「うっ…うぅッ…ぐぅッ」
「いてて……さすがにちょっときついか?」
「あぁ…ジェイドの中に、わ、私がぁ〜ッ…!!」
己の先端を飲み込んだジェイドの孔。
その窮屈さが、たしかに彼の中に自分が入っているのだと実感させ、
ディストは興奮してジェイドの腰に抱きついた。
「うぁッ…!」
ジェイドが悲鳴をあげる。
「あぁっ、ご、ごめんなさいジェイド、痛かったですか?」
その痛そうな声に、ディストは慌てて手を離す。
「…馬…鹿、ですかっ!?そう、思ったら…ッ…さっさと抜きなさい…ッ!」
苦痛を含んだ声が、苛ついたようにそう吐き捨てた。
あくまでもディストには冷淡なジェイドの態度。
「だからそう邪険にするなって。仲良くしろよ?」
ピオニーはジェイドの身体を持ち上げると、ディストの上にゆっくりと沈めてさせていく。
「こうやって…な?」
「やッ…!?」
強引に挿し込まれた二本目の肉棒が、ズブズブとジェイドの中に埋まり始める。
「やめ…っ、い…ぎッ!」
ジェイドの肉が、中に侵入した者達を痛い程に締め付けた。
「うわわわっ!ジェイドのっ中ッ…!凄い締まりますゥッ!!」
「まったくだ。よい…しょっと!」
きつい肉の抵抗に合いつつも、ピオニーはジェイドの身体を
半ば強引にディストの上に深く座らせた。
「ぅアァッ!!」
背を撓らせ悲鳴をあげたジェイドは、
ディストとピオニーのモノを殆どのみこんでしまう。
入口が無理な角度で大きく前後に拡げられ、
いびつに歪んだ孔は今にも裂けてしまいそう。
「辛くないですかジェイド?大丈夫ですか?」
「う、ぐッ…ううぅ〜ッ!」
いつものような毒舌の流暢な切り返しはなく、
ジェイドは額に汗を浮かせ歯を食いしばっていた。
相当痛みを感じるのか、その全身にはかなりの力が入り、
侵入者達を食い千切らんばかりに締め上げている。
「ッ痛ぅ…きついな、慣らさないとこっちも辛い」
それだけジェイドに力が入っているのだ、
締め上げられている方もたまったものでは無い。
「ジェイド、もう少し力抜けよ?」
「無…理…をッ」
ピオニーはジェイドに少しでも身体を楽にするよう促すが、
ジェイドは首を横に振りそれを拒む。
「皇帝勅命だぞ?」
「む…無理、ですッ…!!」
苦しそうにしているジェイドの様子から、余裕が無いのが伺えた。
たとえ勅命を使っても、そう簡単に力を抜いてくれるような状態では無い。
すでに自分の意思でどうこうできるものではないのだろう。
流石に、いくらジェイドといえど 二人同時は少々無茶だったようだ。
少し慣れないことには、この状態ではお互い辛いだけ。
「しょうがないな…」
ピオニーはジェイドの足から手を離した。
バランスを失ったジェイドの身体が、ぐらりと前に傾いだ。
身体の角度が変わった途端、挿入されていた二本の棒が
ジェイドの其処をグイと更に前後に押し開く。
「うあァッ!?」
悲鳴と共にジェイドの身体が前倒しになった。
「ジェイド!」
崩れそうになったジェイドの上体をディストは咄嗟に受け止める。
「大丈夫ですかジェイ…」
「う…ぐ…!」
ディストの身体に手をつく形になったジェイドは、
その手がディストに触れるや否や、爪を皮膚に突き立てた。
「いたたたた痛いですジェイドぉ」
「私、のほうが…ッ…痛…っ」
ジェイドは指に力を入れ、更に爪をディストに突き立てる。
「いだだだだだ!」
ディストに八つ当たる事で自分の苦痛を少しでも紛らわそうとして。
「よし…いいぞサフィール、そのままジェイドを支えてろよ?」
「えっ?あっ…はい?」
ジェイドの身体をディストに預けると、
ピオニーはそのままジェイドの背後に覆い被さった。
「ぐッ…!?」
その角度は繋がれた箇所が大きく後ろに引っ張られる形になり、
痛みにジェイドの表情が歪む。
「動くぞジェイド」
「待っ…」
ピオニーはジェイドの返事を待たず、
腰をゆっくりと引いた。
「ヒ…!?あ、うあぁ!?」
深くまで刺さっていた太いものが、
ジェイドの内側を引っぱりあげながら抜かれていく。
ディストのものが深く刺さったままの其処は、
円周の後部だけが引っ張りあげられて粘膜がギチギチと引き攣れる。
「うあぁ…っ、さ…裂けっ…ます、…陛下…っ!!」
「すぐに慣れるって」
ピオニーは今抜いた分を、またジェイドの中にゆっくり挿し戻す。
「う、ぐ、ぁううぅッ〜」
ガク、ガクッとジェイドの身体が震え、
ジェイドの身体を支えているディストの腕に重みがかかった。
「ちょ、ちょっとピオニー!?」
「なんだ?」
「ジェイドが痛がっていますよ!?」
無理矢理動いても ジェイドの苦痛は増すばかり。
その行為はあまりにも、強引。
「ジェイドが慣れるまで待てないんですか!?あなたは本当野蛮ですね!」
ジェイド至上主義のディストはジェイドの身体の事を先ず第一に考える。
ジェイドは痛がっているのだ。
ならば ジェイドがこの感覚に馴染むまで 待ってあげればいいというのが、ディストの主張。
「ここは少しでも早くジェイドの此処が慣れるよう、手伝ってやるべきだろ?」
まだ慣れてないなら、早く慣らしてしまえというのが、ピオニーの主張。
二人の意見はどちらも合い入れず、真っ向からぶつかるものだった。
しかし残念ながら、どちらにも抜いてやろうという意思は皆無。
「どうせこのままじっとしてたって、ジェイドも俺等も痛いだろう」
ピオニーは再び腰を引き、強引に己を外に引きずり出す。
「う、あ、ああぁッ…!」
中に押し込まれた粘膜はまた、強引に半分だけ引っ張られる。
内側の捩れる激痛。
「うぐ…ぅッ、へ、陛…下…ッ!」
ジェイドの身体は小刻みに震えていた。
痛みの為か、怒りの為か。
「あわ…あわわ…ピ、ピオニー…!」
「なんだ?」
ディストが青い顔をしてピオニーを呼ぶ。
「ジ、ジェイドが…ものすごく怖い顔をしていますぅ〜っ」
今にも殺されそうな勢いで睨まれているのだろう。
目の前にジェイドの顔があるだけに、その形相にディストが怯えまくっている。
「そうか」
それを聞き、そんなディストとは対称的に
ピオニーは口元に笑みを浮かべる。
「それは…まだ余裕があるってことだなジェイド?」
そして、そんなふざけた事を口にした。
「い…い加減にしなさ…っ…!」
ジェイドはピオニーの身体を肘で押し退けようと腕を上げた。
「おっと!」
だがピオニーは持ち前の運動神経でそれを避けると、
逆にその腕を掴んで捩じ上げる。
「ッ…!」
「そんな元気があるくらいだ、本当に余裕のようだな」
抵抗するほど元気が良い、すなわちまだ平気、ということに受け取られた。
その行動は、逆にジェイドを自滅へと追いやる結果へと繋がる。
「それじゃ遠慮なくいくぜ」
ジェイドの尻をしっかりと掴むと、
ピオニーは腰を勢い良くジェイドに突き入れた。
皮膚を討つ高い音と共に、
ジェイドの尻の中に、ピオニーが根元まで飲み込まれる。
「や…うああああッ!?」
裂けそうな痛みがジェイドの下半身を貫いた。

