「う…うぅ…」
セイロンはゆっくりと腰を沈めた。
「ぐ…ううぅッ!」
だが懸命に試みるものの、なかなか思うようには入ってはくれない。
先端に入口が押し拡げられ、受け入れようとする意志はあるものの、
セイロンには其れは大きすぎた。
「セイロン、無理をしなくても…」
「…っ平気です!」
心配してかけられた声にも自ら逃げ道を塞ぎ、
セイロンには有言実行することしか頭になかった。
「守護竜殿は、黙って見ていて下さいと…っ」
「…困った子ですね…」
守護竜は苦笑する。
守護竜の目にも自分の今の身体が
セイロンには辛いだろうことは良くわかる。
だがセイロンは、なんとしても自力で
飲み込もうという意志を曲げる気がないのだろう。
本当に意地っ張りで強がりで…可愛い。
「それでは…私は見ていますよ?」
そう言うと、守護竜はセイロンに気づかれないように
僅かに身体を小さくした。
「このくらい、簡単に受け入れてみせま…」
そして、セイロンが勢い良く腰を降ろしたのは
それとほぼ同時だった 。
ズブブッッ!!
「ーーーー!?」
勢い良く入り込んで来たものに、セイロンの身体が跳ね上がる。
正直、勢いをつけてもそう簡単には入らないだろうと予測していたのだろう。
思いのほか奥まで入ってきた事に、セイロンが驚愕と油断で動揺している。
「う…ぐぅッ!」
そして、すぐにその表情は痛みに歪みはじめた。
「あぁ、よく入りましたね?偉いですよセイロン」
「も…勿論、ですとも…っ!守護竜殿を、我が拒むなど…有りえません…!」
だが守護竜が声をかけると、セイロンは平気な素振りでそう答えた。
どうやら守護竜が僅かに 身体を小さくした事にも気づいていないようで、
自分の力で受け入れたものと思っている。
痛みを隠す表情も、心無しか誇らしげだ。
守護竜はそんなセイロンが可愛く思えて仕方が無い。
「…み…見ていて下さい守護竜殿…っ」
「…えぇ、わかりましたよ」
だから、好きにさせてあげることにする。
「ん…んぅ…ぐッ…!」
セイロンはそろそろと身体を上下に揺らし、太い其れを小さな孔で擦る。
奥まで受け入れるにはまだきつすぎるのか、
先端の部分を小さく往復するので精一杯の様子。
「ひぃ…ひっ…」
それだけでもそうとう痛みを伴っているのだろうが、
それは口には出さず、自ら身体を揺らす。
今はまだキツいけれど、こうして動いている内に身体は慣れ、
そのうちに幾分楽になって来る事をセイロンは知っていた。
だから、セイロンは懸命に痛みに堪えて動き続ける。
「ふふ…可愛いですよセイロン…」
「んっ、うッ…守護竜…殿っ…」
顔を真っ赤にし涙を堪えながら、守護竜が気持ちよくなるように一生懸命。
普段の彼の姿とのギャップを知るものにとって、
そんなセイロンの姿は、愛おしさと同時に悪戯心をとてもくすぐる。
それは守護竜とて例外ではなくて、
ちょっとだけ、意地悪をしてみたくなってしまうのだ。
守護竜は気づかれないように、少しづつ身体を大きくしていった。
「う…うぅッ…うぐ…う…っ!?」
何かがおかしい、と次第にセイロンは気づき始める。
いくら動いてみても、一向に痛みは退かない。
いくら擦っても、少しもスムーズにならない。
其れどころか、逆にだんだんとキツくなり、
痛みが増してきているように感じるのだ。
まさか、と思い、そっと股間を覗き込む。
「……え…?」
痛いはずだ。
こんなに大きかっただろうか?
こんなに太かっただろうか?
