＜何かが…変?＞
狩谷「もうわかってるんだよね、この時期に召集されるのは」
狩谷「………」
狩谷「…ていうか、僕一人？皆遅くない？みんなだってわかってるんだろどうせ」
狩谷「………」
狩谷「何？なんなんだよ！？何で誰も来てないんだよ！？これじゃ僕が一人だけ意気込んで来てるみたいじゃないか！」
狩谷「…………」
狩谷「ちょ…なんだよ…」
狩谷「うがあああぁ何なんだよぉｫｫ！僕を一人にするなよおおぉ！皆殺しにしてやろうかグゲゲゲェ（壊）」
潤「わああああぁ！まてまて！」
雨竜「はいはい、いるから！ここにいるから落ち着いて！（汗）」
狩谷「ん？な、なんだいるじゃないか…（戻）」
潤「まったく、ちょっと遅れただけじゃないか」
雨竜「目を放すと危ないなぁ君は…」
狩谷「来たのは君たち2人だけ？あとの皆は？」
雨竜「夕貴君とはさっきそこで会ったんだ。他の人はみてないなぁ」
潤「…そういえばお前、怪我はもう大丈夫なのか？」
雨竜「怪我？いつのどの怪我だい？怪我はしょっちゅうするからね」
狩谷「いつのって、だって君、前回…」
雨竜「僕らの世界は怪我をしても大体はすぐに回復術をかけるから治っちゃうよ？」
潤「え？…」
狩谷「そうかもしれないけど…あれ？」
潤「…なんだ？この違和感…どこがどうとは、はっきりいえないんだけど…」
狩谷「…何か変だな…？」
雨竜「何？どうかした？」
潤「まさかとは思うけど…偽者！？」
雨竜「ちょっと確かめてみようか…ねぇ、君ってさ、相手を封じる術とか使うよね？あれって何？」
雨竜「あぁ、あれは銀筒を使った滅却師の術なんだ。今は霊力が戻ったから銀筒を使わなくても戦えるけどね、一応銀筒はいつも持ち歩いているよ」
潤「空飛んだり瞬間移動したり、出来るよな？」
雨竜「飛簾脚っていう高等歩法による移動が消えているように見えるんだろうね。宙に浮いているようにみえるのは霊子に乗っているんだよ」
狩谷「それじゃあ…人間の複製とかするよね？」
雨竜「そんなこと出来ないよ！何言ってるの！？それはジェイドさんでしょ！」
潤「む、ひっかからないな」
雨竜「何なの？さっきからへんなこと聞くなぁ、どうしたの？」
潤「…これはやっぱ本物、だよな？（ﾋｿﾋｿ）」
狩谷「だと、思うけど…（ｺｿｺｿ）」
雨竜「それにしても皆遅すぎるな…みんなの性格上、まさか忘れているって事は無いだろうし」
潤「思い過ごしだな…確かにいつもの石田だよ」
狩谷「そうだよね」
雨竜「とりあえずこのまま待ってても埒が明かないし、まずは皆をさがそうか？多分この階層には居ると思うんだ」
狩谷「でも探すっていっても、闇雲に探したって見つからないよ？」
潤「ボクらここに集まるとき以外は、誰がどこで何してるかなんて全然知らないからな」
雨竜「霊絡をたどってみれば、たぶん見つけられると思うよ」
潤「れいらく？なんだそれ」
雨竜「霊力を視覚化したものだよ。人は誰でも少なからず霊力を持っているからね」
狩谷「ふぅん、そんなことも出来るんだ」
潤「とりあえずそのなんとかっての、やってみてくれよ」
雨竜「それじゃぁ…（集中）……うん、八戒さんが一番近くに居るね」
狩谷「え！？今何かしたの？てか発見早くない！？」
雨竜「八戒さんのは特殊な霊絡だから、見つけやすいんだよ」
潤「見つけやすいとか見つけにくいとかあるんだ？」
雨竜「色が違うんだよ。普通の人間は白いんだけど、黒埼みたいな死神は赤だし、そういや…侯爵さんは金色だったな」
狩谷「そうか、八戒さん妖怪だものな…人間と違う色してるんだ」
潤「それって俺らのもみえてたりするのか？」
雨竜「見えてるよ？夕貴君は人間だから白いね。霊力自体はそんなに高くないみたいだけど、低くもなく一般的だね」
潤「へぇ〜そうなんだ…なんかオーラとかみてもらってるみたいだよな(笑)」
狩谷「それじゃあ僕も白か」
雨竜「ん、あー…いや、うん、そうだね、白だね、白いよ？（苦笑）」
狩谷「な、なんだよその言い方？」
雨竜「いやいやいや、人間だよ！うん！」
潤「あぁ…この嘘の下手っぷりは、やっぱ間違いなく本物だな…（苦笑）」
狩谷「そんなことより、皆だよ！それで、八戒さんどこにいるって？」
雨竜「あっちだよ、すぐ近くだから行ってみよう」
9周年記念座談会
（2011.07.11）
座談会参加者 NEW
＜神降臨！？＞
雨竜「…おかしいな、確かにこのへんだったんだけど…」
潤「八戒さんらしい人みあたらないけど？もっかいさっきの『れいらく』とか使って探ってみれば？」
雨竜「それが…さっきまで確かにこの辺につながってたんだけど、急に消えちゃったんだよね…」
狩谷「あ、あそこに人が居るからきいてみようか？あのーすいませーん！」
通りすがり「はい、なんでしょうか」
潤「このへんにモノクルをかけた人が……って」
一同「あれれれ！？八戒さん！？」
通りすがり「？」
潤「なにそれ？医者か何かのコスプレ？八戒さんやめてくださいよーふざけるのは」
狩谷「コスプレのせいで遅刻とか、笑えないよ本当！」
通りすがり「はっかい？どなたですか？」
潤「へ？」
通りすがり「僕は『はっかい』という人じゃないですよ？人違いじゃないですかねぇ？」
狩谷「ええぇ！？八戒さんじゃないの？」
雨竜「別人だなんてそんな馬鹿な…こんなに似てるのに！？」
潤「普通のメガネでロンゲってだけで、顔は八戒さんそのものじゃないか！八戒さんじゃなかったらこの人は誰なんだよ！？」
天蓬「僕ですか？僕は天蓬といいます。あ、天ちゃん
て呼んで下さって結構ですよ？」
狩谷「て、天ちゃん…！？」
雨竜「呼べないですよ、さすがに初対面で…」
潤「てんぽう…てんぽう？…なんかどっかで聞いたような…？サイトのどっかで見たような…うーん、ネスティが居ればすぐに過去データ調べてくれるのになぁ」
天蓬「ところで今度はこちらから質問よろしいですか？ここは…どこなんでしょうかねぇ？」
雨竜「え？解らないでここにいたんですか？」
狩谷「もしかして新ジャンルのメガネさんなのかな？」
天蓬「仕事でこちらに来たのだと思うのですが…どうも前後の記憶があいまいで、どうしてここに居るのか全く覚えていないんですよねぇ。あはははｗ」
潤「あははって…笑い事じゃないだろそれ。ようするに迷子だな？」
狩谷「貴方の家ってどのへんなんですか？」
天蓬「僕のおうちは…たぶんあっちですかねぇ」
狩谷「あっちって…指差してる方向って…上だけど？」
潤「上って…空？宇宙か！？」
雨竜「もしかして貴方もティエリアさんとこの居候！？」
天蓬「いえいえ、宇宙という所ではありません。『天界』というところです。僕の認識が間違っていなければ、ここは『下界』ですよね？」
潤「…天界！？…え？天界に住んでてここを下界と呼ぶってことは…もしかして…神様か！？」
狩谷「え…ええええええぇ！？かかかか神様！？このサイト魔王やら龍やら死神やら幽霊やらいろいろきたけど、とうとう神までッ！？」
天蓬「あはは、僕はそんなたいしたものじゃないんですよ？僕の役目は下界で暴れる悪い子をちょっと力ずくで懲らしめるだけのお仕事ですからｗ」
雨竜「この人が神様だとすると…やっぱり八戒さんとは別の人ってことなのか…」
潤「でもおかしいだろ、神だったら帰れるだろ？シュバっと消えたりパァっと光って浮いたりするんだろ？」
天蓬「それは偏見ですねぇ。天界にも色々いるものなんですよ？僕はただの天界の軍人ですから、そういうイリュージョンはできませんねぇ」
狩谷「イリュージョンて…それじゃいつもはどうやって帰ってたの？」
天蓬「天界と下界をつなぐ次空ゲートから帰るんですよ。あぁでもこの認識証とパスワード入力をしないとあけられないのですがね」
