが。
「…しっかし封印術喰らって今の状態なんだろ?旦那って元々どんなだったんだ?」
 だがこれで封印された状態だというのなら、元の力とはいったい如何程だったのだろうかと、ガイは疑問に思う。
 ガイは、元のジェイドを知らない。出会った時すでにジェイドの力は封印され今の状態だったので、元の彼がどれほどの戦闘力だったのかは、話で聞いただけでしか知らないのだ。
「元のジェイド?なんつーか、化けモンだったぜ!冷血で非道な怪物!」
 ガイとは違い、ルークは知って居た。ルークが出会ったジェイドは、封印される前だった。目撃したのだ、あの圧倒的強さを。
「バケモノとは失礼ですねぇ」
「そうだったろうが!」
 ルークがジェイドの強さを見たのも一度だけだったが、それだけでも彼の強さは充分に理解出来た。忘れもしない、自分がどれほど必死に戦っても手も脚もでなかった魔物をたった一撃で、一瞬で仕留めたジェイドのあの破壊力。強いなんてものじゃない。有り得なかった。そのうえ魔物とはいえ、子を護ろうとする親を情けも容赦も無く、躊躇うことなく瞬殺した。恐ろしさを感じる程に冷酷に。それが、封印される前のジェイドなのだ。
「へぇ…そいつが本当なら是非一度見てみたいものだな」
 ガイが大袈裟に言っているようにみえるルークに笑ってそう答える。本当にそんなに強かったのだということが、ガイには俄に信じられない。なにしろ今のジェイドは、本当に普通の一戦闘員程度の力しかないのだから。
「まぁ…そうだったとしても…」
 ガイはいつまでも起き上がれずに倒れているジェイドに手を差し出した。
「今は封印術喰らってんだからあんま無理しなさんな。旦那も護られてなんぼなんだってこと、もうちょっと自覚したほういいぜ?」
 魔法は人より強いが、体力も防御力もなく、どちらかといえば虚弱で護る対象、それが今のジェイド。そのくせ止せば良いのに槍で接近戦までこなそうとする。そんな戦い方をしては、今回のように倒れて当たり前だ。 ガイにはジェイドが力量以上の事をしようとしているようにしか見えなかった。
 たとえ元が強い能力をもっていたとしても、今はもう、そうではない。
「…すいませんねぇ…」
 その言葉が身に染みたのか、ジェイドは珍しく何も反論せずに苦笑し 素直にガイの手をかり起き上がる。彼自身が一番痛感しているのだ、今の自分の力量を。もう以前のような戦い方は通用しないのだということを痛感し、今の自分は誰かに護られなくては戦えないのだということを思い知る。屈辱的だが、それが現状。もう、認めるしか無い。
 ジェイドの口元が、ふっと弛み微笑む。何かを吹っ切ったように。
「……全く…いけませんねぇルーク。しっかり護って頂かないと!」
 ジェイドの口から飛び出したのは、とびきりの嫌味。それは自分の弱さを認め、開き直った証。
「はぁ!?誰がお前なんか護るかっつーの!」
 予想通り、面白いようにその嫌味に食い付いて来るルークに、ジェイドが愉快そうに微笑する。
「おやおやぁ?箱入りお坊っちゃんは自分の事で手一杯ですかぁ?」
「なんだとぉ〜〜〜ッ」
「まぁまぁ!」
 何かと直ぐ険悪になるジェイドとルーク。それをなだめるのはいつもガイの仕事だった。
「ルークもそういちいち突っかかるな。実際、術者護るのは俺等の役目だろ?」
 ルークやガイのような戦士は、後方の術者を護りながら戦う、それは戦闘の基本中の基本だ。言い方はあれだが、ジェイドの言う事は間違ってはいない。術者の身の安否は前衛の戦士にかかっているのだから。
「…つーかこいつなんか護りたくねぇっつの!」
 同じ術者でも、ティアならまぁ、仕方が無いかと多少は思う。でもジェイドは断じて護るなんて対象では見られないのだ。ルークにとってジェイドとは、憎ったらしくてムカついて腹のたつ…そんな対象を、護る気にはなれない。
「おやおや…誰のおかげで私は封印術をかけられたんでしたっけねぇ?」
「むぐ…」
 だが、ジェイドの口からその事をいわれると、ルークは急に口籠ってしまった。
「そ…れは…」
 なにしろジェイドが封印術をかけられたあの瞬間、ルークはジェイドの動きを封じる為の人質にされていた。事実上、ルークの不用心な行動からジェイドは封印術をかけられてしまったのだ。
「べ…べつに、あれは俺のせいじゃねぇ…もん…!」
