マックスとボク <後編>

 

「ここは…」
 目覚めた潤は、自分が白いベッドに横たわっている事に気付いた。
「ボクは…どうしたんだっけ?」
 記憶が真っ白で思い出せない。たしか、マックスに会いに来て…?
 記憶を思い起こしながら、ベッドから起き上がろうとした潤の肉体を凄まじい激痛が襲った。
「うあっ…」
 下半身から全身にかけて熱を帯びた様に酷く痛む。そしてその痛みは、潤に記憶を蘇らせる。
「……あ……」
(そうだ、マックスに会いに来て…それで…それで……!)
 潤はガクガクと身体が震えてきた。
「ボクはマックスに……!?」
 信じられない真実を、思い出す。
「う…うそだ…アレは……夢だ……!」
 潤は必死に記憶を摺り替えようとする。だが、いくら思い直しても、事実を歪める事は出来ない。体に残る痛みが、それを許さない。
「…気が付いたんだな、潤」
「…!?」
 かけられた声に潤が振り向くと 、そこには岡恭一郎が立っていた。
「岡…さん…!」
「体は大丈夫か?」
 優しい声で差し出された岡の大きな手に、潤は縋り付く。
  どうか、嘘だと…夢だと言って下さい…!
 だが、岡の口は非情な言葉を叩き出す。
「…しかし驚いたよ潤、君が…マキシマムと交わっているのを見た時はね」
「………!!」
  どうか嘘だと、言って下さい。
「どうやら君の体は馬でも平気なのだね?まったく…本当驚いたよ」
  これは夢だと、言って下さい。

「しかし…まさか自分から飛び込んでいくとは、こちらも説明する手間が省けるよ潤」
  意味深な岡の言葉に潤が身じろぐ。
「……な…ん…ですか…?」
「なぜ君を呼んだか、説明していなかったね?」
「…はい…」
 潤は妙な胸騒ぎを感じた。
「マキシマムがね…今、大変な状態にあるのだよ…」
「………元気そう…でしたが…?」
 潤は、できるだけ良い所の記憶だけを思い起こし、答えた。潤の記憶では、マックスは毛色の艶もよく、太り過ぎず痩せ過ぎず、健康そのものに覚えている。
「体調に問題はないのだが…『仕事』に影響が出ていてな…」
「仕…事?」
 競走馬を引退したマックス。その今の仕事とは…種牡馬、すなわち種馬。
「マキシマムは…現役時代に禁欲に育てすぎた。そして今…困った事に雌馬に
なんの興味も示さない体質になってしまったのだ。…だから潤、君を呼んだのだよ」
「………ボク…を?」
「マキシマムが唯一興奮を示したのは…君とターフにいる時だけだった。君に会わせる事でなにか変化があればとおもったのだが…ようやく道が見出せたよ潤」
「道…?」
 いやな、予感がした。
「わかったのだよ潤…マキシマムはターフで興奮をしていたんじゃ無い、君に、興奮していたんだ」
「ボクに…まさか…!?」
 潤の顔がさぁっと青ざめていく。自分の脳裏をよぎった事を、必死に否定する。
「そうだ潤…マキシマムは、君にだけ、性的反応を示すのだ!…どういうことか、君ならもうわかるだろう?」
「え?……!?」
 岡の言葉に、潤が固まる。
  マックスは、大好きだ。だけど、馬だ。馬なんだぞ!?
「む…無茶ですそんな…!」
 潤が青ざめたまま。首を左右に振る。そんな事、あって良いわけが無い、有り得ない。
「マキシマムは種牡馬だ。いくら優れた馬でも種の取れない種牡馬など……なんの意味も無い」
「無理…です…」
 潤は弱々しく首を振り続けた。岡が何を言わんとしているのか、わかってしまったが、わかりたくなくて、確認したく無くて、ただ、否定する事しか出来ない。
「………」
 岡は頑な潤の態度に押し黙ると、ふぅ、と窓の外を見て溜息を付いた。
「マキシマムは……まだ走れる馬だった」
「!!」
 ビクッと潤が震える。
「まだまだ、あいつも走りたかったろうに…」
 走れなくしたのは、どこの誰…?言葉にはならない岡の言葉が潤を責める。
「………っ!」
  それは…ボクのせいです。
 誤魔化す事の出来ない事実と後悔が潤の胸をしめつける。いっそ口に出して詰って下さいとさえ思うのに、決して表立っては潤を責めない岡。
「彼の子供は…デビューから君に任せると、そう君に約束もしたね?私も…彼の子供に期待したい。だがこのままでは、マキシマムの血統は途絶えてしまうのだよ?」
 マックスの血統を残す事が出来ないなんて耐えられない、マックスの子供に乗りたい…だがその為には…、潤の瞳から大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちる。
「潤…」
 岡がそんな潤の肩にそっと手をかけた。
「マキシマムを…こんな所で終わらせたくないだろう?彼の優れた子孫を残したいだろう?…わかるな?潤」
 岡は潤を責めたりはしない。あの時も、いまも。そして、岡は今の潤に出来る事があるということをさり気なく促しているのだ。 マックスに、そして岡に自分の犯した罪を償う事の出来る事があることを。それは、潤には拒む事など出来ない選択肢。潤は泣きながら、俯くように頷いた。
 岡の口元が、僅かに吊り上がる。
「そうだ潤、それでいい。詳しくは明日説明しよう…今日はゆっくり休みなさい」
「………は…い…」
 潤は優しく背中を摩った暖かい腕に、言いしれぬ罪悪感と恐怖を感じた。

