注意:ものすごく無茶な話ですよ?準備はOKですか?(笑)
手塚ごっこ
(結局連れてこられてしまったが…どこなんだここは?)
ネス「全く、こんな恥ずかしい恰好でこんな見知らぬ土地に……ん?」
(模様が……無い?どういうことだ…)
ネス「もしや能力も…だめ、か」
(どうやら僕は融機人ではなくなっているらしい…)
ネス「…こんな所で人間になるとは、な」
(皮肉なものだ…)
「…あれ、手塚?」
ネス「む!」
(ここの世界の住人か?)
「あ、やっぱり手塚だ!」
「え、マジ!?部長帰って来たの!?」
「手塚、おかえりィ〜」
「部長っ!おかえりなさ〜い!」
ネス「おかえり…だと?」
(ここの住人には僕が手塚国光に見えているというのは本当のようだな)
「怪我の具合はもう良いんですか部長?」
ネス「…怪我?」
(…そうか、今の僕は怪我から復帰した時期のポジションということになってるのか)
「全く…もうあんな無茶な事はしないで下さいよ?」
「俺が負かす前に再起不能とか許さないからね」
「ふふ…あんな事いってるけど君の事心配なんだよ?」
(………なんというか)
「この間の部長の試合感動しました!」
「俺も部長みたいに強くなりたいっす!」
「部長は僕の憧れです!」
「部長〜!!」
(…………不思議な気分だ)
「どうしたの?黙っちゃって」
ネス「え?…あ、いや、『手塚国光』はとても慕われ尊敬されているのだな…と」
「なぁに、そんな事いきなり改まって?…ふふ、変な手塚」
ネス「………変…か」
(蔑まれた事しかない僕にとっては、たしかにこれは変な感覚だよ…)
「さぁ、練習練習!部長が帰って来たからっていつまでも浮かれてるんじゃ無いぞ!」
「はい!」
「それじゃ手塚、復帰試合でもお手合わせ願おうか」
ネス「…なっ、試合!?」
(まいったな…こんなスポーツやったこともないぞ…)
「それじゃいくぞ」
(あの球体を打ち返せばいいのか?ええぃなるようになれ、だ)
ネス「…!」
(どうしたことだ…身体が勝手に動く…?)
「さすが手塚部長」
「怪我のブランクを感じさせないっすね」
(そうか、これが『彼』の実力…この世界における彼の『ポジション』
まさに僕は今、『手塚国光』としてここに存在しているんだな…)
「でたーッ手塚ゾーン!」
「あいかわらず鮮やかだな手塚」
(……これが、テニス…これが、手塚…か)
「手塚、なんだかいつもより楽しそうだね?」
(わかっているさ…人を羨んでもどうしようもないことは…)
ネス「…そう、か?」
(わかっているさ…これが『僕』に対して向けられているものでは無い事は…)
ネス「そう…だな」
(だけど…今だけは、この感覚を味わうのも悪く無い…な )
・
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・
「さて、大会も近いし今日の練習はここまでにしようか」
「はい!」
ネス「…もう終わり、か」
(少し名残惜しい気もするな…)
「何いってんの部長、終りじゃないよ。本番はこれからでしょ?」
ネス「え?」
「それじゃあ手塚、いこうか」
ネス「…いく?どこに?」
「やだなぁ部室にきまってるじゃない?」
「それとも野外の方がいいのか?」
ネス「?」
「ねぇねぇ、今日は久しぶりにアレ使おうよ」
「お、いいっすね」
「それじゃあ用意しないとな」
ネス「???」
(一体、この後何がはじまるというんだ?)
「…さ、それじゃしよっか」
ネス「何を?」
「何って」
「ナニだろ?」
ネス「 な!?なにをするんだ!?離せ!」
「なーに驚いちゃってるのさ?いつものことでしょー」
ネス「ちょっと待て、君達は『部長』を尊敬して慕っているんじゃないのか!?」
「してるッス」
「それとこれは話が全然別でしょ?」
ネス「別じゃないだろう!?」
(なんなんだこれは…!?さっきまで、たしかに尊敬されていたのに!?)
「今日の部長、なんか随分おしゃべりっすね」
「気にしない気にしない」
「それっ脱がしちゃえ!」
ネス「!!??」
(散々もてはやしておいて一気に堕とす…なんて質の悪い精神的拷問だ…!)
「おーい、持って来たぞ」
ネス「な…ッ!?そ、それをどうすると…」
(どうみても、鉄の棒だろうそれは!?)
「どうって、挿れるにきまってんじゃん」
ネス「何ーー!?」
「そろそろ余裕でしょ?手塚」
ネス「きッ…君達は馬鹿か!?そんなものはいるわけ…」
「大丈夫、ちゃんとオイルをたっぷりぬっておいたからな?」
「そんじゃ挿れるよ」
「そっち押さえていろよ」
「おっけー」
ネス「まッ…まてーーー!まってくれッ…」
「せーの…」
ネス「う…うああああああぁッッ!!」
(こ…こんなの…っ、派閥の拷問と何も変わらないじゃないか〜〜〜〜ッ!!)