潤「認識証！？物理的なゲートをくぐってしかもパスワード！？」
雨竜「神のイメージなんだか崩れてきたなぁ…」
狩谷「で、その僕らの夢を打ち砕くメカ的な装置がうまく動かないってことなの？」
天蓬「えぇ、いつものように帰ろうとしましても、エラーが発生して開かないんですよねぇ…上とも一向に連絡がつきませんし…」
雨竜「うーん…そのゲートが機械式だっていうなら、ネスティさんなら何とかできるかもしれないね」
潤「あぁそうか、たしか機械ならなんでも操れるんだったよな？」
天蓬「おや、そんな方がいらっしゃるんですか？その方にぜひお会いしたいですねぇ」
狩谷「それが、今僕らも探してるところなんだけど…」
潤「たぶんもうすぐ合流すると思うから、一緒に来ればいいんじゃないか？」
天蓬「それは助かります！ぜひご一緒させてくださいｖ」
雨竜「えぇ、構いませんけど」
天蓬「ところで…お伺いしますが」
雨竜「はい？」
天蓬「『アレ』はいいのですか？あのままにしておいて」
←アレ
一同「！！」
潤「やっぱ…わかる？」
天蓬「解るも何も…邪気がダダ漏れですよ？」
雨竜「あぁ…やっぱり神だなぁ…（苦笑）」
天蓬「よろしければ…ここで始末しますが？」
潤「わわわわ！待って待って！一応あいつあれでも安定してる方だから今！」
雨竜「冒頭であぶなかったけど、なんとか制御できてるから！殺さないで！」
天蓬「殺す？いやですねぇ、天界は不殺生ですよ？二度と目覚めないように封印をするだけです」
潤「あぁなんだ…びっくりした。それなら封印してもらった方があいつにとってもプラスになるからやってもらったほういいのかな？」
天蓬「器ごと封じますが…よろしいですか？」
一応仲間だし「よろしくないよやめてよ！（焦）」
狩谷「？」
天蓬「あぁやっぱりそうですか？ですよね〜、じゃなきゃ一緒にいませんよねぇ…わかりますわかります。一応聞いてみただけですから、今の話は聞かなかったことに！ね？ｖ」
潤「は…はぁ…」
狩谷「何？何の話？」
天蓬「いえいえ、なんでもありませんよ？あははー」
雨竜「…………」
天蓬「ん？どうかしましたか、僕の顔に何かついていますか？」
雨竜「いえ…やっぱり僕らの知り合いに似てるﾅｧって思って…（…でも霊絡全然違うから別人なんだよな…）」
天蓬「そんなに似ているのですか？あぁ、『自分と同じ顔が３人いる』って下界ではよくいいますもんねぇ」
潤「…あんた下界人じゃないんだろ？天界人ならそれ関係ないんじゃない？」
天蓬「あはは、そういえば僕天界人でしたねぇ？まぁいいじゃありませんか細かいところは！さぁさぁ、早くそのメカニックさんを探しましょう？ほらほらみなさん急いで急いで！」
デジャブ「は、はぁ…（やっぱこの仕切り具合とかなんか似てるんだよな〜…）」
雨竜「とりあえず、ネスティさんの霊絡を探ってみるよ（集中）」
潤「おう、頼むぜ」
天蓬「…………彼は何をしているのですか？」
狩谷「あぁ彼？なんか集中すると仲間の居場所がわかるらしいよ？原理はよくわからないけど」
天蓬「ふむ……どうも彼の能力は人間の領域を超えてしまっているようですね。…まぁ、報告に上げるほどでも無いですか…（ぶつぶつ）」
潤「何か言った？」
天蓬「いえいえこっちの話です」
雨竜「ん…見つけた！あっちだよ！」
潤「今度は大丈夫だろうな？」
雨竜「ネスティさんの種族の霊絡は独特のメタリック色だからね、これは間違えないよ！」
狩谷「れいらくまでメカ色なんだ…(苦笑）」
天蓬「さぁて、それではその天才メカニックさんにお目通り願いましょうかねぇ」
＜天才メカニックさん＞
潤「こっちか？」
雨竜「間違いないよ、こっちから強いメタリック色な霊絡が延びて…ほら、いた！あそこ！」
ネス？「…………」
狩谷「あ、本当だいたいた！ネスティさーん！」
ネス？「！？」
潤「おま、こんなとこで全裸で何やってんの！？ティエリアと仲良くすんのはいいけど、変な影響うけるなよ？(苦笑)」
天蓬「…この方が優秀なメカニックさんですか？これはまたなんというか…人工物と融合した人有らざる物ですか…」
ネス？「…誰…？」
雨竜「あぁ、この人は天蓬さんっていって…」
ネス？「貴方達は誰…？ネスティって…誰？」
狩谷「えっ！？何言ってるのネスティさん！？」
潤「まて…何か変だぞ…」
雨竜「本当だ…！確かにネスティさんと同じような模様があって同じ霊絡を持っているけど…」
狩谷「あぁなるほど！重大なものが欠落している！」
一同「この人メガネじゃないんだ！」
？「？」
天蓬「…そういう基準なんですか？ここの世界は」
？「…君たちも、僕を嬲りに来たのかい？…好きにすればいいよ…」
狩谷「え？ちょ、違うし！（汗）」
？「そういえば暫く誰も来てないな…どうしてだろう？放置して餓死にでもするのかな…それはそれで楽になれるなら構わないけど…（暗）」
天蓬「なんだか自虐的な方ですねぇ」
狩谷「ここに来た当初のネスティさんの思想に似てるっちゃ似てるんだけど…よく見ると髪の色とかもちょっと違うしなぁ。でもこの模様は間違いなくネスティさんの種族だよね…」
潤「ネスティじゃないとしたらこいつは誰なんだ？あいつ、自分が最後の一人の生き残りとかいってた気がするんだけど？」
雨竜「…もしかしてこの人って、ネスティさんの御先祖じゃないかな…？」
一同「先祖ッ！？」
潤「なんでいきなり先祖とかいう話が出てくるわけ？」
雨竜「さっきから気になってるんだけど、この人ネスティさんと霊絡がまるっきり一緒なんだ。同じ色だからとかっていうんじゃなくて、力そのものの質が同一なんだよ。コレが本人じゃないとしたら…」
天蓬「転生ですか、たしかに転生後に同じ力を持って生まれないこともないのですが…」
狩谷「でもそれって現実的じゃないなぁ。むしろこの人が正当なオリジナルで、僕らの知ってるネスティさんが実は単独に進化を早められたこの人のクローンだったかもよ…！？」
潤「まて…あまり非現実的なことを当然のようにいわないでくれ…頭が痛い」
雨竜「ネスティさんの先祖だったなら、確か名前は…あの、貴方はもしかしてイクシアさん？」
イクシア「…そう、だけど…？僕の名前なんて知る必要あるのかい？」
潤「うわぁ本当だ！本当にそうなのかよ！？ならネスティはどこいったんだ！？どうなってんだ！？」
狩谷「ていうか君よく覚えてたね？ネスティさんの先祖の名前なんて」
雨竜「ネスティさんの模様ってカッコいいからね、一時期サイトの更新物をよくチェックしてたんだよ」
イクシア「この模様が格好良い？変な嫌味はよしてくれ、君だって…僕を蔑んでいるんだろう…」
雨竜「え？本当に格好いいと思ってるよ！？視覚的に凄い綺麗だと思うよ！」
狩谷「いまさらながらこの美的センスは、間違いなく本物だな…」
潤「それで、こいつがネスティの先祖だったとして、一体今何が起こってるんだ？」
雨竜「それは僕にもわからないな…」
天蓬「あのーお取り込み中すいませんが、ゲートの件はどうなってます？」
潤「ちょっと待って！いま色々問題が浮上して頭ぐちゃぐちゃしてきてるから！」
雨竜「えっと、とりあえず現状を整理していこうか？まず、迷子の天蓬さんを自分の世界に帰す。そして次にネスティさんがなんでこうなっちゃってるのかを考える。これでどう？」
狩谷「そう…だね、まずは問題を一つずつ減らしていこうか」
天蓬「僕としては前世さんでも現世さんでもどちらでもいいので、とりあえずはゲートの故障を見ていただければそれで構いません」
イクシア「ゲート…？」