 このまま明日が、来なければいいのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ……」
 鞍馬に固定されていく体に、徐々に震えが大きくなる。鞍馬を抱え込むように俯せに固定された潤の体は、尻を突き出した状態で身動きが取れなくなっている。
「連れてきました」
「よし、放せ」
 潤は背後に、効き慣れた嘶きを聞いた。普段なら嬉しいはずのその声が、今は恐怖でしか無い。近付いてくる蹄の音、明確になってくる荒い鼻息。
「ひ…ひぃ…ッ…」
「大丈夫だ潤、あんなに訓練しただろう?」
 怯えている潤に、岡が励ますように声をかける。だがそんなもの、この恐怖をぬぐい去ってくれるものでは無かった。
 今、潤のアヌスには巨大なアナルプラグがはめられていた。見た目はさほど太く感じられないそれだが、実は中ではとても大きな塊になっているのだ。岡はそのプラグに指をかけると、くいっと引っ張った。
「あ…う…んん」
 呻くように、潤が喘いだ。
 裂けて使い物にならなくなる事を避けるために、時間のある時は毎夜のように岡によるアナル拡張調教が行われてきた潤。人一倍小柄な潤の体が、巨大な『馬』を受け入れられるようになるためにだ。
 それは拷問に近い日々だった。


「お…岡さん…ッ!」
 限界の拡張感に、潤が身を強張らせる。
「まだだ潤、マキシマムのは、もっともっと太いだろう?」
 岡は潤のアヌスに捩じ込んだアナルポンプに、空気を送り込む。
グッ、グッと大きくなる塊が、潤のアヌスをグイグイと拡張していく。
「ひ…んぐぐッ…もうダメです…ッ、も…裂け…ちゃうっ!」
「我慢するんだ潤、君の体はマキシマムを受け入れる雌馬になるのだからな」
 必死に頭を振って限界に耐える潤にそう言うと、岡はポンプをもう一度強く握った。
送り込まれた空気が、ぐんっと塊を大きくする。
「いッ…アアァッ!!」
 つ…と潤の脚を血が伝う。
「このくらいが我慢出来ない潤じゃないだろう?」
 ぐっ、と岡がポンプを握る。
「ヒィッ!!」
 更に膨らんだ塊に潤の体が軋む。血がもう一筋、潤の足を伝った。
これ以上無理をすれば裂けてしまうかもしれない。
「……よし、今日の拡張訓練はここまでにしておこうか」
 それを見た岡は、ようやくポンプを握るのをやめた。
「あっ…ハァ…あッ…」
空気の抜かれたポンプは次第に体積を減少させ、潤の体を楽にさせる。
 そして荒い呼吸をしながら床に突っ伏した潤から、ようやくポンプは抜きとられた。
「次は、内側だ」
脚を伝った血を指で拭うと、岡は少しづつ窄まっていく其処にその指を滑らせる。
「あっ…」
拡張器の抜き取られた潤の其処には岡の指によって更にローションが塗り込められる。
滑りを良くし、潤の負担を出来るだけ軽減させる為に、
岡は念入りに執拗にローションを塗りつける。
「…さぁ潤、今日はコレを挿れるからな」
コトリ、と大きな張り型が潤の目の前に置かれた。
「ーーー!」
潤はごくりと息を飲むと、深呼吸をして
目を伏せた。
先程のポンプ程の太さのモノでは無いが、潤の最奥までは届くだろうその大きさ。
「準備はいいか?潤」
「……はい」
