「……む?」
ティエリアは、ふと覚えのない場所で目を覚ます。
「ここは…?」
「ティエリアー!」
ティエリアが周囲の情報を整理する前に、その声は聞こえた。
「…アレルヤ?」
見覚えのない場所で、見覚えのある顔が自分の名を呼び、
こちらに向かって駆けてくる。
「ロックオン…?」
その後ろにもう一人の見覚えのある顔、ロックオン・ストラトスの姿も見えた。
『彼』ではないほうの、ロックオンだが。
「なぜここに2人が?いや…それ以前にここは…」
ティエリアは、近づいてくる人影に話しかける。
どんどん大きくなってくる人影に。
どんどん、どんどん大きく…。
「なっ!?」
いや、大きすぎる。
遠目で見えた人影は、ティエリアの目の前に到達したときには、
ティエリアの10倍くらいの大きさになっていた。
「な、なん…っ!?」
「なーに驚いてんだよ」
ロックオンは驚いて口をパクパクさせているティエリアを、指で摘みあげる。
「お前が小さいんだよ」
「!…僕が、小さいだと!?」
「ティエリア、本当に覚えてないんだね」
「?」
アレルヤは両手ですくうようにティエリアを手のひらに座らせると、
可笑しそうに笑った。
「君が、刹那のガンダムに同乗したのは覚えてる?」
「僕が?それより、こんなところで2人ともなにをしているんだ!?
今は一刻を争う、早く対応策をーーー」
「おいおい、そこからかよ」
ロックオンも、ティエリアの反応を見て笑った。
「あのね、それはもうとっくに解決したんだよティエリア?」
「お前さんと刹那がやってくれたろ?」
「何っ??」
どうも自分の把握できていない不可解な状態にあるらしいことを、
ティエリアは少しづつ理解し始める。
彼らの話によると『ティエリア』は、刹那のガンダムに同乗し『彼ら』は世界を救ったらしい。
今のティエリアには、まったく覚えがないことなのだが…。
「なぜだ…!?なぜこの僕にその記憶がない!?」
ヴェーダ同然であるこの自分が、そんな大事なことを記録していないわけがない。
知らないわけがない。
動揺するティエリアに、答えが上から降ってくる。
「それはねティエリア、今の君が突入前のデータのバックアップだからなんだよ」
「…何?」
今ここにいるティエリアは最新データのティエリアではなく、
ヴェーダの中に定期的に保存されていたティエリアの過去データ。
だから、今ここにいる彼はまだあの戦いが終わっていないように感じていたのだ。
「ちなみにここは、仮想空間。僕たちも実体じゃないし、君と同じく意識データ状態なんだ」
プトレマイオスにいた時に数回行われた、仮想空間訓練。
ここは其れを使用して作り出した仮想空間の中で、
その中に過去のティエリアのデータを組み込んだ、ということらしい。
彼らも意識データだというならば、自分に触れられるのもティエリアには頷ける。
しかしそんなこと、今更何のために?
それは、疑問のままだった。
戦いは既に終わっているのだろう?それなら一体僕に何の用だ?
来るべき対話が終わったなら、僕はもう必要ないはずだ」
「あいかわらずつれないなぁお前さんは」
ロックオンはアレルヤの手の上にいるティエリアの頭を指でくりくりと撫でる。
「やめろ!ロックオン・ストラト…」
「お前に会いたくなったからに決まってるだろ?」
「なっ…」
その顔でそんなことを言うのは卑怯だ、と思いながらも、
ティエリアは顔が赤くなってしまう。
「く、くだらない理由で、そんな…っ」
彼の人間としての感情は、平常心を保てない。
用がないのにただ会いたいなんて、そんな人間的な感情を、
…理解できない彼ではない。
「ごめんねティエリア…急に呼び出しちゃって」
「………まぁ、いいだろう。今はヴェーダは緊急性のある情報は処理していない。
少しなら、君たちにつきあってやってもいい」
ツンデレな台詞をはくと、頬の辺りを赤らめたティエリアは
腕を組んでえらそうに踏ん反り返った。
「ふふ…あいかわらすだね君は」
彼がそういう態度を取るときは、少なくとも否定の感情ではないことを仲間達は知っている。
「それじゃあ…」
本人の、許可は出た。
「さっそく始めるか」
「そうだね」
そういうとロックオンの手が、器用にティエリアの服を脱がし始める。
「…何をしている」
「何って、脱がせてるんだろ?」
「それは見ればわかる!なぜ服をーー」
「SEXするからだろ?それとも着たままのほう良かったか?」
「なっ!?僕に会いたくなったと言ったかと思ったら、そういうことか!?」
アレルヤの手が、じたばたと暴れるティエリアの小さな両手を指で摘んで上にまとめあげる。
「放せアレルヤ!」