天蓬「どうも故障しているようでしてね。修理にご協力願えませんかねぇ天才メカニックさん？」
イクシア「僕にいまさら融機人の力を使えっていうのか？…そうして後でまた裁くんだろう…人間はいつだってそうさ……（ぶつぶつ）」
天蓬「ふむ…僕は人間ではないのですが…」
イクシア「アルス…どこに行ってしまったんだ…？君の居ない世界なんて意味が無いのに…君は僕を忘れてしまったのか…？（ぶつぶつ）」
潤「うわーそうとう病んでるなこりゃ（苦笑）」
雨竜「噂では聞いていたけど、どうも人間不信が半端じゃないみたいだね」
狩谷「果たしてこんな状態でどうやって説得したらいいのか…」
天蓬「………いいから口答えせずに黙って直しなさい！」
イクシア「！！（怯）」
天蓬「貴方は人間に口答えできる立場ですか？痛い目を見たくなかったらさっさと言われた仕事をするのです！さぁ早く！！」
雨竜「ちょ、ちょッ！？」
潤「何脅してんだよ？逆効果だろ！？」
イクシア「わ…わかりました…申し訳ありません…なんでもします…（怯）」
吃驚「効果的だった！？」
天蓬「どうやら彼は人間に虐待を受けているようですね。僕を人間だと思っているようですし、それなら言うことを聞かせるのは簡単なことでしょう？」
雨竜「い、いや…そうかもしれないけど、いいのかな？こういうやり方…」
天蓬「脅しや人質も有効な交渉手段の一つです。ささ、メカニックさん、こちらですよｖ」
イクシア「は、はい…」
潤「なんつうか…ジェイドにも似てないか？あの人（苦笑）」
狩谷「なんだかそんな気もする（苦笑）」
イクシア「………これ…か？そのゲートというのは…」
天蓬「えぇ、修理頼みましたよ」
雨竜「うわぁ…予想してたけど神の国へのゲート思いっきり物理的」
潤「神の世界って…一体何なんだろう…（溜息）」
イクシア「…アクセス（ピピッ）……セキュリティ解除…システム制圧…データスキャン…50％…70％…（キュイーン）」
狩谷「この辺はネスティさんと同じ能力なんだな」
潤「おんなじ種族だからなぁ」
天蓬「…下界にはこのような能力が…まぁ、手伝ってもらってますし今回は見逃すとしましょうか…」
雨竜「何かいいました？」
天蓬「いえいえ、ただの個人的なお仕事上の独り言ですからお気になさらずｖ」
イクシア「…100％……ん…？どこも、故障はみつからないぞ…」
狩谷「壊れてないっていってますよ？」
天蓬「馬鹿な…ではなぜ僕の帰還が拒否される…！？」
潤「単純にパスワードとか間違えたんじゃないのか？」
天蓬「それはありません。パス入力以前に、認識証を通した時点でエラーがでるのですから」
イクシア「それなら、エラーの種類を判別しよう。僕がこのままシステムと接続しているから、カードキーを通してみてくれないか？」
天蓬「えぇ…わかりました（ピッ！……ビーッ！ビーッ！）」
雨竜「本当だ、エラーって出るな」
イクシア「！！……君、名前はたしか…天蓬、といったな…？」
天蓬「えぇ…そうですが？」
イクシア「エラーではじかれるわけだ……君は、500年前に死亡したことになっている。既にこのゲートの使用権利は剥奪されているぞ？」
天蓬「なっ！？」
一同「えぇ！？」
天蓬「僕が…500年前に……死亡…？」
雨竜「どういうこと？天蓬さんは生きているのに！？」
潤「500年…前…？これもどこかで…」
天蓬「うーん、手の込んだ李塔天の嫌がらせですかねぇ…でもそれなら、そろそろ捲簾が探しに来てもおかしくないころなのですが…」
潤「…あれは…500年前の僕なんです…」
狩谷「え？何？突然何言ってるの？」
潤「…あれは正確には僕じゃないんですよ、彼は僕の……ああぁ〜！！！思い出した！！」
雨竜「わあぁ！大きい声出さないでよ！」
天蓬「突然何ですか一体！？」
潤「座談会第1回目で八戒さんが漏らしていた言葉じゃないか、やっと思いだしたぞ！この人…天蓬っていったら八戒さんの前世じゃないか！」
天蓬「！？」
雨竜「そ、そういえばそんな話をしたこともあったような気がする…昔すぎて忘れていたよ」
狩谷「えぇ！？この人も前世キャラだったっていうの！？…どうりで八戒さんに似ているわけだ」
潤「性格はジェイドにも似てたけどな（苦笑）」
雨竜「でも八戒さんと天蓬さんは霊絡がまったく異なっているよ？二人はまったくの別人としか…」
天蓬「……転生後が、以前と同じモノに生まれ変わるとは限りません。むしろ同じになるほうが稀なのです」
雨竜「それじゃあ…！」
天蓬「…ふむ、この状況から察するに、どうやら僕は貴方達の知り合いの前世のようですね。確かに僕も何かおかしいとは感じていました…僕の知っている下界と、どうも様子が違いましたからね。どうやら500年後の下界だったからのようですねぇ」
狩谷「ネスティさんの前世に、八戒さんの前世…いったい何がどうなっているんだ？」
イクシア「…で、どうするんだ？…このゲートを強引に開けることもできるが…？」
天蓬「いえ…それはやめておきましょう」
潤「いいのか？ゲート開いてもらわなくて」
天蓬「今僕が帰っても、天界が混乱しかねません。僕はこちらに残った方がよさそうです」
雨竜「帰れなくて、これから…どうするんですか？」
天蓬「………いやぁ〜どうしましょうか？あはははは」
一同「………（特に何か考えがあったわけじゃないんだ…）」
＜先祖がえり＞
天蓬「さて…僕達が時空を超えた異形のモノとわかったところで、いったいどうしたもんでしょうかねぇ」
潤「そういうの、神的な力でなんとかできないものなのか？」
天蓬「ですからそのようなイリュージョンは僕の仕事ではないんですって」
狩谷「君いったい天界で何担当！？」
天蓬「そうですねぇ…銃を撃ったり剣を振ったりしてますよ？」
狩谷「なんだかこの人全然神っぽくない！」
天蓬「あははｗ」
雨竜「軍神？…には見えない体格だよなぁ…」
天蓬「さぁさぁ、そんなことより早く解決策を考えましょう？僕としても彼としても、ずっとこのままという訳にはいきませんからね」
イクシア「……そうか…本当は僕の子孫がここいいるはずだったのか。まだ途絶えていなかったんだな…ボクの子孫ならさぞや不幸な目にあっていることだろう…」
潤「（確かにそれはあながち間違ってなかったらしいけど/苦笑）…いやいや、そう後ろ向きにならずに、お前も一緒に対策考えてくれよ！お前達の一族は頭いいんだろ？」
イクシア「現実的なことを言うなら…この空間のどこかに時空のゆがみが生じてしまったと考えるべきだろうな」
天蓬「やはり、貴方もそう思いましたか」
雨竜「その歪みのなんらかの影響で、きっと過去と現在の固体が入れ替わってしまったんだね」
潤「それじゃあ八戒さんやネスティは、過去の時代にいるってことか？」
狩谷「でも、僕たちはなんでもないぞ？異変が起きている人と、起きていない人が居るのも変だよ」
天蓬「何か法則があるはずです。何も変化していないという、貴方達に何か共通する事はありませんか？逆に変化があった人に共通することでも構いません」
雨竜「とは言っても…八戒さんもネスティさんも全然共通点無いし、能力もまったく違うしな…」
潤「そうか、それだ！全然違うからじゃないか？」
狩谷「何が？」
潤「これって人間とは違う種族のみに、影響が出てるんじゃないかな？ってことさ」
天蓬「おや、それではこちらの僕は人間ではないのですか？」
雨竜「あ、いや、えーと、なんといいましょうか…（神が妖怪に転生しましたとか言っていいのかなこれ/汗）」
天蓬「ふむ…まぁ、詮索はしないでおきましょう。それが共通点というのであれば、原因が絞れるかもしれません。他に該当者の心当たりはありませんか？」
