†裏商店2†




「…っ…くぅ…!」
たっぷりと軟膏を塗り付けられた竜弦の其処は、
先程から刺激が欲しくて頻りに口を動かしていた。
浦原の指で奥の方まで塗り付けられた其処は、
むず痒いような熱を発して疼く。
しかも嗅がされた薬で頭もボゥっとして思考が回らない。
本能的な感覚に支配されてしまいそうになる。
「ホラ…これが欲しいでしょう?」
「!!」
拘束されたまま後孔に浦原の先端を押し付けられ
竜弦の身体がびくんと震えた。
ガクガクと膝を震わせながらも、竜弦は屈しまいと
懸命に脚を踏ん張り浦原を必死に拒む。
「ほんとうに強情なお方だ…」
浦原は苦笑すると、後ろから手を前にまわし
竜弦のペニスを握りしめる。
「ひぅッ!?」
根元からミルクを絞るように握り、
先端に指で蓋をすると、其処にも軟膏を塗り付ける。
「う…!?…っ…!」
痺れるような感覚が下肢を襲った。
「この薬は前に塗ると…維持力が飛躍的にあがるンですよ。
まぁ早い話が…簡単にイケなくなるってことですけどね」
「…っ…ぁ…」
先端のくぼみに、そして茎にも丹念に塗り付け
勃起したままのペニスを達する寸前の状態で維持させ弄ぶ。
「はっ…あ…あぁ…っ」
切なげな溜息を口からもらした竜弦の膝が僅かに緩む。
浦原の口元が意地悪く微笑んだ。
「そうそう、ちなみにこの薬遅効性ですから…
この後もっと本格的に効いてきますからね? 」
「!?」
今でさえ強烈な効果を実感しているというのに、
この薬の本当の効果はこんなものではないという。
「ですから…そうやって意地をはっても無駄なんですよ?
どうせ我慢できやしませんからねぇ 」
「なっ…」
薬の力に負けまいと浦原を睨み付けようとした竜弦の身体に、
異変が起きる。
ドクン!
「!」
全身を支配する激しい熱。
「あ…う…ぁっ…」
「あぁ…効いてきたみたいですね」
粘膜による吸収が効いてきたのか、淫らな波が竜弦を襲う。
むず痒い感覚は明確な痒みとなって竜弦の後孔を熱くさせ、
じんじんとからだの奥の方から疼きはじめる。
何でもいい、何かで其処を激しく擦って欲しいという感覚に捕われる。
「さぁ…どうぞお使いください?」
それを待ち構えて居たかのように、竜弦の耳元で浦原は囁く。
ヒクつく其処に、浦原の先端が今にも入りそうな程強く押し付けられ、
だが強引には入れず、焦らすように引く。
「そのままちょっと脚を開くだけで…入れて差し上げますよ?」
「……ッ…!」
渦巻く熱に支配され、竜弦の思考がぐらぐらと揺れた。
「さぁ…開いて」
「嫌…だ…っ…」
囁く声に、まるで催眠術にでもかかったように、
発した言葉とは裏腹に、竜弦の脚が僅かに開く。
無精髭の口元が満足げに微笑んだ。
「く…っ!」
震える竜弦の腰が少しづつ下がり、
ぬぷり、と先端がめり込む。
押し付けられた先端が、竜弦の身体にゆっくり沈み始める。

「ひ…っ…あ…!」
拡がる感覚、異物感。
震える膝が緩み、ついに竜弦は
ガクン、と浦原に体重を預けた。
「あ…あぁッ!」
竜弦の脳内がスパークする。
飲み込んだ肉の棒が一気に深くまで届き、
歓喜で全身に鳥肌が立った。
痒い所に手の届く快感。
竜弦の肉が嬉しそうに浦原に吸い付き、締め付ける。
「どうです?気持ちいいでしょう?」
「はっ、はっ、はぁっ」
己の肉を飲み込んでいる孔の淵を指でなぞりながら、
浦原は竜弦の手足の拘束をはずすと、
繋がったまま竜弦を抱えて床に寝そべった 。
「さ…あとはお好きにどうぞ」
「何…っ!?」
自由になった竜弦をまたがらせたまま、
浦原は一切の動きをやめてしまう。
意地悪な笑みでニヤニヤと竜弦を眺めているだけだ。
「……く…そぉ…っ…」
悔しげに歯噛みし、
竜弦は、自ら腰を揺らし始めた。





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やっぱ竜弦は焦らしが基本かと。必死に抵抗してほしいものです。
しかし竜弦が竜弦らしいのは、おそらくここまでかと。
次からは…アレな感じで(笑)


2007.10.01

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