 ルークだって自覚はないわけではない。それでも、素直に謝れない。天敵とも言えるこの男に謝るなど…冗談ではないのだ。
「…ま、今更その事はもうどうでもいいんですけどね」
「う…」
 意外にも、ジェイドはそれ以上話を拡げはしなかった。どうやらジェイド本人もその事で彼を深く責めるつもりもないようで、どちらかというと、こういえばルークが動揺するから面白いのでその反応を楽しむ為に言っていると言う感じ。
 彼にとって封印術を喰らった事は己のミスであって、誰のせいでもなかったのだ。
(それにしても…確かにこの身体にもいい加減なれないといけませんねぇ)
 そんな過ぎた事よりも、封印術の総てを解除しきるまでの間に、今はこの身体をどうにか使いこなす事がジェイドには先決だったのだ。さすがに、いつまでもこんな状態ではまずい。ジェイドは皇帝陛下より仰せつかった大事な役目を果たさなくてはならないのだから、この状態でもなんとか戦えるようにならなくてはこの先お話にならない。『力』よりも『頭』を使わなくてはやっていけないだろう。
「な…なぁジェイド…」
 思案するジェイドに、ルークが怖ず怖ずと話し掛けてきた。
「なんですかルーク」
「その封印術って…そんなヤバいのか?」
 元のジェイドの戦闘力を知っているルークには、今のジェイドがどれだけ弱体化しているかがわかる。そのことでジェイドが上手く戦えて居ない事も、本当は誰よりもよくわかっているのだ。
 最初ルークは、どうせすぐに効力がきれるようなたいしたものではないんだろうと軽視していたが、こうして共に旅を始めてみても、いつまでたってもその効力はきれる気配は無い。仮にもそうさせた事に自分が関係している事を自覚しているルークは、罪悪感からか、内心ジェイドの回復具合が誰よりも気になっているのだ。その気持ちを素直に表に出せないと言うだけで。
「おや、心配して下さるんですか?珍しい事もあるものですね」
 そんなルークの気持ちと言葉を、ジェイドはからかう。
「べ、別に心配とかじゃ…」
「貴方に心配などされると気持ちが悪くて仕方ありませんよ」
「な…なんだとーッ!」
「だから喧嘩するなってのに!」
 ああ言えばこう言う。
 何を言ってもルークとジェイドの会話に波風が立たないことはない。どちらも素直ではない男達、一筋縄ではいかないのだ。わかってはいるが、なだめ役のガイもたいへんである。
「ジェイドもあんまりルークをからかうなよ?」
「いやぁつい面白くってv」
 悪びれずそういって可愛く微笑む35男にガイがあきれ顔で溜息をつく。
「ったく…それだけ元気ならもう心配ないな?街まで戻ろう」
 さっきまでぐったりしていたかと思えば、今やもう元気に嫌味三昧。人の心配を余所に切り替えの早い事。ガイはジェイドが元気になった事にあきれつつも安堵し、ジェイドに背を向ける。
「おや…つれないですねぇガイ」
「!?」
 突然、ガイの背後に180超えの長身が覆い被さった。
「ぶわっ!?なんだッ!?」
「いたたー、やっぱり身体が痛くて動けそうにありませんーっ」
 感情のこもっていないわざとらしい口調。
「いやぁやっぱり封印術は辛いですねぇ。ガイ、街までおぶってくれます?」
「何ーー!?」
 本気でいっているのだろうか。ここから街まではけっこうな距離。しかも、体重こそ軽いもののジェイドはガイよりタッパがあるのだ。背後に纏わりつくのは物凄い圧迫感。
「あのなぁ、それだけ元気なら自分で歩けるだろ?」
「酷いですねぇ、か弱い年寄りに!」
 ここぞとばかりに歳を口にするジェイド。都合の悪い時は自分を年寄り呼ばわりするのは彼の十八番だ。
「そんなピチピチした肌の年寄りがいるかッ!」
 年寄り年寄りと自ら口にするものの、ジェイドの外見も肉体能力もどう見ても20代。 ガイは、言い返してやったつもりだった。
「おやおや…私のピチピチの肌をどこで見たんですぅ?」
「は…!?」
 だがその内容が悪かった。逆にジェイドに挙げ足をとられてしまう羽目に。
「えっ!?ど、どこでみたんだガイ!?肌って…ジェイドの裸ってことか!?」
 しかもそこに、ルークが食い付いて来る。いつも全身をぴっちり覆っている男の裸など、服を脱ぐ場でなければ目撃できない。同じ宿に止まっていてもいつのまにか素早く着替えているジェイドは、そう肌を見せる事などないのだ。それを見た、ということは…ルークの中で妄想が膨らんでいく。