狩谷「セイロンさん…は、龍人だから間違いなく該当者だよね」
雨竜「いつもなら座談会に先陣きって集合しているのに、それが見当たらないという事は…きっと彼にも何かおきているんだろね」
潤「それよりあいつの前世って…ちゃんと人の形してるんだろうな？でっかい龍とかじゃないだろうな？（苦笑）」
狩谷「案外、何百年前とかでもあのままかもよ？」
イクシア「…龍神？龍神がこの世界にいるのか？」
潤「あー、紛らわしいけど龍『人』なんだってさ」
イクシア「なんだ、『人』のほうか…てっきりイスルギかとおもったよ」
狩谷「あ、その名前なんか聞いたことあるな」
雨竜「イスルギっていう龍神とは知り合いなの？」
イクシア「龍神イスルギ。彼は…リィンバウムを見捨てた異界の神さ。…人間も、僕らの事も、見限ったんだ」
潤「な、なんかあんまり良く思ってないみたいだな…」
狩谷「セイロンさんがその龍神の眷属って事は、あえて彼にはふせておこうか…（苦笑）」
天蓬「龍ですかぁ…本当に龍というのはどの世界にもいるものですねぇ。とりあえずその人には何か影響が出ていると考えた方がよさそうですね」
雨竜「でも手塚君は、生粋の人間だよね」
潤「ジェイドも、一応生物学的には人間に分類されるよな？」
狩谷「人間に影響が無いっていうなら、ここにいてもおかしくないのに…あの二人、今どうなっているんだろう」
天蓬「どうやら残りのお仲間を探すことが次のステップになりそうですね。まずは無事と思われる人間のお二人を探しましょうか？」
イクシア「人間か…できれば僕は探したくないな…（鬱）」
雨竜「あ、いやいや大丈夫！彼らも君を虐めたりしないから！」
潤「…ジェイドは、わからないけどな（ボソ）」
雨竜「とりあえず手塚君の霊絡はこっちだよ」
狩谷「実は座談会に来たくなくて、ただ逃げただけじゃない？僕らを置いてさ」
潤「ジェイドはともかく、手塚はそういうことしないだろう」
雨竜「うーん…」
潤「どうした？」
雨竜「確かに手塚君の霊絡なんだけど、なんだかいつもより弱い気がするなぁって。もしかしたら彼の身にも何か…」
天蓬「おや、あそこに誰かいるようですよ？」
？「ふんっ、ふんっ（素振り）」
イクシア「どうやら子供のようだ」
雨竜「あ」
潤「あ」
狩谷「あ」
一同「あああああ！？」
？「！？」
雨竜「手塚君だっ！君、手塚君だよね！？」
手塚「た…確かに僕は手塚国光ですが…誰ですか？貴方達は」
狩谷「うわああぁ！本当に手塚君なの！？」
潤「ちっちゃ！手塚が子供になってるぞ！？」
手塚「？？？」
天蓬「ほらほらみなさん、そんなに詰め寄るとお子様が困惑していますよ？」
雨竜「あぁそうだった…えっと、手塚君は今いくつなのかな？」
手塚「中学1年生ですが…ですから、誰なんですか？貴方達は（困）」
雨竜「中１！！？たった二年前じゃないか！それなのにちゃんと年相応の子供にみえるぞ！？」
狩谷「表情だってまだ人並みにある！ここまでは普通の子供だったんだぁ…」
潤「あいつ、何があったらこの二年であそこまで老け込むんだよ！？」
手塚「？」
イクシア「散々な言われようだな」
天蓬「実際はどんな人なんでしょうねぇ」
雨竜「冗談はさておき…これは手塚君にも影響が出ているって事だよね。人間とか、人間じゃないとか、どうも関係ないみたいだぞ」
潤「うわぁ、原因が全然わかんなくなってきた！」
狩谷「とりあえず君、そんなところでラケット振ってる場合じゃないぞ。僕らと一緒に来るんだ」
手塚「何故ですか？貴方達一体誰なんですか！？」
潤「説明するのも面倒くさいな、いいから来いって！」
手塚「わああぁ！？（拉致）」
天蓬「大胆な誘拐事件ですねぇ」
イクシア「ここも治安の悪い世界だな…」
雨竜「あとは…ジェイドさんか。ジェイドさんと思われる霊絡はこっちから延びてるよ」
狩谷「とりあえず行こう！まずは全員集めよう！」
イクシア「集めて、どうするんだ？」
潤「全員で…悩む！」
天蓬「…皆さんも案外考えなしですねぇ」
＜不浄すぎる生き物＞
潤「ジェイドも先祖帰りしてる、に一票」
狩谷「影響を受けてなくてただ逃げただけ、に一票」
雨竜「若返ってるのに見た目が全然かわってない、に一票だよ」
イクシア「こんなときに何を呑気に競っているんだか…」
手塚「放してください！放して！！家に帰してください！（じたばた）」
狩谷「強引につれてきちゃったけど、現状を子供に説明しても理解できないだろうしなぁ」
潤「大丈夫、解決すればちゃんと帰れるから、な？」
手塚「…君も、同じように誘拐された子？」
潤「なっ…ボクは子供じゃないぞ！２１だっっ！！」
手塚「ひえぇっ…（怖）」
天蓬「こらこら、子供に怒鳴ってはいけません。大丈夫ですよ？痛い事はしませんからね？」
手塚「おじさんが誘拐犯のボス…？」
天蓬「お兄さんです。五体満足で帰りたかったらおとなしくしてましょうね〜？（微笑）」
手塚「ひえぇっ…（怖）」
潤「おいおい、子供相手に大人げないぞ…（苦笑）」
狩谷「手塚君が無意識に相手を煽ってしまうのは子供のころからなんだなぁ」
イクシア「そんなことより、人を探すんじゃないのか？」
雨竜「そのことなら大丈夫ですよ、強い霊絡は絶えずこっちから…見つけた！ジェイドさんの霊絡は…あの子から出てるよ」
←あの子
潤「うわぁ…なんかすごい嫌な予感がする…（苦笑）」
イクシア「彼はまだこちらには気づいていないみたいだが…」
天蓬「とりあえず声をかけてみましょうかねぇ」
雨竜「あ、ちょ、ちょっとまって！」
天蓬「ん？何故です？」
？「…はぁッ！！（人体レプリカ生成）」
一同「！？」
？「…ダメだな…また失敗だ」
手塚「な、なななにあれ？」
イクシア「術で人間をつくりだした…だと！？」
天蓬「…なんという…不浄な…！！」
雨竜「間違いないな…あれは昔のジェイドさんだ。どうやら彼も時空の歪みの影響をうけているみたいだね…（溜息）」
狩谷「これってやっぱり、一番手がつけられなかったというあの頃と入れ替わっちゃったってことだよね！？」
潤「落ち着け、気軽に声をかけるなよ？こいつは一筋縄じゃいかない強敵だからな。…ったく、憎たらしいことに天使みたいに可愛い顔しやがって（苦笑）」
天蓬「……貴方、今何をしましたか？」
ジェイド「ん…？おじさん誰？」
天蓬「お兄さんは天蓬です」
雨竜「わぁ！だめですよ天蓬さん！その子に迂闊に近寄っちゃダメですって！危険です！」
潤「いくらアンタが神でも、そいつは悪魔だぞ！」
イクシア「？…ジェイドという人は人間なんじゃなかったのか？」
狩谷「あの時期のジェイドさんは人間の器にうっかり入っちゃった悪魔みたいなもんだよ！」
イクシア「散々な言われようだな…」
天蓬「今何をしたか、と聞いたのです。答えなさい、ソレは何ですか…？」
ジェイド「あぁ…コレ？失敗作さ。こんなものただの肉片だよ。…邪魔（破壊処分）」
天蓬「！？」
イクシア「自ら生み出した生物を…！」
潤「うえぇ…吐きそう」
手塚「ひいいぃ！？（怯）」
雨竜「子供には刺激がつよすぎだな…おいで手塚君、見ちゃダメだよ」
狩谷「トラウマになりそうな光景だﾅｧ…」
天蓬「その能力、その思想…これは見過ごせませんね」
ジェイド「何？おじさん僕と戦ろうっていうの？」
天蓬「お兄さんのお仕事上、君みたいな子は下界に放置しておくわけにいかないんですよ…」
ジェイド「下界？何言ってんのあんた。イカれてんの？」
天蓬「生命の誕生に干渉する事は神以外には許されざる領域！貴方は天界で身柄を管理することになるでしょう…下界の秩序を護るためです！」
ジェイド「面白いこと言うね、自分が神にでもなったつもり？」
