「ぐああああぁああーーーッ!!」
群がる悪魔の中心で、ネスティの小さな身体は
大悪魔メルギトスの巨根をその体内に捩じ込まれていた。
「ひっ…ひぃぃぃッ…」
奥深く捩じ込まれたそれがずるずると抜き取られると、
真っ赤に染まった巨根が体内から引きずり出され
その血を悪魔達は我先にと舌を伸ばし、旨そうに長い舌で嘗めとった。
「ウマ。ウマ」
「アマイ。ウマ」
悪魔にとって融機人であるネスティの血は最高の甘露。
血も、涙も、その汗すらも、ネスティの身体から流れる体液全てが
甘く、濃く、豊潤な風味の極上の美酒だった。
ひとしきり嘗めとってしまうと、
メルギトスはネスティの身体を掴んだ腕を
己の下肢に押し付けた。
「あぐッ!?あがああああぁぁッ!!」
絶叫するネスティの腹が、胸の辺りまでメリメリと盛上がる。
関節は壊れ肉は裂け、破壊された身体から
また、美酒が滴り落ちる。
「ウマ−!」
「オレニモナメサセロ!」
「ンマ!」
「ベイガ−ウマ!」
ずるずると抜き取られた赤い巨根に再び悪魔達の舌が群がる。
蜜の入った瓶に指を差し込み、指に付いた蜜をなめる様に。
「うっ…うぅッ…早…く殺…せ…っ」
拷問のような行為に弱り切ったネスティが呟けば、
メルギトスの長い舌がネスティの顔の涙を旨そうに嘗めながら言った。
「何を言うのです?貴方を死なせるなんてそんな事…
もったいなくてできるわけないじゃないですか?」
最後の融機人。最後の御馳走。
死んでしまったら、もう味わう事が出来なくなってしまうのだ。
「モット!モット!」
「…仕方のない子達ですね」
せがむ悪魔達に、メルギトスは爪でネスティの皮膚を傷つけ、
流れる血を舐めさせてやる。
「モット!モット!」
それでも貪欲な舌は、血が流れるのを待切れず
メルギトスを喰わえる其処に舌を捩じ込みはじめる。
「ぎゃああああぁッ!!?」
メルギトスの巨根で拡げられきった其処に次々と舌が侵入する。
裂けた肉を更に裂かれ、内臓の内側を蠢く悪魔の舌。
大量の美酒が、悪魔達に振舞われる。
「あぐッ…うごッ…ぐ…が…っ」
ネスティは口からは泡を吹き血をはき、瞳孔が開き切ったまま
びくん、びくんと痙攣を始める。
「全く仕方のない子達…死なせてはいけませんといっているのに」
メルギトスは苦笑しながら、傍に置かれた大きな鳥かごに視線を落とす。
「ほら、何をしているのです?彼が…死にそうですよ?」
「あ…あうぅ…ネスティ…!」
鳥かごの中には、捕われた天使が一匹。
「早く回復をしてさしあげないと…死んでしまいますよ?いいのですか?」
「あ…あぁ…っ」
目の前で身体を貪られ、瀕死の状態に陥っているネスティを見せられ、
囚われの天使アメルは届かない彼に向かって必死に腕を伸ばす。
「…メル……ア…メル…っ」
まさに回復をかけようとしたその時、か細い声が天使を呼んだ。
「ネスティ…!」
僅かに残った意識の中、ネスティがアメルに泣きながら、言うのだ。
「も…やめ……死なせて…くれ…頼…む…っ」
もう、何度も死にかけた。
もう、何度も回復をかけられた。
それゆえに終らないこの拷問。
何度も、何度も…壊され死に瀕する苦しみ。
もう、耐えられない。
「だめ…ダメよネスティ…」
アメルだって、そんなネスティを見ているのは辛かった。
でもどうしようもなかった。
「 私達、マグナと約束したじゃない?…ここで二人で悪魔を食い止めるって…
弱音をはかないで…きっと助けにきてくれるから… だから……ごめんなさい!」
アメルは泣きながら、回復を唱える。
「あ…う…!?」
ネスティの皮膚に走る爪痕が消え、
顔色に血の気が戻り、裂けた肉が繋がり…
「ぎゃああああああああッ!!」
そして、再び 裂けて行く。
「ごめんなさい…ごめんなさい……」
目の前で泣叫ぶネスティに、アメルは泣きながら謝る事しかできないまま、
二人を嘲笑うかのように悪魔の宴は延々と続く。



来る事の無い助けを待ちながら、共に朽ち果てるその瞬間まで…。


サモンナイト2カルマEDその後のネス。
御馳走が自ら飛び込んで来たわけですよ?
しかも回復役も一緒に付けてまでですよ?
そりゃこうなるでしょ、どう考えても。
でもまぁ結局リィンバウム侵略よりもネスティに夢中なわけだから
足留めとしての役目は純分果たせているのでは無いかと(酷ぇ)
巨根祭作品。

2007.06.09


戻る