「ガイ…お前、やっぱ本当におっさん趣味だったんだな!?」
「なッ、違ッ…」
 完全に勘違いして暴走し始めたルークに、ガイは必死に反論する。
「そうなんですよ。ルークの知らない所でガイったら嫌がる私に無理矢理…」
「うわわッ!まじで!?」
 さらにジェイドの悪ふざけが炸裂し、話はどんどん膨らみガイはなんだか勝手に変態扱い。
「ちがーーーーう!してないだろ何も!!」
 だがそんな事実は断じてない。すべてジェイドの作り話だ。…いまのところは。
「調子に乗るなジェイド!ルークが本気にするだろう!?」
「え?…なんだ嘘なのかよ!」
「あははv あいかわらずルークは騙し易いですねぇ」
「む…なんだよー!」
 会話はもう完全にジェイドのペースだった。もとより、口でジェイドに勝てるものなど、この面子の中には誰もいない。
「ったく、いいから降りろジェイド!」
 口で勝てないのはもとより承知、ならば行動あるのみだ。ガイはしがみつくジェイドの腕を掴んだ。
「あなたが…」
 力づくで引き剥がそうとしたガイの耳元で、ジェイドが囁く。
「無理をするなと言ったんですよ、ガイ?」
「!」
 たしかに、言った。 ついさっき言った。封印術を喰らっているのだから無理をするな、と。
 だから疲れた年寄りをおぶっていけと、ジェイドの言い分はこういう事らしい。
「……はぁ、しょうがないな」
 口走った言葉を逆手にとられ、良いようにジェイドに利用されている気分だった。だが言った手前、退けない。ここはもう諦めて、ガイはこの巨体を背負う覚悟をきめる。
「あぁ!?ずりぃ!俺だって疲れた!」
 ジェイドを背負って歩きだしたガイを見て、ルークが我侭全開の不満を口にする。
「ルーク、お前は元気だろ?」
 ルークは今の戦闘でも、たいした怪我もしていない。正真正銘の元気だ。
「ジェイドだって元気そうじゃん!?」
「そんなことありませんよ?あいたたーっ身体がーっ」
「それが嘘くせぇんだよッ!!」
 わざとらしく呻くジェイドに ルークが突っ込みを入れ、こんどはルークがガイから力ずくでジェイドを引き剥がそうとした。
「おらっおりろ!」
「イ・ヤ・で・すv」
 ジェイドの腕がガイの首にしがみつき、剥がされまいと絡み付く。だがその口調は明らかに元気に聞こえる。
「ぐぇ…!」
 ルークがジェイドを引っ張るたびに、ガイは首がしまってかなり苦しい。このままでは絞め殺されそうな勢いだ。
「ッもうよせ!…いいから先にいけルーク!」
 苦しさに堪えかねてガイが叫ぶ。ジェイドからルークを引き剥がし、廻れ右させてその背中をたたく。歩け、といわんばかりに。
「なんだよガイまでッ…ちぇ〜〜〜〜ッもういいよ!!」
 ルークは、むくれて二人の前をズンズンと歩き出した。
 