潤「先祖やガキの状態でも仲悪いのかよこの二人は！」
狩谷「いつものあの二人ならともかく、神と死霊使いがガチで戦われたら洒落にならないぞ！？」
雨竜「待ってください天蓬さん、その子は僕らの探してた知り合いなんです！ちょっとこの異変の影響で子供時代と入れ替わっちゃってるだけで…」
天蓬「なおの事、コレをこのまま大人にさせるわけにはいきませんね。今ここで、処理します！」
ジェイド「…やってみれば？自称『神』さん？イイ大人が子供相手に、みっともなくさ」
潤「うぐ…子供ジェイド超殴りたい…いや、でも待ってくれ！そいつを連れて行かれると色々と困るんだよ！そんなやつでも！」
天蓬「待てませんね…まずは捕獲してから話を聞きましょうか！（麻酔銃）」
ジェイド「！！（避）…生身の子供相手に銃？あんた本当にイカれてるね…邪魔！（フレイムバースト）」
天蓬「なめられたものですね…経験の違いを見せてあげましょう！（抜刀）」
潤「うっわ、やっぱりこうなったか！」
狩谷「天蓬さんは八戒さんと違って銃とか剣とかつかうんだね」
雨竜「戦闘方式も異なるんだもの、霊絡がまったく違うわけだよ」
潤「つうか黙って見てないであいつらなんとかしないと！」
狩谷「いや、無理だろ、あれ止めるのは！」
潤「石田、お前なら…！」
雨竜「僕、この子がしがみついてて動けないんだよね……」
手塚（ガクガクブルブル）
潤「おいおいマジか…そうだ、ネスティの先祖さん！あんたもネスティと同じ能力もってるならあの二人を止められるだろ！」
イクシア「……何故僕が見知らぬ人間を助けなくてはならない？アルス以外の人間がどうなろうと僕の知ったことか。むしろ全人類相打ちにでもなればいい」
潤「忘れてた…こいつ人間に対しての感情が超荒んでるんだった…」
天蓬「さぁ、抵抗しなければ怪我はさせませんよ！」
ジェイド「剣を振り回しながら言っても説得力のかけらもないよねおじさん！」
天蓬「お兄さんです！」
狩谷「ジェイドさんが意識的に相手を煽るのは子供のころからなんだなぁ」
雨竜「そこにいると狩谷君もあぶないよ、下がって！ここはやっぱり僕が…っ！」
手塚「………！！（ぎゅううぅ！）」
雨竜「ちょ、ちょ、放して手塚君！頼むから！（汗）」
潤「手塚、邪魔しないでこっちこい！ほら、ボクにならつかまってていいから！」
手塚（ふるふる）
イクシア「君の事を嫌っているようだな」
狩谷「さっき怒鳴ったりするからだよ」
潤「だあぁ！空気読め手塚ぁぁ！！」
天蓬「さぁ、おとなしく観念しなさい」
ジェイド「あんた…もう殺す…！（眼鏡封印解除）」
天蓬「おや…何かする気ですか。僕は子供だからといって加減はしませんよ？手足の１，２本無くなっても殺しさえしなければ掟には背きませんからね…」
狩谷「うわ…戦闘ヒートアップしてるじゃないか！」
潤「手塚さっさとこっち来いって！！（強引）」
手塚「嫌ーーッ！（ふるふる）」
イクシア「よほど嫌なんだな」
雨竜「くっ、間に合うか…！」
本気モード「覚悟ッ…！」
セイロン「両者、そこまで！！（戦闘仲裁）」
両者制止「！？」
雨竜「セイロンさん！？」
潤「一瞬でジェイドの眼鏡掛けなおさせやがった！」
天蓬「僕の剣を素手で…？」
ジェイド「…何、お前？…魔物？」
セイロン「ふぅ…やはりこのような事態になっておったか」
狩谷「セイロン…さん？本当に僕らの知ってるセイロンさんなの？」
セイロン「案ずるな、いかにも我は龍人族が未来の長セイロンである。くるしゅうないぞ？」
潤「あぁ…これは本物だな。あんたは影響受けてなかったんだな？」
セイロン「その件について説明すると少々複雑なのだが、じつは…ぐあッ！？（倒）」
雨竜「セイロンさん！？どうしたの！？」
ジェイド「へぇ…魔物とも人間とも違うんだ？こんな音素振動数みたことないよ」
セイロン「き…さま、我に何をした…！？」
ジェイド「あんたの生体情報、抜かせてもらったよ。これは面白いね…さっそく、試させてもらうよ！（セイロンレプリカ生成）」
セイロン「なっ…！？」
潤「げげっ！？セイロンさんのレプリカ作りやがった！？」
レプリカセイロン「ぐがるるる…」
雨竜「セイロンさんじゃ無い…ただの獣だよあれは…」
ジェイド「へぇ…これは凄いね。失敗作の割には傑作じゃない？」
天蓬「なんという不浄な生命…！貴方に罪はありませんが…眠りにつきなさい！（封印）」
レプリカセイロン「ごがああぁ…！！（停止）」
ジェイド「……何それ…封印術？結構やるんだねおじさん。でも…そんなものいくらだって作れるんだからね！（レプリカ大量生成）」
レプリカ's「がるるるぅ！」
天蓬「くッ…！これではキリがありません…！（封印）」
雨竜「セイロンさん？セイロンさん！？大丈夫ですか！しっかり！」
セイロン「…っ」
手塚「こ…この人角生えてる！！」
潤「そこかよ！この現状でそこかよ手塚！？」
セイロン「…こ…の…無礼者が…」
狩谷「せ…セイロンさん、起きて大丈夫？」
セイロン「…気安く我を作るとは…言語道断…」
ジェイド「…何？文句でもある？僕が作ったコレは僕のモノだよ。僕がコレをどうしようと、どうこう言われる筋合いは無いんだけど」
セイロン「…貴様…いい加減に…」
天蓬「そこの龍、どきなさい！僕がその子を捕獲します！」
セイロン「悪戯が過ぎるぞ…この小童がッ！！！（一蹴）」
ジェイド「ぐがッ！？………（気絶）」
雨竜「一撃…！」
潤「本気のセイロンさん、強ぇ…」
イクシア「龍の逆鱗に触れた人間のほうが悪いのさ」
天蓬「さすがは龍族、というところですか…（納刀）」
＜○○はレベルが上がった！＞
狩谷「やれやれ…噂以上の問題児だったよこの人…」
←気絶中
潤「とりあえずジェイドもおとなしくなったし、ひとまずは全員揃ったな？」
天蓬「さて…それでは今後のことでも考えましょうか？」
セイロン「いや、じつはそのことなのだがな…」
雨竜「そういえばセイロンさん、さっき何か言いかけてましたよね？」
セイロン「う、うむ、その…なんというか…此度の事態のことなのだがな、実は…我の知人によるものなのだ」
一同「なんだってぇ！？」
セイロン「あるお方に誘われ、久々に酒の席に興じておったのだが…その方が途中から手のつけられないくらいに泥酔されてしまってな…」
天蓬「あぁ、宴の席でありがちですねぇ」
セイロン「酔った勢いでこの世界のものを勝手にレベルドレインしてしまわれたのだよ。その為にこのような…」
潤「ちょ、待て待て、それは酒の席でありがちな事態じゃないんじゃないか！？」
狩谷「レベルが…なんだって！？」
雨竜「そこのところ説明をはしょらずにお願いします！」
セイロン「む、レベルドレインを知らぬか？レベルドレインとは、個人の成長を巻き戻したり早送りしたりする、時間を操る術の一種なのだよ」
天蓬「ふむ、どうやらその人はこちらの世界の時間を司る神…といったところですかね？」
狩谷「それじゃここにいる子供の手塚君とか、昔のジェイドさんっていうのはもしかして…」
セイロン「うむ、何の事はない。時間を戻された本人そのものなのだ」
雨竜「時空がゆがんで過去の固体と入れ替わった、とかじゃなかったんだね」
天蓬「ということはあれですか？僕達は成長が戻りすぎて、前世までさかのぼってしまった存在だ、と？」
イクシア「それでつまり、この現状を解決するには何をすればいい？簡潔に言ってくれないか？」
セイロン「つまり…こういうことだ！ハッ！（レベル返却）」
イクシア「！？何をす…！！（人生早送り）」
潤「うわ、一気に時間が流れて世代交代していくぞ！？」
雨竜「今、何をしたんですか？」