「ひっ…い!あぁッ!」
ディストをくわえたままの其処に、ピオニーの強引な抽挿。
奥まで突き入れては、反射的にギュウときつく締まる肉から強引に引きずり出し、
半分程抜取ったら、再びまた奥へ。

その動作を繰返し、何度も抜差しして。
次第に、速く。激しく。

「やめっ、陛下っ!…裂け、るッ!」

ニチッ、ニチッと擦れ合う肉から窮屈な余裕のない音が発せられ、
未だ滑りが悪い其処は、ジェイドに激痛を与え続ける。
「辛いか?」
「あ、あっ…、うッ…!」
優しい声とは裏腹に、ピオニーの動きはどんどん激しくなっていく。
「も…う、…陛下ッ…もう…っ!」
ピオニーはそっと手をジェイドの前に回し、
確認するように其れを握り込む。
「あ、あぁッ…!」
同時挿入の激痛に一時はすっかり萎えてしまっていたそれが、
再び熱く硬くなり始めていた。
それを、確認するように。
「今…滑り良くしてやるからなジェイド」
ジェイドの背に身体を密着させ耳元で囁くと、
ピオニーは腰に回した手に力を込め、思いきり引き寄せ最奥を貫いた。

「ひ…!」
奥深く入り込んだ先端が弾け、熱い熱がジェイドの中に迸る。
「あ、ああああッ…!」
「んにゃッ!?ひえええぇ!?」
ビク、ビク、と痙攣するように身体を数度震わせたジェイドは、
暴力に等しいこの行為の激痛の中にありながら、
己の精をディストの顔に浴びせていたのだった。

 

 

まだ続いちゃう。



2009.06.01

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