いつもそうだ。いつもガイはこういう時、ジェイドの肩を持つ。ルークだってジェイドの回復ぶりが気にはなる、だけどこうやってガイがいつもジェイドの味方みたいな事をするから…だから、ジェイドと喧嘩ばかり。当の本人達に自覚はなくとも、じつはルークとジェイドの不仲にはガイの存在が影響しているのだ。
「へ〜んだ置いていくからな!おせーぞガイ!」
 わざと早く歩いては二人を振返り、馬鹿にしたように煽り立てる。あいかわらず行動はガキ臭く、 まるで七歳児なみのルーク。
「…まったくしょうがないなルークは」
「いやぁ若いですねぇ〜元気でなによりです」
 そんなルークの行動を『若さ』の一言で片付け、ジェイドはもうルークの妨害がないと悟ったのか、随分とリラックスしてガイの背中に身体を預けた。ずしりと重量感がガイの背中に襲い掛かる。
「…よくいうぜ、ったく…今回だけだからな?」
「はいはいv」
「毎回してもらえると思うなよ?」
「はいはい…」
 聞いているのかいないのか、適当な相槌でジェイドが返す。いつもこんなかんじだ。まったく調子がいいというか、したたかというか、正直、相手をしていると疲れる。
 だが彼の知識と経験はこの旅においてかなりの重要性をしめていた。世界は今乱れ過ぎていて、もう、何がおきているのかもさっぱりだ。これから次にどう行動したらいいのか、それすら判断に困ってしまう。そんな時、彼の指示は適確で賢明だ。それだけの事を考え世界全体をみている男、こういうときぐらい、多少ならまぁ…休ませてやってもいいかなとはガイも思う。
「なぁジェイド、ところでこれから…」
「………」
 話し掛けるガイに、いつしか相槌の声は消えていた。
「…ジェイド?」
 返事は無く、かわりに背後から小さな寝息が聞こえた。
「ぅ…く…」
「!」
 いや、違う。寝息…というよりは、小さな呻き声に近い。苦しそうな吐息。
「ジェイド!?」
 ジェイドはすでに眠っていた。というより、意識を失ったのかもしれない。
「…………」
 思えば、口は巧みに元気いっぱい動いていたが、彼はガイが助け起こしたその場から殆ど動いていなかった。 今までの行動は冗談や悪ふざけに託つけた本音だったとするならば、彼は本当に、自力で動けない状態だったのではないだろうか。
 一連の会話がおさまってみれば、憎まれ口がまるで自分を強く見せる為の虚勢のようにも思えて。
(ったく…もう少し素直になれないもんかねぇ)
 ガイは苦笑しつつもずり落ちかけたジェイドをしっかりと背負い直し、ルークの背を見つめながらティアの待つ街へと脚を進めた。

end


ルク→ガイ→ジェみたいな感じで。
まだ自分の力の封印具合を把握できずに苦悩している大佐のお話。

アドベンチャーDVDで、深手を負ったジェイドが
皆の前では元気に振舞ってふざけた事ばっかり言ってるくせに、
誰も居なくなってから一人苦痛に呻いていたのにかなり萌ました。

萌えすぎるよジェイド、その行動!
自分が辛い部分は人に見せないそんなネクロマンサーも
ガイにだったらふざけ半分で甘えてたんじゃないかと妄想。
なんたってガイは男前だもんねぇ?(笑)



2008.04.02

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