「はは…ごめんねティエリア?」
苦笑しながらも、目的は同じであろうアレルヤは
ティエリアを掴んだ手を緩めない。
「いい加減にしろ!大体なんでこんな…」
抗議の言葉途中で、ティエリアは一番基本的な疑問にようやく気づく。
「…まて?なら何故、僕の全長はこのサイズに設定されている?」
ティエリアの記憶の中では、自分は彼らとほぼ同じ大きさだった。
彼らの話では、最終的にこの大きさになって刹那のガンダムに同乗したということだが、
バックアップされた今のティエリアは元々は人間の大きさの状態だったはずだ。
それをわざわざ、なぜ外見をこの大きさに設定したというのか。
彼らの目的が彼らの言うとおりのものなら、本来の大きさでいいはずだ。
意図が読めない。
「そりゃーお前、刹那からの最後の通信があれだもんよ?」
「最後の…通信?」
「あぁ、そうか。君は知らないんだね」
ガンダムで世界を救ったという刹那と、同乗していたティエリア。
その二人から、消息不明になる前に最後の通信が送られてきたというのだ。
その内容というのが…。
「これだよ」
アレルヤは小型携帯端末のデータを再生する。
船内の記録映像が流れた。
『映像受信しました…セイエイさんからです!!』
『なんだって!?』
『映してちょうだい』
『ハイです!』
彼らがいなくなってから、母船に突如送られてきた、刹那からの通信。
慌しくも嬉しそうなクルーの前で、船内モニターに大映しにされたのは…。
「なっ…!?」
ティエリアはその映像に絶句した。
そこに映し出されていたのは、ガンダムのコックピットと思われる所で、
刹那に強引に掘られて悶絶している、手のひらサイズのティエリアの映像だった。
その接合部が、あまりにもあり得ない。
「いやー、さすがに俺らもコレにはびびったわ」
「刹那…僕たちに一体何を伝えたかったんだろうね?」
おそらく意図的にではなく、うっかり通信のスイッチがはいってしまったのだろう。
いや、今はその送信ミスした原因の究明がティエリアの優先事項の問題じゃない。
「みんなびっくりしたけど、とくにミレイナが動揺してすごかったよね」
「アーデさん壊れちゃいますぅっって泣いてたもんな」
「なっ…ななっ…」
これを見たクルーがどう思ったかも、この際どうでもいい。
何よりも、刹那と一緒にいった自分がどう扱われていたかが重要だった。
「何を考えているんだ刹那は!?何をしているんだ刹那は!?」
たしか、二人は世界を救いにいったのではなかっただろうか。
「さぁ…?それはこっちが聞きたいくらいだ」
通信を受けた彼らにしても、最後の通信がアレでは、一体何のことやらわけがわからない。
「ま、まぁ、元気ですよ、っていう刹那なりのメッセージだったのかもね?」
刹那は昔から何を考えているか掴みかねるところのある奴だったが
最後の最後でやっぱり何を考えているかわからないメッセージを皆に残し、
通信は途絶え、彼はそれっきり姿を消したらしい。
「や…やはりあいつはガンダムマイスターにふさわしくなかったようだな…」
そんな奴についていったという自分のオリジナルデータが、ティエリアは不憫でならなかった。

