†裏商店5†




「んっ…んっ…」
押し倒すように上に覆い被さり、 浦原を頬張る竜弦。
自らの指で己の孔を擦り官能の声をあげながらせがむように腰を揺らし
快感を貪る獣のように乱れるその姿は、淫らとしか言い様が無い。
「すいませんねぇ石田さん…アタシはもう限界っすよ」
「んうっ…」
いくら奉仕をしても萎えたままになってしまった浦原を、
竜弦が上目遣いで恨めしそうに睨みつける。
まだ、全然満足など出来ていないのだ。
「そんな顔しないでください、もうすぐ…」

ガラッ!
「!」
ふいに竜弦の目の前の障子が動いた。
開かれた視界には一人の男。
「おーおー…これまたすごいことになってんなぁ石田?」
「…く…黒崎!?」
現れた旧知の顔に、淫欲に支配された竜弦の瞳に正気が戻る。
いまの自分の姿を瞬時に思いだし、即座に浦原の上から飛び退いた。
まだ僅かに、理性がのこっていたらしい。
「あぁ、やっといらっしゃいましたね黒崎サン」
その言葉に、竜弦がきつく浦原を睨み付ける。
「きっ…貴様…、コイツを呼んだのか…!?」
その問いに、浦原が笑う。
「何をおっしゃいます、さっき目の前で電話してたじゃないですか?
…あぁ、あまりに夢中でお気付きでなかったんですか?」
「な…!」
「それに、アタシじゃもう御満足されないでしょう?」
「…ッ!」
何も言い返せなくなった竜弦に浦原が勝ち誇ったように笑む。
「さ、黒崎さん…これ、どうぞ」
浦原は一心になにかの小瓶を渡した。
「…なんだ?」
「疲れたらお飲み下さいね?」
「はぁ?」
ニカッと浦原が悪戯な笑みを浮かべる。
「それじゃ〜黒崎サン、後はよろしくお願いしますよ〜?」
そして二人にひらひらと扇子をふり、
浦原はそそくさと障子の向こうへと姿を消して行った。
「おい浦原!?」
「浦原ッッ!!」
二人の声を遮断するように締められた障子。
部屋には一心と、竜弦が残される。
まるでしくまれた舞台のようなお膳立て。
「え〜っと…」
突如よびだされ理由もわからずに来たものの、
この現状とやりとりに、一心は事の経緯を理解する。
「…なるほどな、大体状況はわかった」
また、竜弦が浦原の玩具にされていただろう事は明白。
それに先程の浦原との乱れた様子を見る限り、
どうやら相当な淫薬を使われたらしい。
素面であんな行動をする奴で無い事は良く知っているのだ。
「そういうことならまぁ…協力は惜しまんさ」
経緯はどうあれ、竜弦とは久々だ。
しかも、こんなにソソる姿で目の前にいるのだ、
これを断るのは男としていかがなものかと思う