セイロン「あの方より預かりし奪われた分のレベルを戻したのだよ」
天蓬「神の尻拭いですか…これはイリュージョンな現象ですねぇ」
ネス「………」
潤「おっ、ネスティにたどり着いたぞ！！」
狩谷「ストップ！セイロンさんストップ！19才で止めて！」
セイロン「ふむ、この辺か？」
ネスティ19才「………」
雨竜「おかえりなさいネスティさん！」
潤「…っていきなりいっても、何のことかわかるわけないよな？（苦笑）」
ネス「…やれやれ…くれぐれも酒に溺れすぎるなと伝えておいてくれよ」
天蓬「全然わかってらっしゃる！？」
潤「なんでだよ！？」
セイロン「普通はドレイン中の記憶はのこらないものなのだが…」
ネス「忘れたのかい？僕の一族は記憶を継承する。先祖返りしたときに君たちにあったことも、そのときに話していた内容も覚えているぞ？」
狩谷「あぁ…そうだったっけ」
雨竜「普通、じゃなかったんだったね…」
潤「まぁ、説明が省けて楽でいいけどな（苦笑）」
天蓬「なるほど…そのように奪われた本来の成長分を本人に返却すれば、元に戻れるということですか」
セイロン「いかにも。ふむ……そなたは妖怪殿だな？」
天蓬「よ…妖怪！？僕のどこが妖怪ですか？！もしかして…転生した僕は妖怪なんですか！？（驚愕の事実）」
雨竜「あぁ…とうとう言っちゃった（苦笑）」
天蓬「妖怪……僕はこれから…何か罰を受けねばならないことでもしでかすというのでしょうか…（悩）」
潤「ま、まぁそう悲観するなよ？確かに八戒さんは妖怪だけど、あれで案外楽しそうに人生過ごしてる人だからさ？（苦笑）」
天蓬「そ、そうなんですか…？それなら、まぁ……そうなっちゃったもんは仕方ありませんよねぇ？(笑)」
ネス「立ち直りが早いな…」
潤「お前は少し見習っとけ」
セイロン「さて、それでは次はそなたを戻そうか」
天蓬「えぇ…この際妖怪にでも何でもなりましょう」
狩谷「天蓬さんは、八戒さんが500年分もどってしまったんでしたよね？」
天蓬「先ほどのお話では、そのようでしたね」
セイロン「500年か、では…」
潤「ちょっと待った！」
セイロン「ん？」
潤「元に戻すなら、先にこっちを頼むよ！」
←こっち
ネスティ「あぁ…そうだな、彼は目を覚ましたらいきなり眼鏡を外して暴走しかねないぞ」
雨竜「た、たしかに…」
セイロン「うむ、では先に大佐殿を戻すとしよう」
天蓬「…大丈夫なんですか？ソレを大人にしてしまうなんて」
セイロン「安心せい、まぁ見ているが良い。ええと…こやつたしか齢35だったか？」
狩谷「たしか、そのはずですよ」
セイロン「ふむ、35歳…っと。ハッ！」
ジェイド「………（早送り中）」
ジェイド35歳「………（成長ストップ）」
雨竜「おぉー、元に戻った！」
狩谷「なんか、20歳くらいと思われるあたりから全然見た目変わんなかったけど…」
ジェイド「う…ぅん…？なんだか夢見が悪いですねぇ…子供のころの嫌な夢をみていたような…」
潤「わかるかネスティ？これが普通の反応だぞ」
ネス「僕の脳が機械だっていいたいんだろ！好きに言ってくれよもう」
雨竜「とにかく、ジェイドさんが元に戻ってくれてひと安心だよ…」
ジェイド「元に戻る？何の話ですか？」
セイロン「覚えておらぬのなら良いのだ。だが大佐殿、そなたは随分とやんちゃな子供時代だったようだな…我の目にも余るほどに」
ジェイド「はい？なんですか？突然何を言っているんですかセイロン？」
狩谷「あ、セイロンさん地味に怒ってる？」
雨竜「やっぱ、そうだよな…あんな酷いことされて…」
セイロン「よくもまぁ…ここまで更正した！天晴れ！ほめてつかわす！！（抱擁＆撫々）」
ジェイド「わーー！？何ですか！？放しなさいセイロン！増やして地下2階にばらまきますよ！？」
雨竜「怒ってなかった！？」
潤「聖人か！」
ネス「お人よしすぎるだろ…」
狩谷「ていうかジェイドさん、それ洒落にならないし…（苦笑）」
天蓬「……これが…あの子供の成長した姿…」
ジェイド「…おやっ、そちらはどなたです？」
雨竜「あぁ、この人は…」
ジェイド「…おや？おやおやおや？（にじりにじり）」
天蓬「な、何ですか！それ以上近づくと…！（警戒）」
ジェイド「貴方八戒ですよね？何やってるんですか白衣なんて着て。医者のコスプレですか？かつらにコンタクトまでして随分と力がはいっていますねぇ？」
天蓬「い、いえ僕は」
ジェイド「白衣は私も持ってますけど、貴方よりは私の方が断然似合いますねぇ〜（微笑）」
天蓬「なっ…」
ジェイド「…おや？タバコの匂いがします。いけませんねぇ、タバコは百害あって一利なしですよ？まぁ、貴方が健康を害しようと構いませんので止めはしませんけど」
天蓬「ちょっ…（汗々）」
ジェイド「…どうかしましたか八戒？今日はおとなしいですね？生理ですか？なんだか今日の八戒は張り合いがありませんねぇ…」
ネス「え、ええとジェイドさん、そのことは僕から説明するよ（汗）」
天蓬「あの………アレは本当に、さっきの子供ですか？」
セイロン「うむ、紛れも無くあれが我らの知る大佐殿だ」
天蓬「テンションがまったく別人じゃないですか！？しかもなんですかあの言葉の波状攻撃は！」
雨竜「ジェイドさんは昔とずいぶんと人格が変わったらしいですから」
天蓬「アレは変わりすぎじゃないですか！？」
潤「なんでも、昔自分のやらかした事を酷く後悔してるらしいからな。昔の面影を消したいんじゃないか？」
天蓬「悔い改めたということですか…確かに、今の彼からは性格的な悪意は大量に感じますが、先ほどのような不浄な邪気はほとんど感じませんね…」
雨竜「僅かには感じるんだ？」
天蓬「えぇ…ですがどうやら制御できているようです」
セイロン「我の言うとおり、心配無用であったろう？」
天蓬「そのようですね…それに、よく考えたらここは僕の管轄外の世界みたいですしね？僕が干渉する必要もないかなーなんて思ったりｗ」
潤「…神、案外いいかげんだな」
ネス「…（説明中）…っというわけだったんだよ」
ジェイド「…ほほぅ…時間が巻き戻されて…？」
狩谷「だからいま手塚君がこんなことになっちゃってるわけだ」
手塚「………」
ジェイド「これが国光ですか…なるほど」
雨竜「で、こちらは八戒さんじゃなくて、前世の天蓬さん」
天蓬「貴方が巻き戻されていた間は随分とお世話になりましたが…覚えていないんでしょうねぇ」
ジェイド「えぇ、まったく（微笑）」
天蓬「はぁ…人を散々おじさん呼ばわりした子が、元はコレだと解るとなんだか腑に落ちませんねぇ」
ジェイド「いいじゃありませんか過ぎた事は。どうせ同じおっさん同士じゃないですか」
天蓬「おっさ…！？貴方と一緒にしないで貰いた…」
ジェイド「いるんですよねーたまに自分のことお兄さんとか言っちゃう人。いい年して恥ずかしい人ですよねぇ〜（微笑）」
天蓬「Σはぅ！」
潤「あきらめろ…元に戻ったあいつの毒舌は子供の頃とは比べ物にならない破壊力だぞ…（苦笑）」
ネス「神ｖｓ死霊使い。この勝負どうやら死霊使いの勝ちのようだな…（苦笑）」
ジェイド「さて、今までの話から私も時間を戻されていた事は理解しました。…ということはみなさん…」
ジェイド「私の過去……見てしまいましたね…？」
一同「ヒィ！？」
ネス「み、見てない見てない！」
狩谷「なんにも見てないぞ！」
雨竜「何にもなかったよ！？うん本当！」
手塚（ガクガクブルブル）
ジェイド「…そうですか？それならいいのです（微笑）」
潤「こえー…」
天蓬「今一瞬、天界の監視レベルまで邪気が上昇しましたよ…」
セイロン「やれやれ…三つ子の魂百までも、だな…」