潤は覚悟したように膝を立て、岡に向けて腰を突き出すように浮かせた。
拒む事は出来ない、マックスの為だ。
「ふ…ッ!」
ヌブ… 
「ひ…」
マックスの…子孫の為…。
ヌヌヌ… 
「ううッ…」
先程まで拡張されていた潤のアヌスが、ゆっくりと先端を飲み込んで行く。
「あ…あくっ…うぐッ…!」
体を引き攣らせながら、潤の小さな体はソレを必死に奥に迎え入れる。
「もっと力を抜いて…そうだ潤、いいぞ」
ずぶぶ…ぬぷぷっ…  
「ひッ…いぅ…ッ!」
潤の中を太い棒がゆっくりと押し開きながら進んだ。
体の中を満たされて行く膨張感は激しい痛みをともなう。
「…ぐ、…うッ…岡さん…待って…ッ」
その苦しさに耐えきれず潤が腰を引いた。
「どうした潤、まだ奥に届いてもいないぞ?」
「で…もっ…!」
「マキシマムはもっと奥まで来るのだろう?」
岡は逃げ腰の潤の体を押さえると手にしたそれを更に押し進める。
グブブ… 
「はぁッ!ん…ぐッ…アアアァッ」
手足を突っ張らせ苦痛に耐えながら、潤はそれを飲み込んで行く。
マックスの…為だ。自分が潰してしまったマックスの競走馬生命…その償いの為。
マックスの優れた子孫を残す為には、これに耐えられなくてはいけない。
「どうだ潤、マキシマムはここまで来るかね?」
随分と奥まで張型を挿入すると、岡は潤に返事を促す。
「……は…い…」
上擦った声で潤は答えた。
「もっと奥まで来るのではないか?」
また、岡は潤の答えを待つ。
「…………は…はい、…で…でもっ……」
潤は躊躇いながらも答えた。たしかにマックスはもっと奥まで届いていた。
だが、潤の体はそろそろ我慢の限界だった。
「そうか、まだ奥だな」
グイッ、と岡は張型を奥に押し込む。
「ま…待って下さ…ッ!今日は、もう…ヒアッ!
んぐあぁッ!」
耐えられる限界を超え、潤の肉体は挿入された異物を頻りに拒絶し始める。
「我慢するんだ潤」
「うあッ…ぐ、ふぐゥッ…!!」
きつく閉じた潤の瞳に涙が溢れ、噛み締めた口元から泡のような唾液が伝い落ちた。
精神は必死に堪えようとはするものの、体の方は潤の意志にはついてきてはくれないのだ。
「いいコだ潤、さぁもう少しだぞ」
岡は苦痛に痙攣を起こし始めた潤に構わず、張型の残りを一気に捩じ込んだ。
「ぎゃ…あああぁッッ!」

腹の奥底を張型に突き上げられ、潤は悲鳴をあげる。
「ここまで平気で受け入れられるようになれば、マキシマムのも恐くないぞ潤」
ぐりっ、ぐりっと潤の最奥を張型の先端が抉りあげる。
「あぐ!うがッ…!ひぎッ…っ」
直腸を埋め尽くす異物に内臓を突き上げられ、その度に潤の体は跳ね上がる。
こうして数分間地獄のような責苦が続いた後、岡はようやく張型を引っ張った。
「……よし、それじゃあ今日はここまでにしようか」
ず…ずるるるっ…ぬぽんッ! 
潤の体の中を満たしていたモノが今度は一気に抜き取られる。
「は…はあああぁッ…ひっ…」

ぽっかりと口を開いたまま、潤は崩れ落ちる様に失神してしまっていた。
散々酷使された孔は、それでもまだ元気そうに岡の眼前でヒクヒクと収縮を繰り返している。
「…流石だよ潤、最高だ。君はやはり私の見込んだだけある人材だよ…!」
岡は潤の驚異的な開発具合に非常に満足そうだった。