一心は竜弦に歩み寄った。
「く…来るな黒崎!!」
竜弦の意志はこの目の前の死神を拒絶しようとする。
だがその身体は、目の前に現れた逞しい肉体に、
目眩がしそうな程興奮していた。
知っているからこそ、興奮するのだ。
この男の大きさを、硬さを。
突き挿れられた時の悦楽の感覚を。
竜弦の視線が、ちらりと一心を盗み見た。
一心の、股間を。
「…どうしたよ石田?」
冷静にそう言うものの、一心の其処は 随分と興奮しているのだろう
袴を押し上げ逞しいそれが盛上がっているのが見える。
「…これが…欲しいのか?」
「だ…れが…ッ!!」
竜弦は眉間に皺を寄せると顔を背ける。
なんとか理性でおさえこもうとは試みるものの、
想像して、興奮がおさまらない。
「そんなもの…ッ」
無意識に腕が己の股間にのびる。
指が、ひとりでに動いてしまう。
伸びた竜弦の指が、己のアヌスをためらいがちに撫でた。
「ぁ…」
見られているのに、これほどに屈辱な事はないというのに、
指が、己の肉孔の内側を求めてしまう。
「ん…っ…」
指先が、僅かに肉にめり込んだ。
ぬるぬるの熱い己の壁が指を締め付ける。
気持ち良い。
もっと、奥まで欲しい。
そう脳裏に欲求が過った途端、
己の指は理性を無視して竜弦の中に根元まで突き挿れられていた。
「ふ…ぁっ!」
気持ちイイ。
指は、くちゅくちゅと竜弦の孔を往復し始める。
「あっ、あっ…」
気持ちイイ…!
もう、歯止めがきかなくなる。
「んッ…ぁ…ふぅっ」
指を増やし激しく動かし、
見られている事すら気にならない程に
竜弦は己の孔を掻き回す。
気持ちイイ!
気持ちイイ!!
もう、押さえ切れない。我慢出来ない。
冷静な思考を保っていられない。
「イイのか、石田」
「ん…っ…あ」
はやく、此処にぶち込んで欲しい。
めちゃくちゃに掻き回して突き上げて欲しい。
「あ…あっ…黒崎…」
竜弦の手が、ゆらりと一心にのばされた。
「うぉッ!?」
いきなり乱暴に股間を鷲掴みにされ、一心が驚いて呻く。
「よ…こせ……早く…」
熱を帯びた艶のある表情で、竜弦が言った。
命令口調ながら、それは事実上の御強請りだ。
掴まれた一心の其処が、尚一層大きく膨れ上がる。
だが、すぐには与えない。
こんなチャンスは滅多にない。
あの竜弦が、こうも追い詰められている様など
そう見られるものでは無い。
「…何をだ?」
一心は、悪戯心に突き動かされる。
「何を…何処に欲しいんだ?石田」
「……ッ…」
意地悪く返す一心に、竜弦の表情が苛つきともどかしさを露に
きつく一心を睨み付ける。
「き…貴様…」
そして、怒鳴り付けて来るかと思われた竜弦は、
素直に屈辱を口にする。
「貴様、の…その…硬くて太い、汚らわしいもので…
私の、私の此処を…滅茶苦茶に、掻き回せ…っ!早くしろ…ッ!」
そこにはもう、理性はなかった。

「はっ…あぁ!」
竜弦の其処は、簡単に一心の亀頭を受け入れた。
それだけでもう、腰が抜けそうな程に興奮している身体を、
一心の腕がしっかりと支える。
「その様子じゃ、痛くなさそうだな」
「あっ…あ、ん」
竜弦の首が僅かに頷いたように見えた。
薬のせいなのだろう、
いつもなら平均的なそれよりも大きな一心のモノに
少なからず痛みを浮かべる竜弦が、
今日は全くその気が無い。
「だったら、平気だな?」
一心は掴んだ身体を己の腰に引き寄せた。
ヌニュゥッ…。
「んあっ?!あァっ!」
一心のペニスが、竜弦に飲み込まれて行く。
あっというまに、根元まですっぽりと。
「すげェな…トロトロだ」
散々浦原と遊んだ孔は、すっかり解れ熟れきった魅惑の空間。
新たな主人に嬉しそうに絡み付き、吸い付いて来る。
まったく、顔に似合わずいやらしい身体だ。
「あっ…あ、く、くろさ…」
何か言いかけた竜弦の腰がゆらゆらと揺れる。
何を言いたいのか、何をしてほしいのか、明白だった。
「…どうしてほしいんだ?石田」
それでも、促す、
屈辱の言葉を。
「あ…っ…」
そして、紡ぐ。
「は…はや、く…はやく…ぅ…」
屈辱の言葉を。
「突い…て…掻き回して…っ、欲し…いっ…!」
理性を失った石田竜弦は、売女に近しい没落振りで
一心を誘う。
「…よし、良い子だな石田」
その頭をそっと撫でてやると、一心は掴んだ腰を激しく突き上げ始めた。
「んあっ!ひっ、んあァっ!」
パン!パン!
激しく打ち付けあ
う肌と肌。
「ひっ…ぃ!ひぁッ!」
ヌニュ!グチュ!ニュブッ!
擦れ会う、皮と粘膜。
淫らな孔が淫猥な音を立て、
竜弦の身体を淫欲一色に染めあげる。
「い…イ…あぁッ…」
気持ちが良いと言う、それ以外の事が、
思考から消えて行く。
「浦原よりイイだろ…?」
「ひ…ん…っ」
耳元で低く囁く声に、竜弦の身体が震える。
囁かれる声ですら、もう、刺激。
「お前、太いの好きだもんな?」
「んあっ…あ…う、っん…」
与えられる屈辱の言葉すら、甘い薬のように。
「もっ…と…くろさき…もっとぉっ…」
理性の壊れた竜弦は、悦楽の虜になっていた。



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ようやく一心さん参入。
こっからアクセル全開でいきますよ!(笑)

2007
.11.11

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