†ベジタリアン†



「あんまり遠くいかないで下さいね悟空」
「はぁーい」
買い出しに出かけた八戒の後ろを、ちょろちょろと悟空がつきまとう。
隙あらば、何か美味いものをみつけて八戒にねだって買って貰おうという魂胆、
それは甘え上手の策士、悟空が得意とするところだ。
「八戒、八戒!」
「なんですか?」
案の定、何か見つけた悟空は、ぶんぶんと手を振って少し前を歩く八戒を呼び止める。
悟空が興味を示したのは、意外にも肉まんでも焼そばでもなかった。
「見てこれ、でっけーきゅうり!」
悟空の示した先にあったのは、表面をごつごつとした疣で覆われた奇妙な形の野菜だった。
「あぁ、コレは胡瓜じゃありませんよ。ほら、胡瓜はさっき買ったこっちです」
八戒はもっていた袋から胡瓜を一本取り出し、それと比較してみせる。
「あれーホントだ、なんか違う」
その大きさと質感の違いは、悟空が見ても理解出来た。
「これはゴーヤっていうんです」
この地域で見かける事は珍しい、南国の野菜だった。
こういうものが見られるのも、このような大きな町ならではだろう。
「へー、ウマイの?」
悟空は興味津々にその野菜を見ていた。
その様が可愛くて、八戒はくすりと笑う。
「ふふ、気になってるみたいですね?一本買っていきますか?」
「え?」
悟空は一瞬迷う。
ここでこれをねだってしまうと、この先何も買って貰えなくなる可能性が有る。
それほどこれが欲しいものかどうか、彼なりに計算しているのだ。
そして悟空の導き出した答えは…。
「八戒、これ好き?」
「え?えぇ、前に食べた事有りますけど、嫌いじゃ無いですよ?」
悟空がニカッと笑う。
「そか…うん!じゃこの一番おっきいやつ!」
「ハイハイわかりましたよ。今日はこれにしましょうね」
「えへへ〜すっげー楽しみ!!」
悟空が満面の笑みで八戒に抱きついた。
その口元に不敵な笑みを隠して。


くちゅ くぷっ
「ひ…はっ…」
悟空が手を動かす度に八戒は口から吐息を漏らす。
両手を拘束され吊るされた八戒は、脚を閉じられないよう如意棒に固定されていた。
そしてその開いた脚の中心には、悟空の手にした胡瓜が見え隠れしている。
「もういいかな…?」
ずるっ
「ひゃ…はぁッ!」
悟空が胡瓜を一気に抜き取ると八戒の粘膜がぬるりとめくれあがり、そして戻っていく。
「はぁっ、はっ…いい加減にしなさいよ悟空ッ!?」
顔を真っ赤にして怒る八戒に動じることもなく、悟空はニカッと笑みを返す。
「ハイお待ちかね♪次これね八戒」
悟空は先程ねだった野菜を手に取った。
「えっ!?だっ…だめ!そんなの…」
野菜の先端が八戒に押し当てられる。
「ひっ…くぅぅッ!」
ズズズ…
胡瓜の数倍もの其れが八戒の身体を拡張していく。
滑らかでは無い表面の突起が八戒の入口をこりこりと刺激する。
「ぅあ…ひぃ!だ…め…ッ!!」
徐々に太くなっていく野菜の直径。
膝がガクガク震え自由にならない身体に力が入り、固定された身体が不自由そうに揺れる。
既に野菜は既に半分程八戒の中に見えなくなっていた。
「そんじゃ動かすね」
悟空が野菜を引いた。
ずるるッ
「ーーー!!」
びくんと八戒の背が仰け反った。
極悪な程にびっしりとついた疣が八戒の敏感な粘膜に絡み付き、大きく捲れあがる。
「うわ、すげー!」
悟空はもう一度押し込むと、また勢い良く引っ張った。
ずるぅっ
「ひゃあぁぅッ!」
八戒の内側が大きく引っ張られ、その姿を外気に晒す。
「おもしれー!おもしれー!」
ずぽっ ずぽっ ずぽっ
それが面白くて、悟空は何度も激しく出し入れした。
「ああぁっッ!ひゃぁッ!疣が…疣がぁッ!」
粘膜に絡み付き、入口に引っかかり、無数の疣が八戒を追い詰める。
「なぁ八戒、美味い?」
ずぷっ ぬぽっ ぐぽっ
「ひぁっ、だめぇ悟空ゥッ!みんなが…帰ってきちゃうゥッ!」

「おーい八戒、頼まれてたモン買って来たぜ」
「!!」
ガチャ。
その声と扉の開く音に、八戒の顔から血の気がひいていった。

続く(笑)


 

だから食べ物粗末にしちゃいけませんて。

2005.10.23

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