 …こうした努力の賜か、潤のアヌスは今では驚く程太いものを飲み込めるようになっていた。普段は恥ずかしそうに身を窄めている潤の其処は、一度大きな塊を押し付けられると、
まるでゴムのように大きく口を拡げ、其れをぐいぐい飲み込んでいくのだ。今日も特大のアナルプラグをはめたままここまで歩かされ、ようやく今、其れが外されるのだ。
「さぁ、外すぞ潤」
「ひ…!」
 岡がプラグを引っ張ると、内からの圧迫で、ぐにゅっ…と潤のアヌスが大きく拡がる。
  ググ…
 潤のアヌスがじわじわと口を拡げていく。
「んッ…んッ!くあッ!!」
  ぬぽんっ!!
「はあぁぁッ!!」
 勢い良く抜き取られた其れは、成人女性の拳程もある大きな塊だった。ようやく解放された下腹部の圧迫感に、潤は嬉しくて涙を零す。何もされていない体が、こんなにもラクなものなのかと。
  だがその喜びは、すぐに聞こえてきた嘶きに打ち消される。
「さぁ、はじめようか潤。…おいでマキシマム」
 もう一声、聞きなれた嘶きが潤のすぐ側に聞こえ、潤の体に暗く影が覆い被さって来た。そしてまだ閉じきらず拡がったままのアヌスに、大きな塊が押し付けられる。
  グッ…
「あ…」
  ず…ズズ…
「う…ッ」
  ぐ…ぐりゅッ
「ひ…ひいいッ!」
 少しずつ拡がっていく潤のアヌス。プラグよりも太いその先端部分だが、潤の其処はかつて強引に挿入されたときより柔軟に口を開いていく。
 だがこれは、プラグのように入口を通り抜けてしまえばある程度楽になるものではなく。この太さのまま最奥まで侵入してくるものである事を、潤は身を持って知っている。
  むりゅりゅ…ぎち…ぎちぃッ!
「ーーーッ!!」
 挿入された先端の質量が、ついにプラグの太さを超えた。途端に激痛が潤を襲い、始めてマックスを受け入れた数日前の苦痛と恐怖に潤が泣叫ぶ。
「い……嫌…嫌ーーーッ!!」
「……やれ」
 岡の合図と共に、マックスの腰にムチが一発打たれた。
  パシッ!!
「ヒィィィーーーン!!」
 マックスの感極まったような興奮した嘶きと共に、マックスは大地を蹴る。
「や…」
  ズドッッ!!
「!!!!!」
 固定された鞍馬が揺れる程の勢いで、 潤の腹をマックスの先端が突き上げた。
「うアアアアアァーーッッ!!」
 潤が喉も裂けんばかりに悲鳴をあげる。大きく拡がったアヌスは、組織を破壊される事も無くマックスを飲み込んだ。馬のペニスを、潤のアヌスは許容範囲内と認識し受け入れた。訓練の賜だ。
「おお!難無く入りましたな社長!」
「当然だ。私が鍛えたのだからな」
 岡は煙草に火をつけると、その様子を一望出来る場所に用意された椅子に座った。
「ひ…ひィ…いッ!……マ…ックスぅ…っ!」
 最初の一撃で既に意識を飛ばしかけていた潤に、荒い鼻息がかかる。大好きなマックス、可愛い相棒、そのペニスが、今自分の中に突き立てられている。
 こんな関係になるなんて、予想もしていなかった。望みもしていなかった。
「さぁマキシマム、思う存分種を付けるんだ」
  これは…きっと夢だ。
 そう現実逃避していく潤の思考を、激痛が掻き回す。
「いあッ!?ひぎッ…ぐあッ…うはぁッ!!」
  ずこっ!ぬぶッ!ずぽんッ!どすッ!!
 動物の生殖行動が始まった。種を出す為だけに擦られる往復運動。勿論、いたわりや快楽など其処には何も無くて。
  じゅぽッ…ズコッ!ズコッ!グボッ!!
 小さな潤の体をマックスの巨根が貫く。
「嫌…あッ!あッ…!ひ…死ぬゥッ!死んじゃ…うッ!くあッ、あああーーッ!!」
 固定された体を鞍馬から引き剥がす程の勢いをもって、マックスは潤の体を容赦なく突く。太いペニスが、慣らされた潤の其処を凄い音をたてながら突き上げる。
  ヌボッ!じゅぐ…じゅぶんッ!ずるる…っ
「ひイイィッ!!」
 裏返った潤の直腸壁が、ゴムで包まれたマックスに纏わりつく。大切な種を潤の中にまき散らしてしまわない為にゴムにつつまれているマックス。その薄いゴムでさえ、潤にはその分太くなったようにさえ感じられる。
「助け…助けて…っ!岡さ…んッ」
 離れた場所で煙草をふかしている岡に潤が泣きながら訴えるような視線を向けるが、サングラス越しの瞳は岡の感情を伺えない。
「…そろそろ…くるかな」
 潤の叫びを無視するように、岡がそう呟いた時だった。
  ドボッ!どぷっ!
「ーーーッ!?」
 潤の腹の中が異常に圧迫された。包まれている為流れ出せないでいるマックスの種が、ゴムの中に風船の様に溜っていく。
「あ、あ、あっ…ひあああぁッ!」
 暫く溜めていただろうマックスの大量の濃い種が、潤の中で膨らんで行く。先端から茎へと、ゴムの中を並々と満たしていった。貴重な、大事な、マックスの遺伝子。
「よし、外すんだ。零さないようにな」
「はい」
 まだ興奮気味のマックスをなだめながら、調教師はマックスを潤から離そうとした。
「ブルル…!!」
 だがいまだ興奮したままのマックスは、その調教師に反抗するように暴れた。潤に突き入れた状態のまま、前足をあげて嘶く。体は固定されたまま繋がったままのマックスに暴れられて、潤のアヌスが破れる程に引っ張られた。
「ぎゃ…ひやあああぁッ!やぁ、早…く、抜いてッ…あぐっ!ひぎッ…裂…けちゃうッ!!」
「早く抜いてやるんだ」
「いやあぁーーッ、壊れるゥッ!」
「は、はい」
 調教師は数人がかりでマックスをなだめると、ようやく潤からマックスの体を離した。 だがその瞬間、マックスからゴムが外れてしまう。
  バシャ!
「あっ!?」
「む!?」
 その拍子に、中に溜まっていた種が地面に大量に零れてしまった。
「あ〜、勿体無い!」
「むぅ…これは使えんな…」
 岡も調教師達も、残念そうに溜め息をついた。せっかくの苦労が無駄になってしまったのだ。貴重なマックスの跡継ぎの希望は水の泡だ。
「あ…」
 自分はまた、マックスの為になってやれなかった…また岡の夢を壊してしまった。 潤は叱られる恐怖に怯えていた。
「まぁ……しかたがないな…よく頑張ったぞ潤」
 だが岡は潤を責めもせず潤の労を賞賛してくれた。
「岡…さん…でも……零れてしまって…」
「そんなのは潤のせいではないぞ?気にするな潤」
 岡は荒い呼吸で泣きじゃくっている潤の頭を優しくそっと撫でた。
失敗はしたが潤の努力は認めてくれている。
「ひっく…岡…さぁん…」