＜これで元通り…？＞
セイロン「それではゆくぞ？良いか？」
天蓬「えぇ…いつでもどうぞ」
セイロン「せいッ！」
天蓬「………（早送り）」
八戒「…………」
ジェイド「…どうやら無事八戒に戻れたようですね」
雨竜「良かった…八戒さんおかえりなさい！」
八戒「……っ、このままだと遅れちゃいますね！いそいで座談会に…！……おや？みなさんもうお揃いで？」
潤「そこからかよ！」
ネス「座談会に向かってる途中でレベルドレインされたんだな」
八戒「？？何がどういう状態ですか？」
狩谷「その件についてはひとつ前の章を見てきてください」
八戒「？？？」
セイロン「さて…あとは部長殿か」
手塚「！（後ずさり）」
セイロン「そう怖がるでない童。何も怪しい事はせぬ、ささ、こちらへ！さぁ！（ガシッ）」
手塚「ひいぃ！？（じたばた）」
雨竜「十分あやしいよね…」
ジェイド「角の生えた怪しい術使いにいわれてもって感じですよねぇ」
潤「人体複製するやつにつっこまれたくもないって感じだけどな…」
セイロン「ていッ！」
手塚「ひっ！……（早送り）」
手塚「………」
狩谷「ふぅ、ようやく見慣れた手塚君だよ」
潤「やれやれ、ガキ手塚はめんどくさかったよなぁ」
八戒「なるほど、このように元に戻したというわけですね」
セイロン「これでようやく、我の役目を果たしきったな（一息）」
手塚「…………？（ｷｮﾛｷｮﾛ）」
雨竜「おかえり手塚君。ちょっと状況つかめないかとおもうけど、今説明するからね」
手塚「……おぉ！君たちか！久しいな…何年ぶりだ？」
一同「…は？」
手塚「ここは座談会か？そうか…そういえば昔そんなこともあったものだな、今となってはいい思い出だ。今日は同窓会か？」
狩谷「て…手塚君？」
潤「お前、何言っちゃってるのかな？」
ジェイド「打ち所でも悪かったんでしょうか」
八戒「どこで何に打たれたっていうんですか？」
雨竜「もしかして…！？手塚く…いや、手塚…さん？現在おいくつなんですか？」
手塚「む…何をいまさら？俺は手塚国光33歳。プロのテニスプレイヤーをしている」
一同「ちょ、ちょっとまった！！（汗）」
ネス「セイロンさん…」
セイロン「うむ？」
ジェイド「うむ？じゃありません。完全に時間が進みすぎです！」
セイロン「やや！？違ったか？あやつこのくらいかとおもったのだが…」
狩谷「さっきの状態から二年進めるだけでよかったんだよ！？ていうか未来の運命先に見ちゃったし！プロになってるようでおめでとうだけども！（苦笑）」
セイロン「なんと、あの童からたった二年！？そなたらもそれがわかっていたのなら、途中で止めぬか！」
雨竜「ちゃんと見てたけど、わからなかったんだよ！」
八戒「なにしろ途中から見た目がまったく変わりませんでしたからねぇ」
潤「ある意味ジェイドと同じ人種だよな…」
大人手塚「それにしてもみんなは…あの頃と全然かわらないのだな？」
ネス「…いや、僕らは本当に変わってないからな」
ジェイド「国光もある意味変わってないですけどね？」
大人手塚「俺はこれでもあれから色々あったぞ。あの後ドイツに渡って…」
雨竜「え、えと…その話はまた今度！未来の話は御法度！（汗）」
大人手塚「む？そうか？では積もる話はまたの機会にするとしようか」
潤「おいおい、早くあいつの過剰分吸い上げてくれよ！なんかネタばれ見てるみたいで落ち着かないよ！」
セイロン「う、うむ…それが…我は預かったレベルを戻す事を託されただけで、レベルドレインする事はできぬのだよ」
狩谷「なんだってぇ！」
ジェイド「別にいつもと大して変わらないのですから、このままでもいいんじゃないですか？」
八戒「そういうわけにはいきません！」
ネス「早く何とかしてもらってきてくれ！ほらこれでも持って！」
セイロン「う、うむ、致し方ない。少々行ってまいる（ダッシュ）」
雨竜「今渡したのって何？」
潤「ていうかお前もその人知ってたのかよ」
ネス「あぁ、僕も世話になったことがある人だから。人…というか、本人は隠しているつもりのようだが、おそらく彼女の正体は龍神なんだろうな」
狩谷「龍神か、それでセイロンさんにとって知人なわけだね。さっき言ってたイスルギって神様？」
ネス「いや、メイメイさんという女性だよ。龍神イスルギだったらいくらなんでもこんな馬鹿な事はしないだろう」
雨竜「メイメイさんていう龍神は、するんだね…（苦笑）」
ネス「さっき持たせたのは「清酒龍殺し」というお酒で、彼女はそれがあると御機嫌になるから願いを聞いてくれるんだよ」
八戒「龍に対しての土産がそれって…いいんですか？なんだか効きすぎちゃいそうですけど」
ジェイド「もともと酔いすぎてこのような事態になったのでしょう？火に油を注いでしまうのではないですか？」
ネス「いいんだよ、常に酔っ払っている人だから酒瓶一本二本くらいじゃ何もかわらないよ。むしろ、彼女のシラフ状態を僕は見たことがないしね」
狩谷「…慢性アル中悪ノリ龍神？」
潤「なんか…どこの神も案外いい加減なんだなぁ…（苦笑）」
＜こんどこそ元通り＞
セイロン「ふぅ…失礼ながら寝ているところを叩き起こしてなんとか戻してもらってきたぞ。手土産が役に立った、恩にきるぞ融機人殿」
ネス「どういたしまして。ていうかそろそろ名前で呼んでもらえませんかね…」
手塚「………む？…むむ？（ｷｮﾛｷｮﾛ）」
狩谷「これ、ちゃんともどってるの？」
雨竜「見た目が同じだから全然わかんないよ（苦笑）」
手塚「ここは…？そうか、今日は座談会のある日か…気が重いな…」
潤「会話の内容的に、戻ってるっぽいな」
ネス「変化がわかりにくいなぁ」
セイロン「しかしおかしいな…部長殿を戻したはいいが、我の手元にはまだ返却すべきレベルが残っておるぞ？」
雨竜「そうなの？」
潤「でもボクら、全員元通りになったぞ？」
ジェイド「おや、全員じゃないですよね？」
狩谷「え？」
八戒「いつになったらその話題に触れるのかなーと思ってみていましたが…」
ネス「まだ石田雨竜が巻き戻ったままだろう？」
気づいてなかった人「えぇ！？」
現状が理解できてない人「むむ？？何の話だ？」
ネス「もしかして、君たち気づいてなかったのか？」
雨竜「ぼ…僕が巻き戻ってる！？でも僕、全然状況理解できてるよ？今日が座談会だってこともわかってるし、みんなのことだって全然抵抗無く解るし…」
潤「あ…あぁ〜！そうか！そういやこいつ前回2年分成長してたんだっけな！？」
雨竜「え？え？」
狩谷「なるほど…それで最初に会ったときなんか変な感じしたんだな。こっちの状態の方が僕等的には付き合いが長いから、アイコンがなじみすぎてまったく気がつかなかったんだ！」
雨竜「えっ？えっ？（汗）」
ジェイド「雨竜、本来の貴方は前回の座談会から高校3年生に成長しているんですよ」
雨竜「えぇ〜〜！？そうなの！？」
八戒「微妙な巻き戻り具合で本人も違和感なかったんでしょうねぇ」
ネス「そのぶん、今一番混乱しているようだな」
手塚「……で、何がどういうことなのだ？？」
潤「いや、もっと混乱してるやついたぞ（苦笑）」
ネス「あ、あぁごめん忘れてた！いま説明するよ（苦笑）」
セイロン「うーむ…いまの滅却師殿、何か前回と違うか？我にはよくわからぬが…」
ジェイド「いいからセイロンは雨竜を2年進めればいいんですよ。ささ、早く仕事をしてください」
セイロン「う、うむ、二年分だな。承知した！ではゆくぞ滅却師殿！」
旧雨竜「でも本当に僕が過去の…（早送り）」
新雨竜「………」
潤「はいはい！そうだったそうだった！前回からこんなアイコンになってたよ確かに！」