たしか、もう少し小さかったような記憶があるのだが…。
セイロンはそんな疑問を抱いた。
「…どうかしましたか?セイロン」
だが、まさか、守護竜殿がそんなことをするわけはない。
自分の思い過ごし…だろう。
セイロンは必死にそう思い直す。
「……い、いえ…っ、なんでも、ありません…」
セイロンは引き攣った笑みで再び動き始める。
少しづつ、ゆっくりと…。
クチュ、クチュ
グチュ、ギチュ
ギチッ、ミチッ…メリッ
「う…ううぅ、ひぅ…アぐゥ…ぅッ!」
だが、ついにはセイロンの動きは止まってしまう。
半分程も飲み込めていないが、あまりのきつさと圧迫感に
とうとうそこから動く事が出来なくなってしまうのだ。
入れる事も、抜く事も。
その様子に気づき、守護竜もそこで大きさを固定させた。
どうやら、ちょっと意地悪をし過ぎたようだ。
「……セイロン、大丈夫ですか?」
守護竜は心配そうに辛そうなセイロンの顔を覗き込む。
「はぁ、うっ…はぁッ……」
セイロンは泣きそうな顔で困ったように守護竜を見つめ返した。
「……も…もうしわけ…ありません…っ」
いままで堪えてきたものが一気に溢れるように、
セイロンの瞳からはぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。
「も…う、限界です…ぅ…」
守護竜殿を見事受け入れて見せたかったが…どうやら、無理。
太すぎる。
大きすぎる。
あまりにも、痛すぎる。
「いいえ…あなたは、良く頑張りましたよ」
泣き出したセイロンの頭を撫でながら、守護竜は上体を起こしセイロンを抱きしめた。
自分の為に必死に頑張った小龍を、愛しそうに。
そして、真実を告げる。
「こんなに身体を大きくしても、受けいれてくれたのですからね?」
「……え…?」
セイロンの表情が引き攣った。
そして、自分を抱く守護竜の手をじっと見る。
やっぱり、最初よりも手が大きい。
手が大きいと言う事はつまり…。
「守護竜殿…ひ…酷…ッ」
気のせいなどではなかった。
やっぱり中に受け入れてから、どんどん大きくなっていたのだ。
しかも、最初の大きさよりも大きなくらいに。
「嬉しかったですよ…?」
「む…むぅぅ…」
だがそう言わると、セイロンは怒れなくなってしまうのだ。
口をヘの時に曲げ、ちょっとだけ拗ねて守護竜の腕に顔を埋めた。
痛い思いはしたが、結果的に守護竜殿が喜んでくれているのなら、
それでよかったと、セイロンはそう思った。
だが、良く無いのは、ここから先だったのだ。
「さぁ、もう無理をしなくて良いのですからね」
守護竜の大きな手がふわりとセイロンを抱いたまま、身体を返す。
守護竜を見おろす体勢だったセイロンは、今度は見上げる形になった。
「あとは…私がしてあげます」
「……え」
心優しい守護竜。
天然ボケ守護竜。
自力で全てを受け入れるという事を成せなかったことで
セイロンが悲しんでいるのだと、不憫に思ったのだろう。
「大丈夫ですよ、心配しないで…ちゃんと全部入れてあげますからね?」
だから、セイロンの望むように、最後まで入れてあげる事にしたのだ。
「待っ…そんな、もう…あ…!?」
セイロンは、本気で限界だった。
だが…守護竜は優しく微笑みながら、前進する。
「ヒィっ!?い、ぃあ、もう無理…ィ!限界ですぅッ!アアああああああッ!!!」
有言実行…。
セイロンは守護竜の力を仮り、
見事全てを受け入れて行くのだった…。
おかしいなぁ、守護竜がどんどん鬼畜な馬鹿になっていく(笑)
たかが二枚の落書きからこんな腐った話ができてしまいましたとさ。
まぁ、ギャグですしね?笑って見流すのはこのサイトの基本ですよ?
巨根祭作品。
2007.04.29