 ようやく岡が優しく接してくれた事に、潤は安堵して岡の暖かい手に甘える。
 だが、そんな岡の口から、悪魔の裁きが下される。
「それじゃあ潤…気を取り直してもう一度いこうか」
「エッ…!?」
  いま…何て…?
「何度失敗しても気にしなくていいぞ潤、時間はいくらでもあるからな。とりあえず今日は初日だから…10本分くらいにしておこうか」
「エエッ!!??」
 岡はマックスに歩み寄ると、その逞しい馬体を撫でながら話し掛ける。
「お前は大丈夫か?…そうか、まだまだ元気そうだな、流石は私のマキシマムだ!」
 マックスはもう一人の主人である岡
に鼻先をすり寄せて甘えた。岡はその隙にマックスにゴムを装着させる。
「…いや…」
「さぁ潤、もうマキシマムの準備は良いぞ!」
 岡はマックスを再び潤の後方に連れてきた。
「嫌……」
  どうか…これは夢だと、誰か言って下さい…。
「ブルル…!」

 マックスは潤の匂いに再び興奮し、巨根を勃起させて潤に覆い被さってきた。
「い…や…」
「ヒィィ−ーン!!」
 マックスが大きく嘶く。
「い……嫌…」
  ズボォォッ!!
「イヤアアアァーーーッ!!」
 潤の悲鳴と共にマックスは潤に腰を打ち付けられた。
「あ、アッ!アーーッ!!マックス…嫌ッ…!あグッ…んがぁッ!!」
  ジュボッ!ジュポッ!ギュボッ…!!
 固定されたままの潤の体に、再び激しい種付けが始まった。
 その潤とマックスの交尾を、その異常とも言える光景を、一人の男が然も必然的な当然の情事というように見守り続けている。
「…素晴らしい…素晴らしいぞ潤、マックス…! やはり君達は私の見つけた最強のパートナーだ! 私には見えるぞ…君達は絶対に次の世代を支配する…! さぁ潤、マックス!私にもう一度夢を見させてくれ…!!」
 岡は来るべく夢の再来に歓喜し、感動にうち震えて居た。
  


end

 

 

2003.05.03

 岡最悪!!(笑) いいの?ねぇ?こんなの書いて良いの魅夜?こんなの世に公開していいの!?(笑) ほんっっっと魅夜の人間性と人格問われる作品だよね(撃沈)
 これも風シルにハマった当初から書きたかったネタだったんですよって言ったら軽蔑しますか?(笑)いや、してもいいさ!あぁしやがれ!思う存分するがいい!(やけっぱち)

やけっぱちついで(笑)

 

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