「…というわけで、だ」
ロックオンはティエリアをひょいとつまみあげる。
「俺らともそのサイズでさせてくれよv」
「おねがいティエリアv」
「なっ!?」

ようやく、唐突にこの空間に召喚された意味をティエリアは理解した。
刹那の謎の誤送信映像をみて興奮し、自分もしてみたくなった、ということか。
しかも最新データのティエリアのバックアップだと刹那の件で警戒が厳しそうなので、
まだ警戒心を抱いていない時期の、少し古いティエリアのデータにしたのだろう。
「君たちの思考回路は理解できない!くだらない!ありえない!そうとも、万死に値する!!」
「大丈夫大丈夫!」
「優しくするから、ね?」
「発想が既に優しくない!!」
いくら暴れようと抵抗しようと、手のひらに収まる大きさのティエリアには
二人の巨人を制止することなどできない。
ティエリアはあっという間に全裸に剥かれ、小さな脚を指でつままれ開かれた。
小さな体に小さな性器がちょこんと鎮座し、更にその奥の小さな孔までが露になる。
「どれどれ…」
ロックオンは、小さな孔に指を一本押し当てた。
押し当てた指に、力が込められる。

「放っ…ひっ…!?あッ!」
思いのほかすんなりとティエリアに飲み込まれていくロックオンの指。

ティエリアにとっては、性器を挿入されているのと大差ない感覚。
「それにしても…よく刹那が入るよなこの大きさで」
指に絡みつく粘膜の感触を楽しみながら、ロックオンはその指をゆっくりと抽送させはじめる。
「や、めろ…!!」
「でも慣らさないとキツイだろ?」
「ん、あッ…だめぇ!」
深いところまで入ってきては退いていき、内側を往復するロックオンの指。
「やめ、ろ…っ、あ、あぁ…んッ」
言葉は抵抗しながらも、与えられる刺激は
次第にティエリアの声を色気のあるものに変えていく。
「気持ちよさそうだねティエリア」
「それなら…」
ロックオンは指をもう一本、添えた。
「ヒッ!?」
性器同等の太さのものが、もう一本。
「よせ…あ、あああぁッ!」
快感を作り出していた其処に急激に痛覚が加わり、
ティエリアは身を反らせながらその痛覚を受け入れる。
「おっ、入るぞ。すごいな」
「あ、ぎいぃッ!」
指が二本入っただけで、小さなティエリアの腹はパンパンになり、苦しそうに呻いた。

「ロックオン、優しくね?」
「わかってるって」
優しくない行為を優しく強いながら、体を引きつらせるティエリアを
ロックオンはできるだけ丁寧に内側を嬲る。
「うぁ、あアァッ!ひいいぃッ!」

かつて彼らと同じ位の大きさだったとき、幾度か経験したことのある感覚。
そのときの記録データが引用され、ティエリアは今まさに
2人に同時に抱かれているような、錯覚を起こす。

「あ、ああぁッ…ロックオン…ろっく、おんっ…ああァっ!」
そのときの、目の前の男の事を思い出し、
ティエリアは泣きながら必死にその名を叫んでいた。
「…思い出に浸ってるとこ悪いが」
それが自分ではないことを知っている男は、
そんなティエリアの頭をそっと優しく撫で、言った。
「そろそろ、もう一本…いれるぜ?」
「…ふ、ぁ…?」
そうして十分ならしたところで、さらにもう一本。
ふと現実に引き戻され、ビクリとティエリアの脚が震えた。
「ヒ…もう、無理、だ…あり得ない!」
既に二本を銜え込み窮屈そうなその穴が、
くにゅりとその口を歪めながら新たな一本を飲み込んでいく。
「無理…あああぁッ!!」
実体のない小さな体は、巨人の指を3本根元まで飲み込み、
腹の形を変形させながら身を痙攣させる。
「いっ…ぎ、うぐぅ…ぅッ!」
「うわぁ…指3本入ったよティエリア」
「これなら本当にいけそうだ」
ロックオンは押し込んでいた指で、内側を丹念に撫で回すと指を抜き、
今まで拡げていた其処に自らのものをそっと押し付けた。
「ひ…ッ!」
あまりのあり得ない現状に、ティエリアの意識データはパニック状態に陥った。
「だ、だめだ…!もう無理……あッ!?」
ロックオンの先端が、小さな孔をゆっくりと押し開き、
裂けんばかりに拡がっていく。
「ああああッだめええぇ!壊れるぅッ!」