狩谷「あれ、なんか逆にこっちの方が見慣れないから変なかんじ（苦笑）」
セイロン「うぅむ…やはり我には違いがわからぬが…」
ネス「結構違ってるけど、何でわからないかな…（苦笑）」
八戒「今度こそ、これで本当に全員元通りになったみたいですね」
雨竜「……あれ？座談会？今座談会中？なんで？僕は確か病院から…」
ようやく事情が飲み込めた人「まぁ落ち着け、この状況を飲み込むのには時間がかかる」
雨竜「ところで来たばかりで悪いんだけど…僕、もう帰ってもいいかな？今から行かなければならないところがあるんだ」
手塚「む、なにやら忙しいな」
潤「お前は来たばっかりと思ってるかもしれないけど、じつはお前さっきからずっといたぞ」
ジェイド「まぁ取高的には十分だから帰ってもいいんじゃないですか？」
雨竜「え？？そ、そうかい？なんだかよくわからないけれど…どりあえずここはお言葉に甘えさせてもらうよ。ちょっと今…黒埼が…あれだからさ…僕はいかないと」
ネス「そうなのかい？そっちもなんだかよくわからないけど、本職の都合なら仕方ないよ」
雨竜「それじゃ…」
セイロン「あ！これこれ待たれよ、そう急かずにあいさつぐらいは顔をそろえておくが良い」
狩谷「あいさつ？」
セイロン「やれやれ、そなたら今日は何のための会合だと思っておるのだ？」
八戒「あぁ！そういやごちゃごちゃしていて忘れていましたが、今日は9周年記念座談会なんでしたねぇ？」
潤「あーそうだっけ、なんか座談会の目的とかもうどうでもいいかんじになってた（苦笑）」
八戒「とりあえず恒例ですから挨拶だけ済ませましょうか？」
雨竜「そうか、それなら手短に頼むよ。本当に急いでいるんだ」
潤「ていうか9周年って、地味に10年目に突入ってことだよな？」
手塚「長いな…地味に」
ジェイド「開設時から18禁サイトだったということは、10年目ともなると現在管理人の年はおそらく…」
八戒「それは禁句ですよジェイド。この世から消されますよ？」
セイロン「あっはっは、10年など早い早い。まだまだヒヨっこサイトよ」
狩谷「君の感覚を基準にしないでくれないかな。10年は長いぞ？」
ネス「まぁこんなぐだぐだな気まぐれサイトでもこれだけ長くやっていられたというのは、見に来てくれる皆様のおかげです、というところだな」
雨竜「それじゃあネスティさんがうまくまとめてくれたところで」
一同「今後もどうぞ管理人の気まぐれにおつきあいくださいませ〜（棒読多数）」
ジェイド「これでいいですか？セイロン」
セイロン「うむうむ、善い善い♪…さて、それでは滅却師殿も急用のようである。この辺でおひらきとするか？」
雨竜「なんだか僕の都合に合わせてもらったみたいですまないな」
ネス「ふぅ、今日はいつもとは違う意味でつかれたな…」
潤「ボクなんかもう序盤から疲れっぱなしだったよ」
八戒「でもそのごちゃごちゃした事態のおかげで、今回は攻男の襲来する隙がなかったようですね？」
狩谷「あっ！本当だ！これはこれで結構ラッキーだったのかも？」
手塚「こういう座談会なら、何度開こうと一向に構わないぞ」
潤「君、今回いつにもまして見事に何にもしてないもんな（苦笑）」
手塚「そ、そうだったのか？（汗）」
八戒「なんだか今回は何事も無く平和な座談会ですねぇ」
ジェイド「ここまで平穏だとなんだか張り合いがありませんけどねぇ」
潤「途中、全っ然平和じゃない空気とかあったんだけどな…まぁわかんないよな逆行してたやつらには（苦笑）」
おしまい。
＜おまけ＞
セイロン「……うーむ」
手塚「どうしたのだ？」
セイロン「確かに全員元に戻った…我の役目は果たした…」
八戒「そうみたいですね？」
セイロン「……はずだが…」
狩谷「何か問題でも？」
セイロン「……はて、この我の手元に残ったレベルは…一体誰のものであろうか…？（悩）」
八戒「計算が合わないんですか？」
セイロン「うむ…」
ジェイド「いいんじゃないですか、元には戻っているのですから」
セイロン「……そうだな。皆戻っておるから良いか」
潤「結局、ボクと狩谷以外は皆巻き戻ってたんだよな」
狩谷「なんで僕たち二人は大丈夫だったんだろう？なんだか逆に不思議だよね？」
セイロン「ふむ、小さくて術の範囲が届かなかったのではないか？」
潤「チビで悪かったな！！」
狩谷「車椅子で悪かったな！！」
八戒「まぁまぁ、神に怒ったところで、かないませんよお二人さん(笑)」
ネス「…そういえば石田雨竜、あの様子じゃ前回の傷は完全に治っているようだったな？」
手塚「おぉ、そういえば元気そうだった」
ジェイド「まったく残念です。まだ治ってないようでしたら私が治して差し上げましたのに！」
セイロン「そなた、回復術は使えぬではないか？」
ジェイド「何も術で治すとは言っていませんよ？ここに先日私が開発した薬があるのですがね、誰も実験台になってくれないので困っていたのですよ。なんとこれを使うと細胞分裂が活発になりー…」
ネス「いやいや！絶対それ怪しいだろう？瓶にドクロマークついてるが！？（汗）」
ジェイド「まぁ別に雨竜でなくてもいいのです。どうですか夏樹あたり、もしかしたら歩けるようになるかもしれませんし、更に脚がもう一本くらい生えてくるかもしれませんよ？」
狩谷「いやいやいや！（汗）」
ジェイド「では潤、背が伸びるかもしれませんので使ってみませんか？（微笑）」
潤「いやいやいや！（汗）」
八戒「貴方の薬が怪しいのなんて前回の座談会で学習済みですからね。誰が飲みますかそんなもの」
ジェイド「そうですか…」
ジェイド「みなさん…人の過去を勝手に見ておいて、ただで帰れると思っているのですか…」
手塚「最後は脅しか！（汗）」
狩谷「ていうか過去見たのも何故かバレてるし！（汗）」
ジェイド「えーい！誰でもいいから、さっさとこの薬を飲みなさい！！」
一同「全力で断る！！（逃）」
潤「天蓬さーん！戻ってきてこいつ器ごと封じちゃってくださいよーーーッ！！（切実）」
今度こそおしまい？
＜謎解明＞
「はー…なんだよ結局また座談会乗り遅れたじゃねぇか」悟浄
「しかもなにー？今回全然エロくなく終わってるじゃない！」マグナ
「いけませんねぇ、こんな座談会…いけませんねぇ」シンゲン
「エロ絵一枚も無しとか勘弁してほしーよね」速水
「国民はみんな俺達の活躍を期待しているんだぞッ！」ピオニー
「大体こんな大事な日だっていうのに、また一護君きてないし！」不二
「最近あいつ薄情じゃねぇ？お前もそー思うだろ？」悟浄
「………」お前→
「……ん？」マグナ
「あれ…？」不二
「ちょ、何この人」速水
「見たことないやつだぞ？」ピオニー
「…ここはどこだ？」？
「なんだ？迷子か？」悟浄
「もしかして新参者の攻男ですかね？」シンゲン
「それだったら受けにも新しい人が来てるはずだよね！」マグナ
「ねーねー、君の相方どんな子？」速水
「相方？何の話だ？…まぁ、俺の相棒というなら、馬、だろうな」？
「馬！？」不二
「馬は良い。利口で、裏切らない。もっとも愛すべき生き物だ」？
「なんか痛いこと言ってるよこの人」速水
「馬オタクか？」悟浄
「…まてよ、なんか馬に詳しいやつ、いたよな？俺らの仲間にも」ピオニー
「あ…あれ？そういえば今日は見当たらないような…」マグナ
「も、もしやこの方…！！」シンゲン
「あ、あの…貴方のお名前は…もしかして…？」
「俺か？俺は世界一の馬の目利きになる男、岡恭一郎だ！」20代岡
「おっさん若返ってるーーーッ！？（汗）」一同
本当におしまい。
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