刹那のものよりもずいぶんと立派なロックオンのものは、
ティエリアの胴周りよりも太い。

「あーちょっと無理か?さすがに」
いくら実体がないとはいえ、刹那のものが限界ぎりぎりだったならば、
ロックオンのものはティエリアの限界を超えているのだろう。
「…やっぱ俺のは入らんか…ま、しょーがないな」
ロックオンは自分のモノと刹那のモノの違いを十分に把握している。
こうなる結果が予想できなかったわけではなかった。
ロックオンは苦笑しつつも、それ以上は強いずにティエリアから身を離した。
「…たく、じれったくて見てらんねぇなさっきからよぉ!」
それを見ていたアレルヤの口調が、突如変わる。
「おまっ…ハレルヤか?」
「だったらなんだ?いいからソレかせよ!」
突如表面化したハレルヤはロックオンからティエリアを奪い取ると、
自分の其れをティエリアに押し付けた。
「アレ…ハレルヤ、やめろ!お前のでも無理…っ」
「強引に突っ込みゃいんだよこんなもん!」
ティエリアの体を片手でわしづかみにすると、
押し当てた己の上に被せるように、強引に引き降ろした。
「えっ…!?…いっ…ギャああああアアァァああああ!!」
ぐにゅうと拡がった穴に、ハレルヤの性器がメリメリと飲み込まれる。
あまりにも強引に、物質の形状を無視した挿入。
「ほーら入ったぜ」
「あが、がぁっ…!!ひぃ、ひっ…大きいっ、大き…っ、おぉきいいぃッ!!」
妊婦のように膨れ上がった腹でアレルヤを飲み込み、
ティエリアがビクビクと痙攣する。
「おらっ!それじゃいくぜーーアレルヤ!ぼさっとすんな!」
「わ、わかったよハレルヤ!ヤるよ!」
「「これが思考と反射の融合SEXだ!」」
ハレルヤ(とアレルヤ)は、ティエリアを掴んだまま、
自慰行為のように腕を上下に激しく動かした。

「ひぎいいィィ!?」

動きに合わせて性器の形に盛り上がるティエリアの腹。
「すげ、ゴム被せてこすってるみてーだ♪」
「ごめんねティエリア、ごめんね?」
「うぎいいぃィッッ!破れるっ破れるぅぅぅっ!!」
破裂しそうな挿入感に耐え切れなくなり、
ティエリアの映像データが、乱れ始める。

「おい、ヤバイって!データが…」
「んなもん、またバックアップひっぱりゃいいだろが?」
それを見て心配を見せたロックオンだったが、
ハレルヤのその言葉にふと表情を変える。
「…それもそうだな」
これは所詮、データ。
いくらでも張り替えのきく物なのだ。
「…というわけでティエリア、次は俺のも頼むぜ?」
最愛の顔から放たれる最悪の言葉。
「ああアァッ…も、らめぇぇッ!システム落ちるうぅッ!」
実体のないティエリアの体を、実体のない暴力が貪り続ける。





2011.06.01



実体無いから、なんだかんだいいつつも
なんでも入るんじゃないかとおもうよ (笑) 

 

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